年間300ラウンドしたことも! ホリエモンがゴルフに熱狂する理由とは?

若者のゴルフ離れが囁かれるようになって久しい。そんななかでも、変わることなくゴルフを愛し、クラブを握り続ける堀江貴文氏に、ゴルフの魅力と、それが仕事や人生にもたらすものの大きさを語ってもらった。


従来の構造を破壊すれば、ゴルフ界は盛り上がる!

「ゴルフをするようになったのは10年ほど前から。(ライブドア事件の)裁判中で表立ったことができず、友人の別荘に籠っていた時に、近くのゴルフ場に誘われたのがきっかけです。初めは気乗りしなかったけれど、やってみると、けっこう楽しくて。あの頃は時間がたっぷりあったから、ゴルフばかりしていました。年300ラウンドはしていたんじゃないかな」

以来ゴルフにハマり続けているという堀江貴文さん。そこまで惹かれる理由を問うと、「気持ちがいいから」と。

「自然の中で身体を動かすのは、単純に気持ちがいい。せっかくの機会なので、僕はカートには乗らず、歩いて回っています。

それに、よくできたスポーツだと思いますよ。ハンディキャップというシステムがしっかりしているから、老若男女いっしょにプレーできるし、ひとりでも回れる。世界中どこにでもゴルフ場があり、ルールもほぼ同じというのも、趣味として都合がいいですよね。僕も、旅行先でずいぶんラウンドしました」 

とはいえ今は、著述業にロケット事業、アプリ監修など、多忙を極める身だ。ゴルフをする時間がなかなかとれないのでは?

「いや、月平均3、4回はラウンドしていますね。先日も、早朝に沢登りに出かけた後、昼過ぎからスルーで回ったし。そんな風に、けっこう気軽にプレーしていますよ。そもそも5時間のラウンド中、自分がクラブを握るのは数十分。残りの時間は、スマホで仕事ができますから、まったく問題ないんです。いっしょに回る人の打球は見ていないけれど、音でわかりますからね。ちゃんと『ナイスショット!』って声がけもしていますよ(笑)」

堀江氏愛用のキャディバッグは、マーク&ロナのピンクカモフラージュ柄。
アメリカのパブリックコース「トランプ ゴルフ リンクス」は、堀江氏のお気に入りコースのひとつ。


参加券を販売するワンデートーナメントを開催

これまでのベストスコアは84、ドライバーの飛距離は300ヤード、スプーンでも260ヤード飛ばすという堀江さん。ここに至るまでに、何人ものレッスンプロから指導を受けてきた。

「ここ数年は、武市悦宏プロに習っています。彼がすごいのは、引き出しの多さ。僕に合った方法で教えてくれるから、わかりやすいし、結果が出るんですよ。どのスポーツにも言えることだけど、万人に合った指導法なんてありません。体型や運動能力、クセを見極めた上で、適正なアプローチをしなければ、上達しないと思いますよ。それは、何人ものプロに習ってきた中で、実感したこと。ゴルフを長くやっていると、何が大事かが、だんだんとわかってくるんです」

愛用ドライバーは、テーラーメイドのM2。アイアンはキャロウェイ。

と同時に、業界が抱える課題も見えてきた。

「とくにトーナメントの在り方。3日間、4日間と長く、前夜祭や後夜祭も入れると、1週間もゴルフ場を貸し切ることになる。テレビ放映権料も含め、開催費用が莫大になるので、スポンサーはつきづらいですよね。出る側にしても、拘束時間が長いのは非効率的。それに、長丁場だと、体力や精神力が関係してくるので、本当に実力のある人しか勝てません。結局同じような顔ぶれが優勝して、つまらない。もっとおもしろくなるように構造を変え、業界が盛り上がればいいなと考えているんですよ」

たとえば、2016年から毎年開催している、ホリエモンカップ。1日で決着をつけるワンデートーナメントのため、その日調子が良かった人が勝つという番狂わせも起こり得る。その様子は、ドローンや弾道測定ソフトなどを駆使し、ネットでライブ配信。また、ギャラリーは募らず、代わりにプロや著名人といっしょに回れる参加券を販売するというのも、新しい試みだ。

「そこでお金に余裕のあるアマと知り合い、スポンサーになってもらえれば、プロとしてもありがたいんじゃないかな」

大胆な発想で、従来の業界構造をズバッと斬る堀江流チャレンジ。それは、ゴルフの未来を変える一助になるかもしれない。


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TAKAFUMI HORIE
1972年福岡県生まれ。東京大学在学中にオン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。現在、宇宙開発事業や投資活動、著述業など幅広い分野で活躍。『多動力』(幻冬舎)など著書多数。


Text=村上早苗 Photograph=杉田裕一(POLYVALENT)