リモートで利き酒を味わい、酒蔵を応援できる「SAKE(日本酒)×NOMY(学)」とは?

これまで日本全国を旅して“ものづくり”の大切さを伝えてきた中田英寿さん。自身が代表を務めるJAPAN CRAFT SAKE COMPANYが、現在、自宅で日本酒を飲みながら酒蔵で働く生産者に日本酒の魅力やこだわりを聞けるライブ配信イベント「SAKE(日本酒)×NOMY(学)」の第16回目の開催を予定している。リモートで利き酒をする“e-tasting”は、日本酒の楽しさを知る貴重な機会だ。

「苦境にあえぐレストランや酒造を助けたい」

GOETHE WEBではこれまで、連載「中田英寿/に・ほ・ん・も・の外伝」を通して日本全国の“ものづくり”の現場を紹介してきた。

中田さん自身が、農家や酒造、工芸家などの生産者のもとに足を運び、実際に生産者の仕事を体験することで、日本文化を支える職人の大切さを伝える本シリーズ。ものづくりの魅力やこだわりについて語り合う中田さんと生産者の掛け合いが見所の一つだ。

コロナ感染拡大防止のため不要不急の外出自粛が呼びかけられている今、大人数での食事や飲み会を避ける人も多く、農家や酒蔵などの多くの生産者が厳しい状態に直面している。そんな状況だからこそ、より多くの人に生産者の努力やこだわりを知ってもらい、日本の“ものづくり”の伝統を守りたい。そんな中田さんの熱い想いから生まれたのが、「SAKE(日本酒)×NOMY(学)」だ。

毎回、日本酒の生産者と消費者を繋ぐ橋渡しとして、全国から選りすぐった酒蔵の生産者へのインタビュー方式で行われるライブ配信イベント「SAKE(日本酒)×NOMY(学)」。既に第15回目まで開催されているこのイベントは、自宅に届く日本酒を飲みながら、その日本酒を醸造した蔵元から日本酒や蔵にまつわるストーリーや歴史、日本酒造りの哲学を学ぶことができる、独自の“e-tasting”という新しい手法を使っているのが最大の特徴。

第15回目の「SAKE(日本酒)×NOMY(学)」では、「伯楽星(はくらくせい)」や「あたごのまつ」などの銘柄で有名な、宮城県の酒蔵「新澤醸造店」の蔵元・新澤巖夫氏に酒造りの裏側やこだわりなどを聞いた。月刊誌「dancyu」などのグルメ雑誌で執筆活動をしているノンフィクション作家・山同敦子氏がMCを努め、東日本大震災で酒蔵が全壊するなど甚大な被害を受けるなか、わずか8ヵ月余りで日本酒の製造を再開させた奇跡のような実話に迫るなど、MCならではの「新澤醸造店」の新たな側面が見える一面もあり、日本酒ファンにはたまらないインタビュー企画だった。

酒蔵や日本酒の銘柄だけでなく、MCもモデルやフリーアナウンサーなど毎回変わり、様々な業界で働く日本酒好きと蔵元の生産者とのコラボが楽しめるのも魅力の一つ。参加者もコメント欄から蔵元に質問を送ることが可能なので、生産者から気になったことや興味を持ったことをMCを通して聞くこともできる。

第一回目の配信では、参加者が募集されると瞬く間に定員に達するなど、多くの日本酒好きから注目を集めている。現在予定されている第16回目のライブ配信でも、多くの日本酒ファンが参加に応募することが予想される。日本酒の知識を増やす貴重なチャンスをお見逃しなく。

一流シェフが提案するマリアージュ料理のレシピ動画も配信中!

中田さんが開発した日本酒アプリ「Sakenomy」では、自宅にいながら一流シェフが考案した日本酒に合う家庭料理のレシピ動画「にほんもの Chef’s Table」の配信もスタートした。

これは、ただ日本酒に合うマリアージュ料理を紹介するための動画配信ではない。食材に妥協せず美味い料理を追求する一流シェフと、努力や時間を惜しまず香り豊かな日本酒を醸造する酒蔵の生産者が出会うことで、新しい“ものづくり”が生まれる。そんな職人同士の繋がりを伝えることも、この企画の目的の一つだ。

日本酒に合わせたマリアージュ料理を紹介するのは、日本料理店のシェフだけでない。これまで、表参道のイタリアン「トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ」の石川勉シェフや、フレンチ「Simplicite サンプリシテ 代官山」の相原 薫シェフなど、料理のカテゴリーにとらわれず、多彩なシェフたちが全国の日本酒とのマリアージュ料理に挑戦してきた。

レシピ動画の一例(Simplicite 代官山の相原 薫シェフ)

レシピ動画では、基本的に一般家庭の台所にある食材を使った料理が紹介されているため、輸入食品や調理器具の専門店に材料を買いに行く必要がなく、酒の肴がほしい時などに気軽に作れるレシピになっている。

また、サイト内では一流シェフが愛用する食材や調理道具などを紹介する「こだわりの逸品」というコラムも掲載されている。日本だけでなく海外などの食材も紹介されているので、料理好きの目を引く品物が目白押しだ。気になった商品は、同記事内に購入ができるウェブサイトのURLが掲載されているので、すぐに注文ができる。

自宅にいながらにして日本酒のことを楽しく学びたい。


※公式サイト「Sakenomy」ならびに公式アプリでは、他にも日本酒を楽しむためのコンテンツを配信中。蔵元がオススメする「お取り寄せ逸品」なども近日公開予定。

Text=坂本遼佑(ゲーテWEB編集部)