【豪邸拝見】GMOインターネット熊谷正寿の"おもてなし"が凄い!

家を見れば、その人となりがわかる。家とは自らの心を潤し、人との縁をつないでくれる人生を彩る最高の舞台だ。家を仲介役として、人が集い、新たな輪が広がり、人間関係が熟成する。自分史上最高の"凄い家"には、人生を謳歌する生き方が詰まっている――。


感謝の気持ちを伝える海辺の館

9月某日、台風上陸の予報がまるで嘘のような青空のもと、海に面した瀟洒な邸宅に続々と集まる人が。彼らを笑顔で迎えるのは、GMOインターネット代表取締役会長兼社長・グループ代表熊谷正寿氏だ。

訪れたのは星つきレストランのシェフやオーナー、予約の取れない和食店の料理人、日本随一のブルゴーニュワインのインポーターなど、飲食業界の錚々たるメンバーたちばかり。この日熊谷氏が催したのは、お世話になっている料理人たちへの「感謝の会」。熊谷氏が日々接待の場として大切なお客様をお連れする店の料理人やソムリエたちが、今日は主賓としてこの海辺の館に集まったのだ。

気取らないラフなウェアで、司会やDJプレイをこなし、自らパーティを盛り上げる。メインフロアであるリビングの大きな窓が天井方向へ動き、屋外のプールと室内がひと続きに!

「ビジネスマンにとって接待とは、上手にビジネスを進めるための"武器"。そして接待でうかがうお店は、自分ではなく相手にいかに喜んでいただけるかが試される"戦場"です。だからお店の方のおもてなしがとても重要なんです」

創業から今年で28年、約8万人の株主と6000名の仲間(社員)に支えられ、世界23ヵ国、上場9社、111社の連結グループ企業となったGMOインターネットグループ(以下、GMO)。

「これもすべて、日ごろお世話になっているお店のホスピタリティがあってこそ。快く私や弊社の役員たちをお迎えいただき、お客様に喜んでいただけたことが、グループの発展につながったと、心から感謝しています」

場所は、GMOの迎賓館として今年完成した「GMO マリーナ&スパ 佐島」。2階まで吹き抜けにしたリビングの、天井まで続く窓の向こうにはインフィニティプールと広がる海。目の前にはクルーザーも係留でき、開放感あふれる空間がゲストを迎える。

リビングの前にはインフィニティプールが。海側にはクルーザーを係留できるので、海からのアクセスも可能だ。

感謝の会を開催するホストの熊谷氏が最も悩んだのは、ゲストにいかに心地よく参加してもらえるか。「お心遣いは不要です」とお願いしても、おもてなしのプロには通用しない。そこで、それぞれのお店のお薦め料理を1品持ってきていただくという"持ち寄りスタイル"を提案。代わりにワインは熊谷氏がすべてセレクト。振る舞うワインは、自ら調達したシャトー・ムートン・ロスシルドも。

「ムートンは最高の当たり年である2000年を。最後の1本だった5ℓボトルをこの日のために入手しました」

そのほかにもブルゴーニュの白ワインで最高の造り手のひとりと言われるルフレーヴのシュヴァリエ・モンラッシェのマグナムボトル、当主夫妻に直接会い譲ってもらったボルドーのシャトー・レオヴィル・ポワフェレなど、偉大なワインがずらり。銘柄が希少なだけではなく、このサイズのボトルを揃えたことも熊谷氏のおもてなしのひとつ。

「一流レストランにも希少ワインはあると思いますが、これだけの大きさのボトルを一度に開ける機会は、なかなかないと思います。一般的な大きさのボトルとは異なる熟成の進みかたも味わうことができるので、お店ではできない経験をこの会で体験していただきたいんです」

パーティは熊谷氏が愛するシャンパーニュ、ジャクソンのペルフェクション1985の乾杯からスタート。ソムリエといえどもなかなか味わうチャンスはない15ℓのボトルから、30数年の時を経て注がれた黄金の液体に、この後の宴の期待も高まる。

乾杯はシャンパーニュ「ジャクソン1985」で。このボトルは通常の20本分! サーブするためのこの器具日本に一台しかないとか!?

壇上では熊谷氏が「『くすのき』のてんぷらで、"塩梅"という言葉の真の意味を知った」「『ボニュ』は食以上にワインの詳しさは群を抜く。だからいつもブラインドで出されるワインを外しまくる(笑)」など笑いを交えたエピソードとともに、この日のゲストを紹介。

老舗の「中國飯店」から、熊谷氏が愛してやまない経営者・松村厚久氏が率いる「ダイヤモンドダイニング」、山口幸隆氏が代表を務める、日本一のマグロ仲卸「やま幸」、そしてその山口氏が経営する会員制レストラン「HIBACHI」のような知られざるレストランまで、熊谷氏と食の職人たちが紡ぐストーリーに、それぞれの店と熊谷氏の幸せな関係が伝わってくる。

お店に対し、常に感謝の気持ちを忘れないと言う熊谷氏。「飲食店を心から大切にできることは、事業をうまく運ぶ企業家の資質だと思うんです」

対する料理人たちの言葉にもその関係性は表れている。「料理人としてできないことをはっきり言っても、それを受けとめ理解してくれる。だから協力しようと思うんです。料理人を大切にする気持ちを感じます」(「くすのき」楠忠師氏)

「トップの立場でありながらも、人を見た目や肩書で判断せず、気遣いと感謝の言葉をいつもかけてくださる。心から尊敬しています」(「鮨 あらい」新井祐一氏)

パーティに美味しいワインと料理を揃えるのはある意味簡単だ。でも感謝の気持ちを伝えるには? お客様が喜ぶこととは? 熊谷氏は自らが考え、行動に移す。それが結果、ゲストの記憶に刻まれ人の心を動かした。

夜はプールに幻想的なライティングが。DJプレイが趣味でもある熊谷氏。夜からの雨で残念ながらこの日は出番がなかったが、プールの向こうには海をバックにしたDJブースも完備。

この日、来賓としてただひとり参加した弊社社長・見城も「お店の方へこうやって感謝する会を催す男は、日本広しといえど熊谷ぐらいしかいない」と唯一無二のこの試みを評す。「こういう会は料理人の知識や経験の底上げになると思います。こちらこそ熊谷代表に感謝したい」と語るのは「くろぎ」の黒木純氏。「鮨 あらい」新井祐一氏も「普段なかなかお会いできないような方たちばかり。もっともっと精進しなければ、という気持ちが湧いてきました」と、訪れたゲストにも大いなる刺激を与えたようだ。

そんな熊谷氏のもてなしは、この「GMO マリーナ&スパ 佐島」にも。吹き抜けになった広いリビングには、バーカウンターや鮨カウンター、海を臨むソファがあり、訪れたゲストが心置きなく楽しめる。随所に熊谷氏の心遣いを感じるはずだ。地下にはジムも完備した、おもてなしを尽くした迎賓館なのだ。

リビングの鮨カウンターに名だたるすし職人が並ぶ。

本来なら、日ごろもてなされる側でありながらその状況に驕お ごらず、支えてくれた方々のおかげで今の自分があるという思いを形にした熊谷氏の「感謝の会」。いつもはもてなす側のシェフやソムリエたちが、この日は心地よく杯を重ねる。彼らが見せた心からの笑顔に、トップに立つものにこそ必要な気概を知る夜となった。

所在地:神奈川県横須賀市
敷地面積:348m2
延床面積:681m2
設計: 中村拓志&NAP建築設計事務所


Masatoshi Kumagai
1963年長野県生まれ。’91年、ボイスメディア(現・GMOインターネット)設立。現在、上場9社、グループ111社を擁すGMOインターネットグループCEO。


Text=牛丸由紀子  Photograph=古谷利幸


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