フォーナインズが手がけるドイツの眼鏡「ウルフギャング プロク シュ」

モデル名には敬愛する写真家の名がつけられている。卓越したドイツの光学技術は、眼鏡にとって根幹であるレンズをはじめ、高品質のカメラを生みだした。視線の可能性を開くという点でも両者は共通するのだ。


モノづくりは細部に宿る

ゲーテの小説に『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』と『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』という2冊がある。ひとりの人間の自己形成を主題にした長編だが、ドイツ文学者の池内紀氏はこの物語にドイツの職人制度を重ねる。

伝統的なドイツのモノづくりには、修業と遍歴による技術の研鑽を通した、人間としての成長と修養の精神が息づいている。だからこそどれだけ技術革新が進んでも普遍的な価値があるのだろう。ウルフギャングプロクシュの眼鏡から伝わるのもそんなドイツらしさである。

独自のタッチヒンジやチタン製の鼻パッドに個性が際立つ。

そのブランドイメージやアイデンティティをベースに、これまでにない品質を加えるため、フォーナインズの技術が注がれた。製造面を日本ブランドが担うことから生まれた眼鏡は、日独のモノづくりの邂逅である。

写真上から/The Penn¥70,400、The Watson¥70,400、The Newton¥77,000(すべてウルフギャング プロクシュ/フォーナインズ TEL:03-5797-2249)


Direction=島田 明 Text=竹石安宏(シティライツ) Photograph=隈田一郎 Styling=久保コウヘイ