【IR特集】イノベント堀正人が語る、日本でのIR誘致を推奨する理由

来たるIR時代に求められるものはいったい何なのだろうか。スポーツ、食、エンタメ、投資、街づくり、イベンター、観光、ホテル。各界のトップランナーによる分析が明かすのは、IRには日本をさらなるステージへと導く力を秘めているということだ。     

「IR誘致は、産業の舞台が広がる大きなチャンス」

IRはカジノに注目が集まりがちだが、MICE会場こそIRの主役といえる重要な存在だ。世界の主要国は大規模な国際会議や展示会などのビジネスイベント、MICEを成長戦略の重要ツールと位置づけ、施設整備を進めてきた。

だが、日本はその流れに大きく取り残されている。

「MICEの会場は、来場者や出展者が訪れやすい立地が求められます。でも、首都圏には極めて少ない。現在、日本では年間660本の大型産業展が開かれていますが、そのうち304本が東京ビッグサイトに集中している状況ですと、堀正人氏。

イノベントではIRへの知識と理解を深めるため、1月29・30日にIRに特化した産業見本市「第1回[横浜]統合型リゾート産業展」を開催。4月には「統合型リゾートEXPO」と題して、一般向けの産業展を開催する予定だ。

そこで、政府は国際競争力の向上に十分なスケールを持った MICE施設の建設をIR整備の基本方針に据えた。ではなぜ、MICE施設はIR内につくるべきなのだろうか。

韓国のサムスンやLGはMICEでのアピールによって世界的な企業へと成長しました。国がMICE出展の費用を出したため、負担を少なく参加できたのです。IR内であれば、カジノの収益をMICE運営費用に回すことが可能。行政の支出も企業の出費も抑えられます

IRはカジノだけではない。モノづくりの技術や漫画・アニメなどのコンテンツ、おもてなしの心といった日本の力を世界へ発信していく場でもある。

Masato Hori
イノベント取締役代表執行役社長。広告会社にて、ブランド管理やM&Aなどを担当。2010年にイノベントに入社し、翌年より現職。展示会を最も有効なBtoBマーケティングのメディアと位置づけ、独自のマッチングを展開。

Text=川岸 徹 Photograph=五十嵐 真