鞄だけでも装飾的に! 時代はシンプルからデザインフルへ【ファッションアドバイザーMB】

発行する有料メルマガは個人配信者として日本一の規模を誇り、出版する書籍は累計100万部を突破するカリスマファッションアドバイザーMB。ビジネスパーソンにとって好印象を持たれることは非常に重要。そこでMBにビジネスに効く、 いま投資すべきファッションアイテムやテクニックをシリーズで教えてもらう。


ノームコア脱却!

グッチを見てもプラダを見てもどのブランドを見渡しても「ノームコア」はどこへやら、昨今は随分デザインフルなものが多くなっています。

1950~60年頃アメリカから生まれた「ビートジェネレーション」と呼ばれるムーブメントがありました。思想思考はさておき彼らのファッションは現代のノームコア同様に「普通の日常着こそおしゃれ」という価値観。服飾研究をされている人の間では「ノームコアはビートジェネレーションのリバリバルである」と捉えられています。その後ビートの時代が終わり、では次に何が流行ったかと言うと……ヒッピームーブメントが象徴するサイケデリック。タイダイ柄、じゃらじゃらとつけたアクセサリーなど装飾を極めたトレンドが到来したのが1960~70年頃の話。シンプルウェアのトレンドの後には装飾的な流行がやってくるのが世の常なのです。

そんなわけで2010年代「スティーブ・ジョブズの普段着スタイルこそがおしゃれ」としたノームコアから脱却し「現代版サイケデリック」とも捉えられる装飾のトレンドがやってきているのが昨今。現在見られるハイブランドの装飾的なデザイン性は時代の必然と言えるでしょう。

メンズは保守的、だからこそバッグだけでも装飾的に!

……とはいえもちろんメンズ服における装飾性には限界があります。どんなに派手なデザインがトレンドだと言われても無地Tシャツ・白シャツ・シンプルなデニムなどが廃れることがないように、メンズは極めて保守的。だからこそ今は「せめて小物で装飾しよう」という流行になっています。

私がおすすめしたいのは各種ブランドが手がけているセミオーダーサービス。グッチもここ数年で新しく「DIYサービス」をスタート。都内では銀座店にDIYフロアがありますが、ここではローファーやスーツやシャツ、ネクタイなどに好みのワッペンや装飾を加えて「定番のシンプルアイテムを現代風にアップデートできる」サービスを提供しています。

ルイ・ヴィトンも定番のモノグラム柄トラベルバッグに好みのワッペン風デザインを入れられるカスタムサービスが人気を博しています。上記画像は私のカスタムアイテム、「ど」がつくほどの定番、六本木や麻布を歩くと頻繁に見かけるヴィトンのトラベルバッグですが今はこんな風にカスタムが可能です。

架空のホテルのステッカーや昔ながらのロゴマークなど、クラシックなデザインの物が多く、まるで10年ほどトラベルバッグを旅で使い込んできたかのような印象にアップグレードできます。

「なんだかごちゃごちゃしてるな……」

と写真を見て思った人、メンズのシンプルな「Tシャツデニムスタイル」には案外このくらいの装飾が似合うものです。今後ますますトレンドが浸透していくにつれて、旧来のシンプルなデザインのバッグでは「つまらない」と感じる人が増えてくると予想されます。’80年代のバブルファッションが’90年代に入って「肩幅広すぎじゃね?」「ダブルジャケットって古臭くね?」と感じたように、「格好良い」という概念は年代とともに変化していくもの。

今買うなら「ど」がつくほどのシンプルデザインよりも、こうしたカスタムサービスを活用し「装飾的で自分だけの面白デザイン」を求めた方がおすすめです。特にアパレルで装飾性をまといにくいメンズファッションの世界ではこうしたバッグなどのアクセサリー類がおすすめ。ちょっとだけ遊んでみると案外それだけで垢抜けて感じるものですよ。

あえてシンプルなデザインのものを「育てる」のも面白い

また一方、全く逆の発想で「あえてシンプルなものを買い、育てていく」なんてのもアリかもしれません。上の写真は私の旅の相棒リモワのキャリーケース。あえてまっさらなシンプルデザインのものを選んでみました。切り替えも何一つデザインらしいデザインのないケースですが、そこにスタンプやシールを旅を重ねるごとに貼り付けることでシンプルだったデザインに装飾が加わります。

こんな装飾性の楽しみ方もアリですね。昨今はバッグに刺繍やプリントを「後から入れるサービス」なども流行ってきています。シンプルなアイテムをあえて選び、装飾をあとから付け足し育てていく。そんな考え方も面白いでしょう。

いずれにせよ今は装飾の時代。Tシャツもデニムも靴もバッグも何もかもシンプルなノームコアでは’80年代のテクノカットをいまだに引きずるオジサマの如く時代遅れとなるでしょう。どうかバッグだけでもこうした装飾性をほんの少し意識してみてください。現代的な垢抜けた印象となり、他人から褒められることも増えるはずです。是非ご参考に。

MB
ファッションバイヤー/ファッションアドバイザー/ファッションブロガー/作家。誰もが理解できる「オシャレの教科書」KnowerMagを運営。ブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」を運営。発行する有料メルマガは個人配信者としては日本一の規模を誇る(配信メディアまぐまぐにて)。書籍『最速でおしゃれに見せる方法』、漫画『服を着るならこんなふうに』など多数。関連書籍累計100万部突破。