個性を主張するクチュール仕様のゼニアの新作コート【ERMENEGILDO ZEGNA】

エルメネジルド ゼニア クチュールから発売された、今シーズンの新作コートは森林再生プログラムに基づく自然保護地区オア ジゼニアの自然から着想を得たという。


コートは男の生き方を表現する

冬の夜、会社の夜間受付の前のソファで男が寝ている。英国製のカシミアオーバーを頭から被り、軽いいびきをたてて。男は元社長運転手で今は管理部長だが、それは名ばかりの倉庫番。オーバーも社長のお下がりだ。

山口 瞳の『外套(がいとう)』は、そんな男を描いた作品だ。1着のコートに象徴されるのは、人生の悲哀と同時に、うまく立ち回ることのできない、武骨ながらも愛すべき男の生き方である。

コートには物語を喚起させる魅力がある。エルメネジルド ゼニア クチュールの新作もそうだ。ゆったりとしたサイズに、ベルトは両脇から内側に入り、中で留めることで、本来のシルエットを崩さない。そこに優雅な余裕が漂う。天然染料によるオアジ カシミアの優しい風合いは、一方で厳しい冬にも負けない男の強さを物語る。

コート¥896,000、セーター¥162,000、パンツ¥143,000(すべてエルメネジルド ゼニア クチュール)


問い合わせ
ゼニア カスタマーサービス TEL:03·5114·5300


Direction=島田 明 Text=柴田 充 Photograph=前田 晃 Styling=久保コウヘイ Hair & Make-up=MASAYUKI (The VOICE)