男の欲求を満たすポルシェの魅力とは?【空冷ポルシェ②】

ここ数年、中古車市場において空冷ポルシェの価格が値上がりしている。 今なお色褪せない空冷ポルシェの魅力を、オーナが語る。


自分で手を入れるからこそ楽しい

カメラマンの五十嵐 真氏がポルシェ911を買ったのは19年前、27歳の時だった。

「子供の頃からの憧れで、空冷こそがポルシェだと思っていました。本当はマニュアルが欲しかったけれど、ティプトロ(AT)しか見つからず……。375万円で、最長の5年ローンを組みました。このクルマに三脚を積んで仕事に行きましたよ」

購入して間もなく、我慢ができなくなってトランスミッションをマニュアルに換装した。

「あの改造をした時点で、もう売れないなと腹をくくりました。以来、ポルシェを維持するために仕事を頑張りました」

その甲斐があり、現在は機材車を手に入れ、ポルシェは純粋に趣味のクルマになった。

「売ることを考えるとノーマルがベストですが、自分で手を入れています。まだまだイジるところがあって楽しいですよ」

当時375万円で購入した、1991年型の964型。ティプトロ(AT)をマニュアルに載せ換えるのに約150万円かかったほか、メンテナンスに要した金額を合計すると、新車の911が買えるぐらいになるとか。
Shin Igarashi
1972年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、フォトグラファーとして広告代理店勤務を経験した後に独立。http://www.igasta.com


Text=サトータケシ  Photograph=隈田一郎


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