デニムをドレスアイテム感覚で取り入れる作法【進化するDENIM特集】

デニムの起源はワークウェアだが、現在はその対極とも言える、華やかなラグジュアリーメゾンのランウェイにも不可欠な存在。なかでも近年、多くのメゾンが提案するのが、デニムをドレスアイテム感覚で採り入れる着こなしだ。ワークテイストのリラックス感とエレガンスを併せ持つ、現代的な装いを楽しみたい。

SACAI

¥84,000(サカイ TEL:03-6418-5977)

デニムの未来を予見するハイブリッドウェア
フォーマルウェアであるプリーツシャツと、本来ワークウェアの素材であるデニム。対極的ともいえる両者を巧みに融合することで、独創的なカジュアルシャツに。織りテープのプリーツに取りつけられたDカンつきのタブは着脱可能であり、自由な位置につけることができる。サカイの得意とするハイブリッドデザインとユニークな遊び心が生んだ唯一無二の1着だ。

BRUNELLO CUCINELLI

¥160,000(ブルネロ クチネリ ジャパン TEL:03-5276-8300)

革新的な素材で表現したまさしく大人のデニム
一見通常のデニムに見える生地は、コットンではなくウールを100%用いたウールデニム。非常に軽量で快適なだけでなく、クリースも入れられ、ワンプリーツのスラックスデザインと相まって上品かつリラックスした雰囲気ではける。リアクティブダイという技法でほぼ色落ちせず、長く美しく愛用できるのもポイントだ。

LORO PIANA / ERMENEGILDO ZEGNA / GUCCI

左:ジーンズ¥98,000、ジャケット¥666,000、セーター¥245,000、靴参考商品(ロロ・ピアーナ ジャパン TEL:03-5579-5182)中央:ジーンズ¥158,000、ジャケット¥290,000、ポロシャツ¥198,000、セーター¥198,000、靴¥119,000、眼鏡参考商品(ゼニア カスタマーサービス TEL:03-5114-5300)右:ジーンズ¥55,000、ブルゾン¥350,000、セーター¥105,000、シャツ¥55,000、タイ¥24,000、ソックス¥20,000、靴¥102,000、バッグ¥375,000(グッチ ジャパン クライアントサービス TEL:0120-99-2177)

人にも環境にも優しい至高のラグジュアリーカジュアル(左)
最高峰の素材により、ロロ・ピアーナはカジュアルウェアをラグジュアリーに昇華させる。スマートなワンプリーツスラックスは、オーガニックコットンを用いた独自の生地「コットン・フラワー」のホワイトデニムバージョンを使用。米国サン・ホアキン渓谷産のオーガニックコットン製で、しなやかさと光沢を備え、カジュアルな装いも上品に格上げしてくれる。

オールブラックでより際立つ研ぎ澄まされたシルエットを楽しむ(中央)
毎シーズン、モダンで洗練されたスタイルを提案するエルメネジルド ゼニア。テーラードジャケットと合わせたオールブラックのルックに用いたブラックジーンズは、裾幅を絞ったスリムフィットシルエットで視覚的な脚長効果も高い。随所にヌバックの内ポケットを配するなど、ラグジュアリーなテイストも薫る。

自由でクリエイティヴな発想が導きだすデニムの新しい解釈(右)
2020年プレフォール コレクションにて発表されたデニムパンツは、ゆったりした優美なワイドシルエットがエレガント。ゴールドカラーのメタルボタンやレザーパッチのゴールドロゴが、ラグジュアリーなテイストを添える。スラックス同様のクリース入りでタイドアップにもなじむ。

Direction=島田 明 Text=竹石安宏(シティライツ) Photograph=隈田一郎 Styling=久保コウヘイ​