キーパーソンが語る最強IRメルコの哲学【特集IRまとめ】

統合型リゾート事業=IRを世界展開するメルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッド。マカオでの成功から、わずか十数年で急成長した企業の経営理念のひとつは、従業員を大切にする精神。6人の従業員が語るIRで働く意義とは?

世界市場を手中にしたIRの巨星が横浜に!?

IR=カジノという概念はもう古い。21世紀の統合型リゾートでは、カジノをゲーミングと称し、レストランやショッピングと同じ、娯楽施設のひとつと位置づける。目下、日本でも議論になっている横浜構想もそう。

エンタテインメント・ビジネスとしてのIRには、観光客誘致による経済の活性化に大きな期待が寄せられている。このビッグプロジェクトに、メルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッドも名乗りを上げた。東南アジアやヨーロッパを拠点に世界市場を席巻しているIRの巨星は、すでに勝機を感じている様子。その確信の根拠を内側から探ってみた。

創生期からのCEO右腕が語る「全従業員アンバサダーという哲学」

「たった6人から始まった創業から15年。様相は大きく変わりはしましたが、現会長兼CEOのローレンス・ホーが描いた最初のビジョンは今も同じままです。地域によりよい施設をつくり、ゲストに素晴らしい感動をもたらす。メルコリゾーツは、マカオの経済活性と繁栄に努めてきました」

ケリー・アキコ・タカハシさんは、グループの中核を成すCSRの司令塔。地域社会に貢献するため、ビジネスパートナーの協力を取りつけ、持続可能な未来を築くための意思決定を担う。資材や商品などの調達は、80%以上がマカオ登記の地元企業を通して行われているという。

「映画をテーマに、ショッピングエリアとゲーミング施設を備えたコタイ地区のスタジオ・シティには、グルメウォークという飲食フロアがあるのですが、42軒すべてが地元の店です。クリスマスバザーでは賃料を無料にして、商品を販売する機会も設けました。パートナー企業の大小は問わず、互いが対等な立場で理解し合い、発展していくことが目的ですから、ビジネスチャンスを模索して、増益を図るためのイベントやセミナーなども開催しています」

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8000人のスタッフとコミュニケーションをとる人事担当の技術

メルコグループの従業員(契約社員・パートタイマーも含む)は現在、約5万人。コタイ地区のシティ・オブ・ドリームスだけでも8000人もいる。ラクエル・ノゲイラさんはその人事を担う重役。適正な人員配置はもちろん、従業員に働きやすい環境を与えることも任務の要だ。

「事務職の従業員を英語ではback of houseあるいはback officeと言いますが、メルコグループではheart of houseと表現します。私たち家族を陰で支える彼らこそ、家の中心だと考えているからです」

社員間のコミュニケーションも垣根がなく、平等かつ透明性を重視している。

「ベルボーイとマネージャーも、コーヒーを片手に何でも正直に話せる関係です。お互いの信頼感を得ることを目的にしたコーヒーセッションというミーティングがあるんです。単なる雑談なのですが、円滑な人間関係のベースがあれば、問題が起きても対処が早いですから」

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マカオでアクロバットを繰り広げる日本人パフォーマーの挑戦

肩書きは、ハウス・トループ・フライヤー。三池田愛枝さんは、空中ブランコで演技をしたり、海賊船から17m下のプールに着水したりするパフォーマーだ。公演は1日2回週5、4年間で約1300回を休まず、皆勤賞。

その生まじめさを日本人魂と表しながら、生き方はグローバルでかなりユニーク。幼少期はアメリカで、大学は日本のICUで言語学専攻。卒業後にカナダに渡り、入学したのはサーカス学校。クラブ活動で器械体操の経験はあった。その間に、『シルク・ドゥ・ソレイユ』で知られる舞台演出家、フランコ・ドラゴーヌの影響を受ける。

「休暇中にマカオで彼の舞台を見て、一瞬で恋に落ちました。自力でオーディションを受けて、チャンスを手にしたんです」

入社当時の日本人パフォーマーは、彼女ひとり。まず、その規模感に驚いた。 

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マカオのIRで腕を振るう日本の鮨職人「IRは働き方も先進的」

大隅 達さんは江戸前鮨の名店「鮨 かねさか」で腕を認められた鮨職人。6年前にマカオに渡り、シティ・オブ・ドリームスの「Shinji by Kanesaka」を任された。

「スタッフは鯵と鯖の見分けもつかない現地雇用。最初は戸惑うことばかりでしたが、毎晩みえるお客様もいて。単価が4万~ 5万円もする店なのに。嬉しいかぎりです」

住まいは閑静なリゾート地区。大隅さんのライフスタイルも激変した。

「日本では掃除から仕こみまで、1日中働きづめなのですが、こちらでは皿洗いなど、それぞれ担当があるから、料理人は板場に集中できます。食材も前日に直接届くので、河岸に行かずに済む分、家族と過ごせる。鮨職人らしくない生活ですが、人生においては必要な時間かもしれませんね」

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フロントマネージャーのモットーは"夢は大きすぎることはない"

「マカオは転職率が高いので、同じ職場に10年いるのは珍しい。それほど、ここは居心地がよいということです」

フロントマネージャーを務めるケビン・イップさんは、マカオ半島出身。同僚には幼少期をともに過ごした仲間も多い。

「ここは埋立地で、昔は海でした。こんなに大きなビルが建ち並ぶなんて、あの頃は想像すらしていませんでしたね」

オーストラリアに留学した時、クラスメイトに出身地をたずねられたが、相手はマカオを知らなかった。そんな時代があったから、今の繁栄をもたらしたメルコリゾーツを誇りに思っている。

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バイスプレジデントが考える未来のためのサステイナビリティ戦略

オーガスタ・バルガス・プラダさんは、地方自治体と協力しあい、持続可能なサプライヤーを見つけだすエキスパート。

ビジネスマッチングの単なる商談ではない。未来のためにメルコリゾーツとどう協業できるか、あらゆる地域で可能性を模索している。

「農場、漁場、食肉業者、製造工場など、関わりのあるサプライヤーには調査にも相応の時間を費やします。時にはエグゼクティブシェフが現地に出向くことも。協調性と順応性、信頼性を発揮して、皆を巻きこみながら、さまざまなビジネスユニットと連携し、臨機応変に対応していく。それが私たちのスタイルです」

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