人を幸せな気分にするメルセデスベンツの車内の香り【吉田由美の世界のクルマ見聞録㉓】

カーライフエッセイスト・吉田由美は、クルマの最先端を肌で感じ続ける"現場主義者"。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、軒並みイベントや取材が中止になっている今だからこそ、「見て、聞いて、知った」クルマの最新事情とは?

車内のウイルスやバクテリアの活動を抑制

日本政府の「緊急事態宣言」により、外出自粛を余儀なくされていますが、本来なら街を歩くたびに新たに芽生えた草花の香りに季節の移り変わりを感じられる心躍る季節。

しかしこの新型コロナウイルスは、味覚や臭覚に異変が生じることもあるとか。

実は私は嗅覚がやたらと敏感です。花粉症のアレルギーが多数あるのも、もしかしたら鼻が敏感なせいかも。そういえば今年は花粉の症状はそれほど出ていないので、花粉の飛散量が少ないのか、あるいは花粉どころではないと私の身体が悟っているのか、あるいは早くから飲んでいる花粉の薬が効いているのか……。

香りは人間の脳に記憶したり、感情と繋がっているため、香りとともに思い出がフィードバックする重要なもの。「心地よい香り」というのはとても重要です。

そんな心地よい香りが常にするのが最近のメルセデスベンツ。現在、試乗中の「メルセデスベンツ C220d」には素敵な香りがする機能が装備されています。

というか、今やメルセデスベンツの多くの車種に搭載されている「エアバランスパッケージ」というもので、ウイルスやバクテリアの活動を抑制する空気洗浄機能の「イオナイザー」と高性能フィルター、そしていい香りがする「パフュームアトマイザー」のセット。つまり嫌な匂いを取り、代わりにいい香りを定期的に自動でシュッと拡散してくれるもの。お陰で一瞬で車内の空気はリフレッシュされ、いい香りに包まれます。

香りのボトル「パフュームアトマイザー」は、グローブボックスの中にあり、最初から設定されているのは「フリーサイドムード」(確か「C220d」の前に試乗していた「S560e」も同じ香りでした)。香りは9種類あるので、好みで選ぶことが可能です。また車内にはほかに4種類の香りの試供品がさりげなく用意されていました。

メルセデスベンツが香りにこだわるようになったのは、2006年に米国ミシガンにある環境保護団体「エコロジーセンター」の研究発表が要因かもしれません。

「エコロジーセンター」の研究によると、2000~'05年に発売された新車の車内の匂いで病気になる可能性があるらしいのです。車内には難燃剤として有害な化学物質ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)が使われていて、温度が高くなるとより毒性が増すそう。その濃度を調べたところ、ワーストがメルセデスベンツという不名誉な結果に。

当時、メルセデスべンツは販売台数を伸ばすためにコストカットをしていた時期でもあります。それがあってか、'06年にダイムラークライスラーの代表取締役がディータ・チェッツェ氏に変わってから色々と変えたようです。確かにそのあたりから質感も上がり、メルセデスベンツの新車の匂いが変わったような気が……。もちろん素材や接着剤などの進化もあるかもしれませんが。

どちらにしてもいい香りは人を幸せにするようです。

Yumi Yoshida
岩手県生まれ。カーライフ・エッセイスト。自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)。短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は、ピーク時で1日約20万アクセスを誇る。持っている資格は、普通自動車免許、小型船舶1級、国内A級ライセンス、秘書検定、ECO検定、カラーセラピー。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本ボートオブザイヤー選考委員。 現在はYouTubeで「クルマ業界女子部チャンネル」を立ちあげて出演中。