【ルイ・ヴィトン】2020春夏プレコレクションにみるヴァージル・アブローのストリートの美学

メンズ アーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブローが手がけるルイ・ヴィトンが、2020年春夏プレコレクションのルックブックを公開。ヴァージル流ラグジュアリーなストリートウェアとは?


ストリートウェアのさらなる進化

現代のファッションを語るうえで欠かせない「ラグジュアリー・ストリート」。そのキーマンがルイ・ヴィトンのメンズ アーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブローだ。

そのアブローが手がけるルイ・ヴィトンの2020春夏プレコレクションでは、フォーマルからスポーツまでをカバーする自由なワードローブとしてのストリートウェアを提案。ストリートを超越し、普遍的なライフウェアを永遠にシックなウェアのレベルまで引き上げている。

ルイ・ヴィトンのサヴォアフェール(匠の技)を駆使したレザー製のサファリジャケットに加え、サファリテイストのキャメルやネイビーの色彩が上品なダブルフェイスのジャケットやコートなど、クラシカルな定番アイテムを見事に再解釈。ストリートウェアの中でもキーアイテムとなるカーゴパンツには、立体的なポケットをあしらった。また、アクセサリーがパデッドブルゾンやパッファーコート、オーバーサイズシャツに取り入れられている。

特徴的な砂漠風カモフラージュパターンは、上品なインターシャツの模様としてミンクブルゾンにあしらわれ、ウインドブレーカーではロマンティックな雰囲気を醸し出している。また、鞄と服を融合させた「アクセサモーフォシス」によるジレやトレンチコート、ボンバージャケットには、ラファエロの絵画から作られたコラージュのジャカード装飾が施された。

バッグは、ミルクボックスや道具箱のような日常の品々を想起させるフォルムを採用し、見慣れたアイテムにルイ・ヴィトンならではの伝統を融合。シューズは定番アイテムにヒネリを利かせて進化させた。そして、ファッションジュエリーには多彩なチェーンを登場させている。

2019年の春夏コレクションでの就任以降、年2回のショーコレクションだけではなくプレコレクションやジュエリーコレクションなど様々な新作を発表しているアブロー。その印象は、回を重ねるたびにインパクトに加え、洗練度がアップしている。

ラグジュアリーでありながらもヴァージル流のストリート美学が随所に盛り込まれたコレクションから、ますます目が離せなさそうだ。

Text=ゲーテWEB編集部