京都を五感で感じられるホテル「東山 四季花木」【ゲーテ旅特集2020】

スモールラグジュアリーからアジア初出店、町家のホテルまで、多彩なホテルが続々オープンしている京都。旅の目的がグンと広がった。

伝統的な京唐紙が彩る京都の旅

東山・岡崎エリアは、古くから広大な邸宅や風雅な別荘がある閑静な地。京都人にとっても、憧れの場所だ。そんな岡崎近くに、昨年11月開業したのが「東山 四季花木」。

その名が表すように、紅葉や雪景色など、京都の自然風景を泊まるだけで身近に愉しめるのが、このホテルの魅力だ。

「401遠州」のリビングスペース。「Antiques & Art MASA」や「かづらせい寺町店」の家具や調度品が美しい。障子を開けると、比叡山や大文字山、平安神宮の鳥居などを望める。

ルーフトップからは東山や平安神宮の鳥居が見え、それだけでも京都感を満喫できる。青蓮院、南禅寺といった名刹(めいさつ)、今年リニューアルオープンした京セラ美術館なども歩いて数分という近さだから、朝の人が少ない時間に散策したい。

インテリアデザイナーでもあるオーナーの北山ますみ氏が手がけた8室の客室は、遠州、庭玉など茶室の名がつけられ、それぞれに異なる室礼(しつらい)が特徴。

天然石や節目のある無垢の木、土壁などを組み合わせ自然美を取り入れた玄関。エントランスの奥には、京唐紙の老舗「唐長」の唐紙文様を写した陶板が配される。

京唐紙を配した和室のある部屋、骨董や盆栽が上品に飾られる部屋などすべて趣が違うから、連泊するならタイプの異なる部屋を指定するのもいい。

いずれの部屋にもコンパクトなキッチンがあって簡単な調理ができるうえ、1階にはバー「竹葉(ささ)」もある。

5階にある露天風呂は音楽が流れるメディテーションスペースに。部屋の風呂も檜風呂、石風呂などさまざまでゆったり寛げる。

祇園など街中に出かけずとも、滞在を楽しみ暮らすように過ごせる。まさに“旅の目的になる”宿だ。


町家の格子を思わせる木を生かした外観。簡素で京の風情に満ちる。エントランスの奥には、京唐紙の老舗「唐長」の唐紙文様を写した陶板が配される。


東山 四季花木

住所:京都府京都市東山区三条通白川橋西入今小路町85-1
TEL:075-744-6654
客室数:8室
料金:¥32,000~(1室あたり、朝食つき、税サ別)
施設:露天風呂、ラウンジカフェ、スパ、ルーフトップ、バーほか
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Text=中井シノブ