世界的パタンナーが手がける! どんな体型の人が羽織ってもなぜかサマになる服【MB厳選】

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既製服なのにオーダーメイドのようなシルエットを作り出すOVERCOATの秘密

OVERCOATというブランドをご存知でしょうか。

コム・デ・ギャルソンで長年パタンナーを務めた大丸隆平氏が手がけるブランド。日本ではさほど知名度は高くありませんが、NYをはじめ海外では高い評価を受けており、大丸氏本人は現在世界的なラグジュアリーブランドのパターンをいくつも手がけるアパレル界の超重要人物です。

シンプルなデザイン服、ステンカラーコート、トレンチコート、シャツ、スラックスなどベーシックなものが多く、通販写真などではほとんど良さが伝わらない。ですが、OVERCOATの真髄は着用した時の印象にあります。

着用した際に驚くほど肩がフィットするのがOVERCOATの特徴。一見、シンプルで地味に見えていた服ですが、着用すると体型がおどろくほど綺麗に美しく見えるのだから不思議です。まさに一流パタンナーの洋服、シンプルだけど形にこだわった大人なブランドです。

オーダーメイドではない既製服の世界は、世界中の人をSMLなどの限られたサイズで分類させる必要があります。考えてみるとコレはかなり無理がある話。例えば日本人男性の体型をたった“3つ”に分類するって、誰がどう考えても乱暴な発想でしょう? どんなに偶然や奇跡が重なったとしても「身幅も肩幅も袖丈も着丈も全て理想のサイズ」にさせることは既製服である以上、不可能です。

それを多くの人はコーディネートでカバーしようとします。パンツとトップスのバランスや小物などを使った視覚効果などを用いて理想的なサイズ感や体型に見せることをするわけですね。

しかしOVERCOATはパターンでサイズ感を調整します。

肩幅はどんなに凝っても既製服である以上サイズをピタリと合わせることはできない。だからこそ服の作り方......例えばタックの入れ方、袖の形、布の剥ぎなどを工夫し、「肩幅が余った布が背中に流れるように」作ったりしています。これが本当にすごい。

OVERCOATの服はある程度どんな体型の人が羽織ってもなぜかサマになります。既製服であるはずなのに、まるでオーダーメイドで作ったようなナチュラルなフィッティングになっており美しいシルエットが生まれます。

OVERCOATのアイテムはじっくり観察すると異常な作り込みを感じます。妙なところにタックが入っていたり、通常あるはずのところに縫い合わせがなかったり......。着用すると謎が全て解ける様に美しく体にフィットするのです。

技術的に大変難しいことをしているからこそ、そして世界トップクラスのデザイナーたちに信頼されているパタンナーだからこそ、OVERCOATの単価はそれなりに高いですが......。しかしオーダーメイドに近いような、オートクチュールに近いようなシルエットを体感できる「唯一の既製服」だとも思います。そう考えると値段はかなり手頃。

オーダーメイド、オートクチュールを身近に感じられる、本当に美しいシルエットを体感できるOVERCOAT。是非手にとってみてください。間違いなく歴史に残るブランドです。都内であればバーニーズなどでも手に取ることができます。是非ご参考に。

MB
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ファッションバイヤー/ファッションアドバイザー/ファッションブロガー/作家。誰もが理解できる「オシャレの教科書」KnowerMagを運営。ブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」を運営。発行する有料メルマガは個人配信者としては日本一の規模を誇る(配信メディアまぐまぐにて)。書籍『最速でおしゃれに見せる方法』、漫画『服を着るならこんなふうに』など多数。関連書籍累計100万部突破。
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