高橋由伸が優勝へ向けハンドルを握り、栄光の巨人軍の輝きを取り戻す

オープン戦を首位で終え、今シーズンこそは優勝が期待される読売ジャイアンツ。その巨人を率いる高橋監督が、チームズローガンについて、選手時代と監督に就任してからの心境の変化、そして愛車について語る。

目指すのは光り輝く巨人軍

「起」ではなく「輝」と決めた。今年の巨人のチームスローガンは「奮輝」。本来ならば「奮起」と書くが、高橋由伸監督は、その狙いと想いを語る。

「『起き上がる』というよりは、『光り輝く巨人軍』を目指そうと。ジャイアンツには先輩たちが築き上げてくださった歴史がありますし、『輝きを取り戻そう』という意味を込めました」

チームとして、優勝を成し遂げるべく奮い立つのは当然である。リーグ優勝36回、日本一22回。プロ野球で最も勝利を知る軌跡があるからこそ、巨人が「輝」を掲げる意味は大きい。

その常勝軍団も3年間、優勝から遠ざかっている。高橋監督自身、就任2年目の昨年は苦闘の日々が続いた。とりわけクローズアップされたのが、5月から6月にかけての連敗だった。

レンジローバー「イヴォーク」の後部座席に身を委ねる。監督となってから、試合がある日はハンドルを握ることはなくなったが、身体を包みこむ安定感のあるシートに座れば、冷静になれる自分を感じられる。

「監督になってからは、クルマの中は気持ちを切り替える貴重な時間となりました。正直、試合に負ければイラッとする日もありますが(苦笑)、それでもだんだん心が落ち着いてきますね」

シーズンオフに楽しむゴルフなど長距離運転をする際は「クルマと身体が一体になっている気分になります」と、気分転換を図るという。

連敗期間中も高橋監督は冷静だった。例えば、6月1日の楽天戦。左投手に弱いなど相手を分析し、プロ初先発を命じた新人の池田駿が5回無失点の好投。2対3と惜敗したが、指揮官の起用が光った試合だった。最終的にチームは、球団ワーストの13連敗。それでも、「その日のための最善を尽くしていたつもりです」と、高橋監督が下を向くことは一度もなかった。

現役時代も苦しい時期はあった。だが、10年ほど前に出合ったレンジローバー「スポーツ」のハンドルを握り、気分転換できていた、あの時とは違う。

「選手時代も勝ち負けは重要でしたが、自分が『打った、打たない』という割合のほうが多く占めていたと思います。ただ、監督である今は勝敗がすべてなので、選手時代より気持ちの切り替えは難しくなった。負けた時だからこそ、車中で心を落ち着かせるというか、ストレスを解消させるようにしています」

昨年は、11年ぶりのBクラスとなる4位でシーズンを終えた。それでも、ルーキーの池田や畠世周、2年目の宇佐見真吾ら若手の底上げを成功させた。今年は中日からアレックス・ゲレーロを獲得するなど、盤石の戦力を整え、戦いに挑む。

「今いる戦力で、チャンスを生かしてくれる選手がたくさん出てきてほしいですね。3年間、勝てていませんが、優勝という目標は変わりません」

高橋監督がタクトを振り、「奮輝」を奏でる。栄光の巨人軍の復権。その時が迫っている。

レンジローバーは、英国王室をはじめ各界のセレブリティに愛用され、〝砂漠のロールスロイス〞とも呼ばれている。なかでも高橋監督が乗るレンジローバー「SVオートバイオグラフィーダイナミック」は、究極のラグジュアリーとパフォーマンスを融合した、シリーズの頂点に立つ高性能バージョン。¥24,950,000~[税込]。レンジローバーシリーズは¥14,090,000~[税込](ランドローバーコールTEL:0120-18-5568)
Yoshinobu Takahashi
1975年千葉県生まれ。桐蔭学園、慶應義塾大を経て、’97年にドラフト1 位で巨人に入団。ベストナイン2 度、ゴールデングラブ賞に7 度輝くなど、チームの主力として8度のリーグ優勝、4 度の日本一に貢献した。2015年に現役を引退し、翌’16年から巨人軍第18代監督に就任。1 年目は2 位も昨年は4 位。今年は日本一奪還を約束する。

Text=田口元義 Photograph=隈田一郎