伝説のスポーツカー「スープラ」復活の意味とは?【歴代スープラ一覧】

後輪駆動スポーツカー「スープラ」の復活は、クルマの楽しさを追求するというトヨタの意志の表れ。BMWと共同開発、デザインと味つけはそれぞれが手がけた。


17年ぶりに帰還した「TOYOTA Supra」

トヨタ自動車の豊田章男社長にとって、「スープラ」は特別なモデルだという。20数年前、同社の伝説のテストドライバー、故・成瀬弘氏から運転の特訓を受けた時の”教習車"が4代目のスープラだったからだ。

北米のマニアにとってもスープラは特別な存在だ。映画『ワイルド・スピード』の主人公ブライアンの愛車として登場したことからカルト的な人気を誇り、今も数多くのオーナーズ・クラブが精力的に活動している。

2012年にトヨタはスープラの復活を決めたが、ひとつ問題があった。歴代スープラは直列6気筒エンジンを積むことをアイデンティティにしていたが、当時のトヨタは直6エンジンを開発していなかったのだ。そこで直6を生産していたBMWに話を持ちかけたところ、共同開発へと進展した。

こうしてBMW「Z4」と同じ基本骨格、主要部品も共通という形でスープラが復活した。ドライブすると、これぞファン・トゥ・ドライブという傑作!

BMWは開発費をトヨタと折半でき、トヨタは直6エンジンを手にし、クルマ好きはスープラの復活を祝う。これぞ「win-win」、「三方よし」だ。

水平基調のインテリアは横傾きなど車両の姿勢変化を敏感に感じ取れる造形。空気抵抗を低減するダブルバブルルーフなど、デザインにはトヨタ「2000GT」へのオマージュが見て取れる。



歴代の 「TOYOTA Supra」

セリカXX(1978年4月-1981年7月)
米国市場での日産フェアレディZの大成功を受け、セリカを拡大して直6を搭載。米国ではスープラの名称。


セリカXX(1981年7月-1986年2月)
同時期に初代ソアラが登場したため、2代目はリトラクタブルヘッドライトの採用などスポーツ色を強めた。


スープラ(1986年2月-1993年5月)
2代目ソアラと並行して開発され、日本でもスープラを名乗る。キャッチコピーは「TOYOTA3000GT」。


スープラ(1993年2月-2002年7月)
サーキットで日産スカイラインGT-RやホンダNSXとバトルを繰り広げた。『ワイルド・スピード』に登場。


問い合わせ
TOYOTA(お客様相談センター) TEL:0800-700-7700

Text=サトータケシ