BMWが参画する「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を堪能!【吉田由美の世界のクルマ見聞録㉞】

カーライフエッセイスト・吉田由美は、クルマの最先端を肌で感じ続ける“現場主義者”。そんな彼女が「見て、聞いて、乗って、感じた」クルマの最新事情とは――。

BMW i3 LUCKY SHUTTLE 

少し前、BMWジャパンと"日本最高峰の漆芸家"岡田紫峰氏がコラボした作品、「BMW8シリーズグランクーペKYOTO EDITION」の取材をしましたが、その開発のきっかけとなったイベント「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」へ行ってきました!

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」とは、国内外のアーティストの写真が美しい京都市内を舞台に展示される街とアートが融合するフォトフェスティバル。京都に魅せられたフランス人写真家ルシール・レイボーズ氏と照明家の中西祐介氏が中心となり、2013年よりスタートしました。

自動車業界ではBMWがこのコンセプトに共感し、2016年よりスポンサーをしています。スポンサーにはあの「シャネル」も名を連ね、プログラムのサポートをしています。

本来なら毎年春に開催されるそうですが、今年は新型コロナウィルスの影響を受け、9月19日から10月18日の日程に。会場は京都のど真ん中、京都御所周辺に14ヵ所。メインのプログラムは計13にも及びます。

私が最初に向かったのは、出町桝形商店街のアーケード。ここは観光用ではなく、地元の人たちの生活のための商店街で、期間中はアーケードから吊り下げられた大きな写真が20点常時展示されています。

写真のモデルはこの商店街で働く人々。商店街の店主などの写真に商品などがコラージュされています。この作品は、今年のKYOTOGRAPHIEのポスターを自身がモデルとして登場しつつ手掛けた、セネガル出身のアーティスト、オマー・ヴィクター・ディオプ氏のもの。写真で見た人に買い物中に会えるのでちょっと嬉しかったりします。

この商店街の中ほどにあるカフェ、ギャラリー、宿泊施設を併設するKYOTOGRAPHIE初の常設スペース「DELTA」では、オマー氏による撮りおろし撮影の作品とメイキングが動画展示されています。オマー氏は今年の「アニエスベー」のモデルも務めている写真家で、'19年秋に京都に10日間ほど滞在してここに展示する写真を撮影。「DELTA」は、京都を流れる鴨川には有名な三角州(デルタ)が由来で、加えて、京都と海外のコラボレーションという意味を込めたとか。

続いて、その鴨川デルタ付近の屋外会場へ行きました。展示は3ヵ所に分かれ、壁面にバー「八文字屋」店主・甲斐扶佐義氏の作品が展示されています。こちらは京都の市井の風景をとらえたそうですが、甲斐氏の作品は別に京都駅のほうにも展示されています。

次は少し移動して、建仁寺山内の両足院に展示されている外山亮介氏の作品を見に行きました。「アンブロタイプ(ガラス湿板写真)」という珍しい手法を使い、岩手の伝統工芸を担う若手職人たちの10年前と現在を撮影したそうです。

BMWがスポンサーしている作品もあります。誉田屋源兵衛・竹院の間に展示されている台湾の映画監督ウォン・カーウェイ氏の元専属フォトグラファー兼グラフィックデザイナーのウィン・シャ氏の作品です。色の使い方がアジアっぽくてどこか官能的。

そして、この会場前でKYOTOGRAPHIE公式シャトルカー「BMW i3」のラッピングカーに遭遇! シャトルカーは2台あるそうですが、会期中の、しかも土・日、祝日だけのお楽しみ。ウィン・シャ氏とオマー・ヴィクター・ディオプ氏のコラボ作品がラッピングされたもので、このi3にはKYOTOGRAPHIEのパスポートを提示すれば無料で会場間の移動に利用できるとか。2台しかないので、見られたらラッキー♬ 乗れたらもっとラッキー! そのため「BMW i3 LUCKY SHUTTLE」と呼ばれています。

BMWからはもう一台。「BMW8シリーズグランクーペKYOTO EDITION」が京都BAL1階エントランスに展示されています。

ちなみに展示車両の「8シリーズKYOTO EDITION」はまだこの世に一台しかありませんが、すでに売約済み。もしかしたら実車を見れるのは最後かもしれないのでお見逃しなく!

そして、京都府庁旧本館には2つのプログラムが待っていました。1つ目はシャネルがスポンサーをするピエール=エリィ・ド・ピブラック氏の作品で、2年間にわたってパリ・オペラ座に出演するダンサーたちをカメラに収めたもの。なかでもオペラ座の屋上で撮影した写真は圧巻。そしてオマー・ヴィクター・ディオプ氏の作品は、旧議場という特別な空間に展示されています。ここに展示されているのは、海外で活躍したアフリカ出身の偉人にオマー氏が扮した作品。

また、嶋臺(しまだい)ギャラリーには海外でも高い評価を受けている義足のアーティスト、片山真理氏の作品。'20年、第58回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展で、第45回木村伊兵衛写真賞を受賞したアーティストです。片山氏は9歳の時に先天性の四肢疾患により両足を切断。自身のからだを被写体とし、自然と重ね合わせて融合した作品を作っています。

また、世界最古のシャンパーニュ・メゾン「ルイナール」がスポンサーをするのはエルサ・レディエ氏。印紙の上に物体を置き、光を焼き付ける「レイヨグラフ」という手法を使い、フランスのブドウとともに働く人々の自然の関係性をとらえた作品。

さらに公募によって、これから活躍が期待される写真家やキュレーターを発掘し、支援を行うプログラム「KG+」が元・淳風小学校に展示。各教室に展示された作品の中からグランプリに輝くと、来年のKYOTOGRAPHIEのオフィシャルプログラムとして参加することができるとのこと。

駆け足でご紹介しましたが、  今年は会場に来られない人のためにオンラインでのコンテンツもあるそうです。 もしお時間があれば、芸術の秋に京都のアートに触れてみてはいかがでしょうか?

吉田由美
吉田由美
岩手県生まれ。カーライフ・エッセイスト。自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)。短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。3つのブログを展開し、中でも「なんちゃってセレブなカーライフ」は、ピーク時で1日約20万アクセスを誇る。持っている資格は、普通自動車免許、小型船舶1級、国内A級ライセンス、秘書検定、ECO検定、カラーセラピー。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本ボートオブザイヤー選考委員。 現在はYouTubeで「クルマ業界女子部チャンネル」を立ちあげて出演中。
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