【特集グッチ】今、世界中のセレブがGUCCIに夢中の理由とは?

 今、数多くのセレブリティがグッチを纏っているという。 ファッション界のご意見番WWD JAPAN.comの編集長が 彼らの着こなしから、その快進撃の理由を分析する。


セレブの間でグッチマニアが急増中!

アレッサンドロ・ミケーレの変革がもたらしたのはデザインだけではない。”グッチマニア”と呼ばれるセレブのスタイルも一変した。その理由を村上 要氏はこう語る。

「以前のグッチマニアは他者にどう見られているかということも重要だった印象です。それがミケーレ以降は、自分がどう感じるかといった自己表現に重きを置くように変わったのです」

その結果、グッチが得たものは新たな顧客層といっていいだろう。影響力のあるセレブが着ることで、世界観を強固に打ちだし、ブランドの存在感を揺るぎないものとする。スナップを見れば、その成功は明らかだ。

「今、あらゆるセレブがグッチに夢中です。特筆すべきはヒップホップを中心とする若手アーティストや俳優が、数あるブランドのなかから好んでグッチを着ていること。これまでラグジュアリーブランドは、シーズンごとに様変わりするスタイルを一方的に提示してきました。ですがミケーレは、季節ごとに世界観を変えるのではなく、バリエーションを拡充している印象です。そのため自己表現に重きを置くセレブが、理想とする自身の姿を描きやすいんです」

それを可能とした理由は、グッチがファッションに対する価値観を覆したことにある。

「エルトン・ジョンのような既成概念にとらわれない大物アーティストからジェイデン・スミスといった若手俳優まで、極めてフラットな価値観を持った人々に支持されている。特にインターネットを自在に操るミレニアル世代は私感を発信する方法、そして、同じ価値観の人間と出会い、集う手段を持っています。自分らしく正直に生きるセレブたちが、ファッションを自由に楽しむ喜びをもたらしてくれるグッチに夢中になるのは当然の流れだと思います」

WWD JAPAN.com 編集長
村上 要/Kaname Murakami

1977年生まれ。静岡新聞の記者を務めたのち、NYでファッションジャーナリズムを学ぶ。昨年から『WWDジャパン』のWEBサイト『WWD JAPAN.com』の編集長として活躍。