神秘的な水の世界へと誘う! ラリックのフラワーベース【ゲーテの新定番】

クリスタルブランド、ラリック「アクアティック」コレクションの花瓶は、背面には鯉が浮き上がって見えるように、波紋のようなレイヤーが凝らされている。クリスタルを熟知したラリックならではの美しい表現だ。


心が洗われる力強き自然の造形美

19世紀末から20世紀初頭にかけて起こった芸術運動アール・ヌーヴォーは、主に自然の造形美などを有機的かつ装飾的に表現し、ヨーロッパを中心に栄華を誇った。そこで主導的役割を果たしたアーティストがルネ・ラリックである。

その創造性を継ぐラリックの新作コレクション「アクアティック」は、神秘的な水の世界へと見る者を誘う。クリスタルガラスの花瓶や立像は、水に住まう者たちがモチーフ。鯉を象った花瓶は、あたかも水のように澄んだクリスタルを鯉が優美に泳ぐさまが実に涼しげで、生命の力強い躍動美を感じさせる。

アール・ヌーヴォーの時代よりも自然を顧みなくなった現代人の心にこそ、その美しさは清らかに響くのだ。

右から、ペルセポリスブルー¥173,000、クリア¥149,000、ミントグリーン¥173,000(すべてラリック/ラリックジャパン TEL:0120-505-220)


Text=竹石安宏(シティライツ) Photograph=隈田一郎