老舗料亭との強力タッグ!「 パーク ハイアット 京都」の全貌!!

2019年秋に誕生した「パーク ハイアット 京都」。和洋の融合だけでなく新旧の共存、静と動の呼応など、さまざまな異色の試みに挑むホテルを取材した。


ホテルの雄・ハイアット×老舗料亭・京大和

老舗料亭と世界のハイブランドホテルのコラボという、かつてない異例の組み合わせが実現した。

京都・東山の高台にある料亭「山荘 京大和」の敷地内に2019年10月末、ラグジュアリーゲストハウス「パーク ハイアット 京都」が開業したのだ。この地は、600年以上前に再興された正しょう法ぼ う寺じ の塔たっちゅう頭があった場所とされる。その後公家の別邸だった時代を経て、勤王の志士が集う場所となった。

堂々たる佇まいを見せる「山荘 京大和」の山門。開業当初の建材なども残しつつ美しく蘇った。

「山荘 京大和」の客室として使われる茶室「送陽亭」には、中岡慎太郎が訪れたという逸話が。数々の伝説を有した由緒ある地が、日本で2軒目となる「パーク ハイアット」ブランド誕生の場になったのだ。

世界遺産・清水寺へと続く二寧坂に面した玄関に足を踏み入れると、希少な石と苔が配された庭が開ける。木造の橋廊を思わせる通路を抜けると、和洋が融合する上質な空間へと導かれるのだ。そして暖炉が配されたザ・リビングルームと呼ばれるロビースペースを経て客室へ。

玄関を入ってすぐのガーデンはまるで寺院の庭園。

ホテル棟には9室のスイートを含む70室の客室のほか、フィットネスやスパ、バスハウスを擁すウェルネス・センター、ライブラリー、ティーラウンジなどがあり、いずれも快適な空間。

だが、なんといっても心地いいのは、京都の山をコンセプトにした清々しい客室だ。芳かんばしいタモ材や地元の木材などを贅沢に使い、居るだけで癒やされる空気に包まれる。坪庭や日本庭園を備えた部屋、八坂の塔を望む部屋、京都の街並みを見渡せる部屋など多彩で、いずれにも京都在住の職人やアーティストによる什器が調ととのえられている。

「ガーデンテラスツイン」(45㎡)庭園の奥は「山荘 京大和」の庭。

心地よくも贅を極めた客室とともに力を入れるのが、京料理の「山荘 京大和」を含めた趣の違う5つのダイニングだろう。

「食を通じ新たな体験の旅をお客様に楽しんでもらいたい。食材や生産者の魅力を知っていただくことも私たちの役目です」と話すのは、海外の「パーク ハイアット」でも経験を積んだ井料剛総料理長。京都の伝統に根ざしながらも新たな味に挑戦するという。

「真蛸の炭火焼きサラダ」(¥1,600)「京都パスタ マッシュルームと柚子の香り」(¥1,400)「アップルパイ」(¥700)など。

シグネチャーレストラン「八坂」は、その名のとおり八坂の塔を目前に望むイノベーティブな鉄板料理。摩天楼の輝きとは違ったしっとりと美しい景観と、驚きと感嘆が連鎖する新感覚の料理を生みだす。食事後は「八坂」に隣接するバー「琥珀」で静かなひと時を堪能。ラグジュアリーの本質を身をもって感じられる時間になるだろう。

Park Hyatt Kyoto
住所:京都府京都市東山区高台寺桝屋町360
TEL:075-531-1234
客室数:70室
料金:1泊1室(2名利用)¥110,000~(税・サ別)
アクセス:京都駅よりクルマで15分
http://www.parkhyattkyoto.jp  

山荘 京大和
住所:京都府京都市東山区高台寺桝屋町359
TEL:075-525-1555
営業時間:11:30~13:00、17:00~19:00(ともに最終入店)
休み:水曜


Text=中井シノブ Photograph=伊藤 信