パッティングのアドレスは背筋まっすぐ? 猫背のように丸く? ~大本プロのパターレッスン①

ゴルフでは、「パッティングが全ストローク中の約40%を占める」という話がある。たとえば1ラウンド100打の人は、40回もパターを使っている計算だ。18ホールでこんなに使う番手は、ほかにない。パッティングの向上がスコア改善に直結すると言われるのも、素直に頷ける話だ。では、どうやったら上達するのだろうか。2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した大本研太郎プロのレッスンを、数回にわたってお届けしよう。


みなさん、はじめまして。大本研太郎です。

現在、東京・渋谷の「GPC恵比寿」でレッスンを行っていて、主にショートゲーム、なかでもパッティング指導に力を入れています。これまでアマチュアも含めて約2000人、プロだけでも200名ほどのパッティングを見てきています。

みなさん、パッティングの練習はされていますか。「楽しくない」「飽きてしまう」という理由から、あまりされないという方がほとんどではないでしょうか。でも、これはとても“もったいない”ことです。

じつは、パッティングが向上すれば、それだけでスコアがよくなるのはもちろんのこと、アプローチ、そしてショットまでも自然と進化してくれるんです。しかも、練習場へ行って、ショットの練習ばかりしているより、断然、上達スピードも早いです。加えて、家でもできちゃいますから、安上がりというのもいいですよね。本当に、いいことづくめです。

なぜ、ショットまでもうまくなるかといえば、パッティングからドライバーまで、じつは同じ動きをしているからです。筋肉の連動の仕方は、全部一緒なんですね。でも、こんなややこしいことを最初から言っていてもつまらないでしょうから、この話はまたの機会にすることにしましょう。連載第1回目ですから、わかりやすいところで、「背筋」のお話から入りましょう。

みなさん、ショットにおいてもパッティングにおいても、「アドレスでは背筋をまっすぐに!」というレッスンを聞いたり、目にしたりされたことがあると思います。一生懸命、腰から肩にかけての背筋をまっすぐにキープしてプレーされている方も、多いことでしょう。でも、これ、じつは大きな間違いなんです。

実際、USPGAツアー選手の写真などを見てみれば、明らかです。パッティングが上手な人はたいてい、肩甲骨あたりから肩にかけてのラインが、猫背のように丸くなっています。あのジョーダン・スピースだって、丸いです。「背筋をまっすぐ」とは全然、話が違いますよね。

もちろんここには、パッティングを向上させる、大きな理由が隠されています。答えを先に言うと、「背中をタテに動かすため」です。では、「背中をタテに動かす」とはどういうことで、どんな意味があるのか、また、背中をうまく猫背のように丸くするには、どうしたらいいのか。そのあたりのことについては、次回以降、詳しく説明していきたいと思います。

続く

Kentari Oki
1974年生まれ。PGAティーチングプロA級。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。以来、とくにパッティングの研究とレッスンに熱心に取り組み、全国からプロを含めて多くのゴルファーが指導を受けにやってきている。2013年には、「GPC恵比寿」(東京・渋谷。パットラボも併設)をオープンさせ、ヘッドプロを務めている。2018年、PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。
GPC恵比寿
住所:東京都渋谷区恵比寿1-15-6 OAK2ビル5F
TEL:03-6409-6793 
営業時間:平日10:00~22:00、土・日曜・祝日9:00~21:00
定休日:火曜
https://www.gpc-ebisu.com/


Text=柴トシユキ Photograph=鈴木克典