一定ではダメ! リズムの正解は"ワン・ツー・ー・スリー"【大本プロのパターレッスン⑪】

ゴルフでは、「パッティングが全ストローク中の約40%を占める」という話がある。たとえば1ラウンド100打の人は、40回もパターを使っている計算だ。18ホールでこんなに使う番手は、ほかにない。パッティングの向上がスコア改善に直結すると言われるのも、素直に頷ける話だ。では、どうやったら上達するのだろうか。2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した大本研太郎プロのレッスンをシリーズでお届けする。


トップでタメられるリズムとは?

私のパッティングレッスンも、今回が最終回となります。最後にお話しするのは、リズムです。リズムは、拍子と言い換えることもできます。

みなさん、リズムは、「ワン・ツー・スリー」と、一定なものがいいと思っている方が多いのではないでしょうか。でも正解は、「ワン・ツー・ー・スリー」です。トップで、「ー」が加わって、タメが入るところがポイントです。「ワン・ツー・スリー」では、タメが入る「ワン・ツー・ー・スリー」に比べてインパクトが弱くなってしまうからです。ショットでもそうですよね。タメがないと、インパクトが弱くなって、ボールはあまり飛びません。

前回の、「ダウンスイングでは“落として”終わりで、フォローは出さない」というお話にも関連するのですが、「ワン・ツー・スリー」ではインパクトが弱くなるため、みなさん、フォローを出しにいこうとしてしまいます。でも、これではスイングが速くなって、いわゆるパンチが入ったりして、ボールが飛びすぎたりします。また、インパクトで処理しているため、距離感が合わなくなります。

でも、「ワン・ツー・ー・スリー」ならば、タメが入ってしっかりインパクトできるので、打った分だけ(ヘッドが行きたい方向に動いた分だけ)、適度に飛ばすことができます。インパクトで加速させる必要がないので、距離感も合いますし、細かい距離を打ち分けることができます。

ちなみに、バックスイングが上がる時間を下りてくる時間で割ると、ツアー選手の平均値では2.1~2.2倍になります。でも、「ワン・ツー・スリー」で打つと、1.9~2倍になります。プロは、「ワン・ツー・ー・スリー」で打っている人が多いということですね。ちょっと宣伝のようになってしまいますが、私は『Perfect Roll』というCDを出していまして、音楽に合わせてパッティングをすることで、「ワン・ツー・ー・スリー」のリズムが覚えられるという内容になっています。参考までに。

さて、ここまで11回にわたって、私が考えるパッティングの基本的な部分をお話ししてきました。実際には、人ぞれぞれに合わせて、もっと細かくお話しできるところもあるのですが、多くのゴルファーの方に向けてお伝えするという、この連載の特性上、こういう基礎的な内容となりました。

しかし、ここまでお話ししてきたことを少し実践していただくだけでも、きっとパッティングのパフォーマンスは大きく変わっていくと思います。また、パッティングを極めていけば、ショットのスイングも良くなっていきます。じつは、パッティングからアプローチ、アプローチからフルショットとやっていくほうが、進化が速いんです。筋肉の連動は、14本のクラブで全部一緒。パッティングから、すべてにつながるんです。ということで、ぜひみなさん、ショットの練習ばかりでなく、パッティングの練習も楽しんでやっていただけたら、幸いです。

終わり

大本研太郎
1974年生まれ。PGAティーチングプロA級。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。以来、とくにパッティングの研究とレッスンに熱心に取り組み、全国からプロを含めて多くのゴルファーが指導を受けにやってきている。2013年には、「GPC恵比寿」(東京・渋谷。パットラボも併設)をオープンさせ、ヘッドプロを務めている。2018年、PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。
GPC恵比寿
住所:東京都渋谷区恵比寿1-15-6 OAK2ビル5F
TEL:03-6409-6793 
営業時間:平日10:00~22:00、土・日・祝日9:00~21:00
休み:火曜
https://www.gpc-ebisu.com/


Text=柴トシユキ Photograph=Getty Images


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