ゴルフだけじゃもったいない! ザ・リッツ・カールトン沖縄で体験する"うちなー"旅とは?

高級レストランでの食事、エステ、ショッピング……。もし今でもこんな旅のスタイルにしがみついているなら、それはちょっと時代遅れかもしれない。その国や地方でしか味わえない体験に資金を投資する。世界の富裕層の旅は「ローカル」や「本物」を重視するスタイルへとシフトしているのだ。沖縄県名護の海を望む高台に建つ「ザ・リッツ・カールトン沖縄」も、世界展開するラグジュアリーホテルブランドとして、そんな旅のニーズに寄り添うおもてなしを提供。食事、アクティビティなどあらゆる方面から“うちなー(=沖縄)”なエッセンスを感じることができる、新しいホテルステイのかたちがそこにある。


洗練されたサービスとローカル体験の融合

「ザ・リッツ・カールトン沖縄」といえば、リゾートホテルであった喜瀬別邸ホテル&スパをリブランディングし、その伝統を受け継ぎながらも、世界に誇るザ・リッツ・カールトンブランドのサービスとホスピタリティを取り入れた、沖縄を代表するラグジュアリーホテルである。ゴルフラバーにとっては、日本プロゴルフ選手権が開催される「かねひで喜瀬カントリークラブ」に隣接するホテルとしてイメージも強いかもしれない。

首里城と同じ琉球建築を取り入れた圧巻のロビー。吹き抜けを通り抜ける風に、沖縄の香りを感じる。

あえて紹介する必要はない、既に著名なホテルなわけなのだが、見方を変えれば、ゴルフやリッチな滞在といった側面以外の過ごし方をご存知の方は少ないのではないだろうか。世界のラグジュアリートラベルが多様化し、洗練されたサービスだけではなく、ローカルな体験や地元の人との交流、その土地のリアルな姿に触れることが重要視されている昨今。ザ・リッツ・カールトン沖縄でも、より“うちなー”な時間をゲストが過ごし、リラックスするのはもちろん、何かを得て学び帰れるような体験をしてほしいと、さまざまな趣向を凝らしている。

沖縄の豊かな食文化をさまざまなアプローチで

「イタリアンレストラン ちゅらぬうじ」料理長・松本崇文氏による手長海老のタルタル。

ローカルな体験を語る上で欠かせないのが“食”だ。「イタリアンレストラン ちゅらぬうじ」「鉄板焼レストラン 喜瀬」「オールデイダイニング グスク」という3つのレストランを備えるザ・リッツ・カールトン沖縄では、2018年7月から約半年で3名のシェフが新たに就任した。総料理長に「アルマーニホテル ドバイ」や「コンラッド ソウル」など名だたる高級ホテルやミシュランの星付きレストランで活躍してきたアルベルト・クツィット氏を迎え、朝食から各レストランのメニューまで、より一層、“沖縄ならでは”を感じられる内容にリニューアルされたという。

2019年1月にメディア向けに開催された「シェフズ テーブル」では、新旧シェフが揃い、当ホテルが目指すガストロノミーの片鱗を見ることができた。沖縄県産のグリーンピースを使ったリゾット、琉球ガラスの上に美しく盛られた手長海老のタルタルといったイタリアンから、やんばる産の紅塩(べにしお)やポン酢でいただく沖縄県産黒毛和牛の鉄板焼きまで、どれも、沖縄ならではの食材が見た目も美しい洗練された一皿に仕立てられている。先述のクツィット氏はこう語る。

「就任してまだ日が浅いのですが、沖縄がもつポテンシャルの高さに驚かされています。沖縄野菜のバリエーション、魚介は独特かつ新鮮で、アグー豚や沖縄県産牛など畜産系も豊富。小さな島にも関わらず、とてもハイクオリティなのです。私はもちろん、それぞれのシェフが漁港や市場へ足を運んで地元の食材を研究し、それをいかに取り込むかを試行錯誤しています」


"沖縄を知る"という手土産を得る体験

水揚げされた魚が並ぶ名護漁港。魚を物色し狙いを定めたら、契約する業者に伝えて競り落とす仕組み。ザ・リッツ・カールトン沖縄がかねてより契約している業者は漁港の“ドン”とも呼ばれる方で、次々と魚を競り落としていく姿は小気味良い。そんな裏話を聞けるのも、体験プログラムならではだ。

ザ・リッツ・カールトン沖縄で提供される、ローカル食材をふんだんに使った美食の数々。ではその食材たちを、シェフ達はいかに厳選し買い集めてくるのか? 実は、そんな好奇心に応えてくれるプログラムも用意されている。名護漁港の朝セリに「グスク」料理長・高村岳志氏が同行し、目利きを伝授してくれるのだ。

実際に漁港に足を運ぶと、その日に水揚げされた沖縄らしいトロピカルな色の魚や巨大なイカに驚くばかりか、セリ人と業者の威勢のいい掛け合いに圧倒される。この、言葉では言い表せない活気あふれる空気感こそ、リアルな体験でしか感じられないものだ。「これが食べたい!」とリクエストすれば、その魚を競り落とすこともできる。競り落とした魚は「グスク」にて調理され、ランチで美味な一品に姿を変えるというから、胃袋も満足である。

漁港ツアー以外にも、オーク樽につけた泡盛やラム酒を製造・販売する「ヘリオス酒造」の見学と泡盛ペアリングディナーのコースや、実は沖縄発祥だという空手の体験、三線(さんしん)体験なども人気だという。ローカルに触れる旅は、自分の目で見て肌で感じる分、記憶に深く刻まれる思い出になる。ゴルフ三昧もいいけれど、家族やパートナーともに体験すれば、その楽しさも倍増するはずだ。

800もの甕が眠るヘリオス酒造の酒蔵(通常非公開)。壁についた黒いススのように見えるものは、すべて泡盛の原料となる黒麹菌。

ローカル体験のあとは「ザ・リッツ・カールトン スパ 沖縄」で疲れを癒やすのもおすすめ。2018年7月1日にリブランドオープンし、メニューから細かな施術方法まで刷新されたのだが、その目玉となるのが、新たに加わったシグネチャートリートメントだ。

シークヮーサーの精油や月桃を使ったトリートメントや、沖縄の焼き物「やちむん」で刺激するフェイシャルなど、ここでも沖縄らしさを取り入れている。なかでも沖縄の言葉でヨモギを意味する「フーチバー」を使ったスカルプメニューは、頭のツボを絶妙な力加減で刺激し、眼精疲労や肩こりを緩和してくれる、ビジネスマンにとっては嬉しい内容だ。風化珊瑚タイルを使った岩盤浴や、緑を眺めながら入るバスやプールもあるので、日がな一日、やんばるの深緑が放つマイナスイオンに包まれながら、ゆったり静かな時間を過ごしたい。

トリートメントルームは全10室。写真はプライベートバスつきのスイート。イギリス生まれの最高級スパ「ESPA」のプロダクトを使ったフェイシャルトリートメントなど、シグネチャーメニュー以外のコースも充実している。

ザ・リッツ・カールトン沖縄への旅は、ワールドレベルの洗練されたサービスとともに、“沖縄だからこそ”を五感で感じることができるもの。旅する場所へのリスペクトを持って、その土地のことを知る。これこそまさしく、今の時代に求められる真のラグジュアリートラベルなのではないだろうか。

The Ritz-Carlton Okinawa
住所: 沖縄県名護市喜瀬1343-1
TEL:0980-43-5800(宿泊予約、問い合わせ)
料金:デラックスルーム ¥43,934~(1室2名利用時)


Text=岡村彩加(ゲーテWEB編集部)