最先端ギア選びの法則

これまで“感覚”に頼る部分が大きかったギア選び。しかし、最近は精密な“データ”に基づいて、より自分に合う1本を選ぶ傾向にある。日本を代表するツアープロコーチ、内藤雄士さんに賢いギア選びの指南を仰いだ。

YUJI NAITO

1969年、東京都生まれ。日大ゴルフ部在籍中にアメリカに留学し、最新ゴルフ理論を学ぶ。帰国後、ラーニングゴルフクラブを設立。2001年、マスターズ、全米オープン、全米プロで日本人初のツアープロコーチに。丸山茂樹プロのPGA TOUR 3勝をはじめ、プロゴルファーのツアー優勝を多数サポートしている。

ゴルファーにデータ革命が到来!

 丸山茂樹プロを米PGAツアー初優勝に導いたことで知られる名コーチ、内藤雄士さんのスタジオを訪れると、すでにそこには最新弾道計測マシン「トラックマン」が導入されていた。今や世界のトッププレイヤーやコーチ陣がこぞって使用。ボール軌道やスイングを精緻に分析する話題の3次元計測器だ。
 「一昨年あたりから、PGAツアーで多くのトップ選手たちが使っているのを見て、“ゴルフにも必ずデータ革命の時代がやってくる”、そう強く確信したんです。さっそく僕も昨年秋にはトラックマンを導入し、プロやアマチュアの指導に使い始めました」
 その感想をたずねてみると、とにかくインパクトの瞬間データが明確に表示されることが革命的だったと話す。
「その瞬間は目で見たり、ビデオに撮るだけではわからないんです。でもトラックマンのデータなら、ヘッド角度や打球のボール初速、さらに打ち出し角なども正確に把握できます。こうしたデータを基に、スイング軌道やヘッドの入射角、バックスピン量など個々のゴルファーのデータを分析していくことで、よりその方に合ったクラブを見つけることが可能になると思います。ヘッドの体積にロフト角、シャフトの長さと、適正なギアを選びたいですね。データ分析こそ、飛距離アップの近道になります」
 さらに、データ分析はこれまで多くのアマチュアがしてきた“ギア選びの勘違い”も改善してくれると指摘する。
「よく長尺ドライバーにすれば“飛ぶ”と思いこんでいる人が多いですが、それは皆には当てはまりません。もちろんヘッドスピードだけを見れば長尺のほうが数字がよくなりますが、ミート率やボール初速など、他の数字とのバランスがよくなければ飛距離アップには直結しないのです」

トラックマンは、デンマークのTRACKMAN社が軍事用弾道追尾システムをゴルフの弾道計測器に開発した画期的マシン。ヘッドスピード、ボール初速ほか計20項目以上のデータが計測可能なうえ、世界のトッププロたちのデータも閲覧できる。持ち運びができるので、実際にグリーン上でiPadやiPhoneを用いての計測確認が可能だ。 ※トラックマンの価格は為替レート変動により変わることがあります。

 データの活用は特に、ゲーテ世代に多いベテランゴルファーにお薦めとのこと。
「これまでいくつものドライバーを試してきたけれど、飛距離に伸び悩んでいると話すベテランゴルファーは多いです。トラックマンは個人でも購入できるので、データとともに誤った常識を覆し、新しい自分のゴルフ理論を構築してほしいですね」
 事実、近年の日本ツアー現場でも、トップ選手たちが新シーズンの最新クラブを選ぶ際には、トラックマンなどの最新機器を用いることが多い。また多くのゴルフショップでは、ここ数年フィッティングルームの“データ化”が進み、自分のヘッドスピードやボール初速、スピン量などを分析したあとで、クラブ選びを行うアスリートゴルファーが急増中だ。こうした流れに乗り遅れないためにも、データに基づく理論を、新たな武器として体得してほしい。

よりパーソナルに、賢く選ぶドライバー案内

 春はゴルフメーカーが続々と新モデルを発売する季節。そんな“新製品ラッシュ”の時期だからこそ、ドライバー選びはパーソナルデータを基に、慎重かつ冷静に分析して選びたい。

やさしさ満点! 誰もが安心の王者

昨年も、国内販売数No.1を獲得した『ゼクシオ8』は、誰もがやさしく打てる国内ドライバー市場の王者だ。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥80,000(ダンロップスポーツ フリーダイヤル:0120-65-3045)

ロフト、フェース、重心を好みに調整

ロフト、フェース角を独立して重心深度まで調整できる、万能タイプのドライバー。好みの弾道をかなえてくれる。■ヘッド体積/420立方センチメートル。¥66,000~(ナイキゴルフ フリーダイヤル:0120-6453-77)

スイングに合わせスピン、角度を調整

自分のスイングに合わせてソールのウェイトポジションを変更し、ボールの飛び出し角度やスピン量が調整可能なドライバー。■ヘッド体積/440立方センチメートル。¥68,000~(ミズノ フリーダイヤル:0120-320-799)

ボールの初速アップがアベレージの味方

アべレージゴルファーに向けて開発された『XR』は、高い反発性能でボールの初速アップをかなえてくれる。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥58,000~(キャロウェイゴルフ フリーダイヤル:0120-300-147)

見た目はカッコよく打てばやさしい

大型ヘッドの『TW460』は、高弾道でつかまりもよく、扱いやすさを求める熱意系ゴルファーにお薦めだ。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥80,000~(本間ゴルフ フリーダイヤル:0120-941-380)

“ド派手な飛び”に多くの絶賛の声!

“真っ赤なヘッド”が特徴の『J815』は、パワーミーリングによる低スピン効果で、アマチュア、ツアープロ双方に人気だ。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥68,000~(ブリヂストンスポーツ フリーダイヤル:0120-116-613)

スライスに悩む人は迷わず『赤』で!

ヘッド、シャフトともに“つかまりのよさ”を追求した『赤』は、スライスに悩むゴルファーのための1本だ。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥80,000~(グローブライド フリーダイヤル:0120-506-204)

アスリートが惚れるバランスのよさ!

飛距離、安定感、コントロール性のバランスのよさが魅力の『915 D2』は、アスリートゴルファーが惚れる1本。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥60,000~(アクシネット ジャパン インク フリーダイヤル:0120-935-325)

楽に高弾道を打つオトナの武器

女子プロにも愛用者が多い『グローレF』は、“オトナ世代”のゴルファーが、楽に打っても高弾道で飛ばせる。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥80,000(テーラーメイド ゴルフ フリーダイヤル:0120-558-562) 

シニア世代の武器になる長尺&軽量感

シニアゴルファーのために軽量にし、46インチの長尺による振りやすさを追求した“ぶっ飛び”ドライバーだ。■ヘッド体積/460立方センチメートル。¥88,000(プロギア フリーダイヤル:0120-81-5600)

Text=野中真一 Photograph=相田克己

*本記事の内容は15年4月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。
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