オーナーになるための最初の一歩 HOW TO BE OWNER講座

競走馬やヨット、プライベートジェットを購入したいが、知らないことが多すぎる! 購入金額や維持費の目安は? 免許は必要? そんな疑問を専門家に聞いた。

HORSE

<Q.1>
JRAの馬主になるための条件は?

馬主の登録形態には、個人・法人・組合があり、全体の約85%を個人馬主が占めています。個人馬主になるには、過去2年間の所得が年1700万円以上、預貯金や不動産、有価証券といった資産が7500万円以上、という要件を満たす必要があります。

<Q.2>
競走馬を購入するにはどんな手段があるの?

主に市場取引(セリ市)と庭先取引(生産者と馬主との交渉で売買)です。JRAは毎年4月、中央競馬馬主を対象にブリーズアップセールを主催しており、JRAが育成・調教した2歳馬を購入できます。

<Q.3>
セリ市での競走馬価格の相場は?

セリにも多様な種類があり、一概には言えませんが、2017年4月25日のブリーズアップセールで売却された全69頭の平均価格は約980万円(税込)、最も高額な馬は約4200万円(税込)で取り引きされました。

講師 TAKEYUKI TAMAKI
玉木健之/全国各地で中央競馬を開催するJRA(日本中央競馬会)にて広報部報道室に勤務。
http://www.jra.go.jp/owner/shinsei


CRUISER

<Q.1>
年間維持費の目安は?

マリーナという保管場所が必要です。全国に約450カ所あり、例えば、8m以内の船が停められるマリーナでいうと、保管料は年間で約120万円。他に、年間保険料がクルーザー価格の約3.5%、メンテナンスに年間20万円、ガソリンは1時間80リットルが目安になります。

<Q.2>
どのくらいの期間、いくらで免許は取れる?

2級小型船舶操縦士ですと、学科講習で1日、実技講習で1日、国家試験で1日の計3日間、費用は約10万円。また、学科講習をオンラインで行うと、1日で終了するスマ免1日コースというのもあります。

<Q.3>
購入前に試乗できる?

可能です。ヤマハマリンクラブ・シースタイルという、会員制レンタルサービスなら、3時間4100円から気軽に乗って体験できます。これで、大きさやデザインを決めて、購入する目安にしましょう!

講師 TAKAHIRO KATO
加藤隆博/クオリティーの高い日本製の船を製造・販売・レンタルまで行うヤマハ発動機の広報担当。
http://www.yamaha-motor.co.jp/marine/


PRIVATE JET

<Q.1>
どこに駐める?

日本には約100の空港がありますが、プライベートジェットは機種に応じた駐機場、格納庫が必要。また専門の会社に運航や整備も委託しなければなりません。格納できる空港は仙台、成田、中部国際、神戸、岡山、鹿児島くらいしかなく、どこもほぼいっぱいです。

<Q.2>
維持するのにいくらかかる?

ジェット機の種類、飛ぶ回数によって違いますが、年間の維持費(燃料代、乗務員の給料、駐機代、保険料、整備費用、定期点検代)は購入機代のおよそ1割と考えてください。だいたいの方が専属のパイロットと契約し、2~3億円かけています。

<Q.3>
中古と新品、どっちを買えばいい?

プライベートジェット機は、皆さん買う時の金額ばかり気にされますが、世界では中古市場が活況で、5年~10年使っても、だいたい購入金額の6割~7割で売却することができます。

講師 JUNICHI HOSAKA
保坂淳一/岡山空港を本拠地とする、ジェット機の運航から整備、販売まで行うジャプコンの取締役事業本部長。
http://www.japcon.co.jp


Illustration=澁谷玲子

*本記事の内容は17年5月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)