佐藤可士和の思考を濁らせない整理術 佐藤可士和が教えるかたづけ名品 整理術は仕事術

佐藤可士和氏の作り上げるデザイン、コンセプトは常に整然と整理されている。そしてそれは、自身の事務所空間においてもとことん徹底されているという。名ディレクターが選ぶ整理整頓のための必需品、そして圧巻の整理術を目撃!

巨大なデスクに沿って並ぶ16脚の椅子。佐藤可士和氏率いるSAMURAIの会議室には、1mmの狂いもなく等間隔に椅子が並ぶ。聞けば椅子を等間隔に置くための専用定規まであるという。

「僕にとってオフィスを整理することは、デザインの一環」

と語る佐藤氏、余計なモノに囲まれるのは言語道断。基本ペーパーレスなので、赤ペンやホッチキスなどの使用頻度の低い文具は各ひとつしかない。それらは常にUSMハラーに収納。

「どんなモノにもデザイン性が必要」ゆえに、資料は長年フェローズ バンカーズボックス703で保管。さらに掃除のためのアイテムへの探求も怠らない。

「クリーナーはマキタを使っていますが、ここにいたるまでに何台も換わりました。デザイン同様、機能もシンプルでいい。基本、 "整理"ができていれば"掃除""は最小限で済みます」 

マキタの充電式クリーナー。「パワーがあるのに軽い。充電式でコードレスなのも使いやすい」
手触りのいい木の皮のちりとりとステッドラーの製図用ブラシでデスクの掃除を日課にする。

整理とは、時間短縮の近道であり、思考を濁らせないための手段であると佐藤氏は断言。

「毎日鞄の中身も入れ替えますよ。飲みもしない風邪薬なんかが入れっぱなしになっている人いるでしょう(笑)。その日必要な最小限で、毎日シンプルであるほうが気持ちがいいです」


Kashiwa Sato
1965年東京都生まれ。クリエイティブディレクター、アートディレクター。近年は有田焼創業400年事業での作品発表など、日本のコンテンツの海外発信にも力を注ぐ。


Text=今井 恵 Photograph=橋本裕貴

*本記事の内容は17年10月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)