【キーワード別】最新スーツ選びPart1<ダブルブレスト>

どんなにドレスコードが変わろうとも、ビジネスパーソンにとってスーツが装いの要であることは変わらない。最近はオフに着るスーツも注目されており、新しい季節の装いはまずスーツから揃えるのが賢明だ。俳人が四季折々の季語で 歳時記を綴ったように、移りゆく季節を満喫できる最新スーツで、自分だけの歳時記=ワードローブを完成させたい。


進化し続けるダブルブレスト

制服然として凛々しいダブルブレストのスーツは、昔ながらのクラシックなイメージがある。だが、ボタンを開けても着られる軽快な1着やコートいらずの保温性を備えるなど、モダンかつ機能的に進化しているのだ。新時代のダブルは、現代を生きる紳士にこそふさわしい。


ERMENEGILDO ZEGNA COUTURE
前合わせが深いゆえに重々しく見えがちなダブルだが、ゼニアのワン& ハーフ ブレストは合わせが浅く、シングル感覚で軽やかに着こなせる。それでいてハリのあるブラウンのウールモヘア生地で凛々しい佇まいを演出する。これぞ軽快かつ端正な次代のモデルといえる。

スーツ¥638,000、シャツ¥89,000、タイ¥31,000(すべてエルメネジルド ゼニア クチュール/ゼニアカスタマーサービスTEL:03・5114・5300)


HERMÈS
"オープンエア"と題し、野外でも快適に過ごせる装いを提案する今季のエルメス。しっかりしたカバードウールのセットアップダブルスーツは、中綿入りゆえ1 枚で十分温かい。ややゆとりのあるシルエットや2 タックパンツなど、ゆったりとした佇まいにリラックス感が漂う。温かなスーツで秋の気配を楽しみたい。

ジャケット¥414,000、パンツ¥103,000、ニット¥177,000(すべてエルメス/エルメスジャポンTEL:03・3569・3300)


BRUNELLO CUCINELLI(右)
DUNHILL(左)
右:前合わせが浅くボタンを開けても着られるワン・アンド・ハーフブレストのスーツをいち早く提案したブルネロ クチネリ。ストライプフランネルは柔軟でなめらかな肌触り。左:漆黒のコットンシルク生地を用い、幅広のピークドラペルや直線的ラインのパンツなど、男らしく凛々しい雰囲気に仕立てたセットアップ。

右:スーツ¥490,000、シャツ¥49,000、タイ¥37,000、チーフ¥24,000(すべてブルネロ クチネリ/ブルネロ クチネリ ジャパンTEL:03・5276・8300)バッグはスタイリスト私物 左:ジャケット¥220,000、パンツ¥62,000、シャツ¥31,000、タイ¥20,000、バッグ¥163,000(すべてダンヒルTEL:03・4335・1755)


GIORGIO ARMANI
革命的スーツがよりモダンで快適になり蘇った。男性的な肩パッド入りの逆三角形シェイプを備えるセットアップスーツは、’80年代のアルマーニの革命的なソフトスーツを現代的フィットにアレンジ。身頃はごく薄く芯地が入り、極細ウールで軽く柔軟な着心地だ。

ジャケット¥320,000、パンツ¥99,000、シャツ¥63,000[参考価格]、タイ¥28,000(すべてジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパンTEL:03・6274・7070)


Direction=島田 明 Text=竹石安宏(シティライツ)  Photograph=前田 晃(人物)、隈田一郎(静物)  Styling=久保コウヘイ Hair & Make-up=MASAYUKI(The VOICE)  Cooperation=Background Factory