ハービー・ハンコック、上原ひろみらが出演! 東京JAZZがより進化して5月に開催!!

2002年以来、夏の風物詩として定着してきた国内最大級のジャズ・フェスティバル、東京JAZZが、TOKYO JAZZ+plus として今年は5月に開催。世界の音楽シーンを牽引するトップアーティストから、ジャズの歴史に燦然と輝くレジェンドまで集結する。


日本最大級のジャズフェス

今年で19回目を迎える東京JAZZの主な出演アーティストが出そろった。ハービー・ハンコック、ジョシュア・レッドマン、小曽根真、上原ひろみ、平原綾香など。

上段左から上原ひろみ、ジョシュア・レッドマン、小曽根真 featuring No Name Horses、ハービー・ハンコック 下段左から平原綾香、ディマシュ・クダイベルゲン、挟間美帆。

2002年に東京JAZZがスタートしたときの総合プロデューサーがジャズピアノのレジェンド、ハービーだった。1961年に『テイキン・オフ』でデビュー。収録曲の「ウォーター・メロン・マン」がヒットした。‘63~’68年は“ジャズの帝王”マイルス・デイヴィスのカルテットに参加。ウェイン・ショーター、トニー・ウィリアムス、ロン・カーターとマイルスの黄金期を支えた。『エンピリアン・アイルズ』『処女航海』『スピークス・ライク・チャイルド』など名盤を録音し、‘73年にジャズ・ファンクの大ヒット作『ヘッド・ハンターズ』で世界中を驚愕させた。

©Kaz Tsuruta

今回はハービーの生誕80年を記念したプログラムが2日間にわたって組まれる。5月23日が「Classic」、24日が「Now」。 今までハービーは、アコースティック、エレクトリック、ソロピアノと、さまざまなアプローチでキャリアを積んできた。

ハービーはミック・ジャガーのソロアルバム『シーズ・ザ・ボス』にプロデューサーとして参加したり、ヌーベルバーグの“巨匠”ミケランジェロ・アントニオーニ監督の名作『欲望』の音楽を担当したり(この映画にはジェフ・ベックとジミー・ペイジ在籍時のヤードバーズが出演)、音楽シーン全般で活躍をしてきた。それでも、ジャズにこだわりを持ち続けている。その理由を本人に聞いたことがある。

「ロックビジネスは規模が大きく、売れなくてはいけないというシバリがあるから、無駄に感じられる音は捨て去る。リスクは取らない。でも、メインストリームとはいえないジャズには制限が少ない。だから、音に余裕がある」(神舘和典著『25人の偉大なジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』幻冬舎新書)

その音の余裕にスペースが生まれ、音楽家は自由になれる。だから、ジャズを続けていると話していた。実際、ピアニストとしてのハービーの魅力はスペース感覚だ。そして、鍵盤のタッチの情緒だ。音と音の空間、つまり弾いていない空間が気持ちよくて、音楽を豊かにしている。この人ならではの音をじっくりと体験したい。

上原ひろみのショーも期待は大きい。トリオ、ギターバンド、デュオと、これまでさまざまな編成で東京JAZZに参加してきたひろみだが、今回はソロピアノ。ひろみは10年に1度のペースでソロピアノの作品を録音するプランでキャリアを重ねてきた。

そして2019年、色彩をテーマにした『Spectrum』をピアノ1台で録音。11月から12月にかけてジャパンツアーを行い、日本中の会場を満席にした。ひろみは1年の2/3は海外公演を行っている。2020年はアメリカ、カナダのホールをまわり、5月のTOKYO JAZZ+plusのために束の間帰国。その後はヨーロッパへ旅立つ予定。 TOKYO JAZZ+plus は貴重な来日公演になる。

2019~2020年のソロピアノのショーでは『Spectrum』の曲を中心に演奏している。どの曲も彩り豊か。オーケストラのようだ。ピアノという楽器がこれほどまでに色彩、景色、物語を感じさせてくれるとは。驚かされる。圧巻は「ラプソディ・イン・ヴァリアス・シェイズ・オブ・ブルー」。ジョージ・ガーシュウインの「ラプソディ・イン・ブルー」、ジョン・コルトレーンの「ブルー・トレイン」、ザ・フーの「ビハインド・ブルー・アイズ」を組曲にした20分を超える大作だ。現代音楽で、ジャズで、ロック。大河ドラマのように音楽が起承転結をくり返す。ツアーでは毎公演、スタンディングオベーションで称えられている。そしてピアノの音色の美しさ、繊細さを体験させてくれるのが「セピア・エフェクト」。この曲では、世界各国のオーディエンスが瞳を潤ませている。このあたりの曲が披露されるか。音楽シーンの期待が高まっている。

TOKYO JAZZ+plusは全日程、全ステージ聴き逃せない。


TOKYO JAZZ +plus
会場・期日:the HALL(NHKホール)/5月23日(土)〜24日(日) the PLAZA(代々木公園ケヤキ並木)/5月22日(金)〜24日(日) 
出演アーティスト: ハービー・ハンコック、ジョシュア・レッドマン、小曽根真、上原ひろみ、平原綾香、挟間美帆ほか 
料金:the HALL(NHKホール)/プラチナ¥20,200、SS¥13,100、S¥9,900、A¥8,800、B¥4,000、SS通し券¥25,000 the PLAZA(代々木公園ケヤキ並木)/無料
※オフィシャルHP先行受付中、一般発売は2月22日(土)10:00から
チケット販売窓口 : イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット ほか
 http://www.tokyo-jazz.com  


Text=神舘和典