「さくっとコーヒーでも?」と軽くデートに誘う文句とは?【英語レッスン】

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と日本人含め各国人からお叱りを受けつつ、覚えたフレーズの数々。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。「人のEnglishを笑うな」第35回!


「さくっと○○でも?」と英語で誘う方法

映画館の前で『スター・ウォーズ』最新作のポスターを眺め観るべきか悩んでいたら、こんな声が聞こえてきました。

Let's grab a sandwich before the movie begins.

grab”は「つかむ」という意味の動詞ですので、直訳すれば「映画が始まる前に、サンドイッチをつかもう」になってしまい、私の聞き間違いなのかな、と思いました。

しかしこの場合の“grab”は「さっと掴んで行く」というイメージで、「急いで手に入れる」という意味で使われるそうです。「映画が始まる前に、サンドイッチをさっと買っておこう」ということです。

実際多くの人がこの“grab”を日常的に使っていて、例えば仕事や授業の合間に、「ちょっとコーヒー買ってきます」と一瞬席を立つ時に“I am going to grab a coffee” 、「時間がないから、軽い食事を急いですませよう」という時は“We don’t have enough time let’s grab a bite to eat”とも表現します。

また、喫茶店に人を誘う時にもこのように使えます。

Would you like to go to this cafe and grab a cup of coffee?

この場合は「この喫茶店でちょっとコーヒー飲んで行かない?」といったような、「あまり時間は取らせないよ」「そこまで深刻な誘いではないよ」ということを表現するカジュアルな誘い方だそうです。

一方で、英語教師の実習生をしているベンが「深刻に誘って断られると悲しいから、あえて“grab”を使うこともある」とも言っていました。本当はちゃんとデートに誘いたいのに、「さくっとコーヒーでも?」とあえて軽く振る舞っている臆病な男子が目に浮かび、少し胸がキュンとしました。

メーガン妃の結婚式をも凌いだ、世界一贅沢な結婚式とは!?

英語の教材や、レベル別に指定された学習用の小説などをリーディング力強化のために読んではいますが、もっと内容が面白いものも英語で読んでみたいなぁ、と最近では無理やり新聞や小説にもチャレンジしています。そのなかでも、イギリス皇室のゴシップネタは毎日のように新聞や雑誌を騒がせていて、しかも皇室の方々の名前さえ把握しておけば結構読みやすいので、最近は積極的に皇室情報を取り入れるようにしています。

新年早々の「イブニング・スタンダード」紙では、カナダで休暇中のメーガン妃が、セルフィーで写真を撮っていた登山客カップルに「シャッター押しましょうか?」と申し出たことが大きくニュースになっていました。

またゴシップ紙の「ザ・サン」では2010年代の「最もお金のかかった結婚式」のトップ10を紹介、そのタイトルがとても英語の勉強になりました。

The most expensive weddings of the decade revealed – and even Prince Harry and Meghan Markle’s has been outdone.

「この10年で最も高額な結婚式が明らかに。ヘンリー王子とメーガン妃すらも凌ぐ」というような意味です。最初は“outdone”という単語の意味がわからなかったのですが「(記録などにおいて)勝る」という意味で、この場合は“been outdone”と受動態になっているので、「ヘンリー王子とメーガン妃が負けた」ということになるようです。

ちなみにヘンリー王子とメーガン妃を抑えての第1位は、インドの大富豪の娘バニッシャ・ミッタルと実業家の結婚式で、46ミリオンポンド(約65億円)、1000人以上のゲストを迎えベルサイユ宮殿と、ルーブル美術館の前のチュイルリー庭園で行われ、エッフェル塔近くで花火も打ち上げられたそうです。

第2位のヘンリー王子とメーガン妃は、35ミリオンポンド(約49億円)となっていました。しかしそのうちの30ミリオンポンド(約43億円)はパレードの際の警備費用だったとのことです。

さらに第6位に入っていたのが雑誌『ゲーテ』の表紙をことあるごとに飾っていたジョージ・クルーニーと弁護士のアマル・アマルディンとの結婚式で、3.5ミリオンポンド(約5億円)。しかしこちらもそのほとんどはゲストのために用意したホテルのスイートルーム代として支払われたそうです。

リーディングの内容が面白いと、知らない単語やフレーズがたくさんあっても、いちいち止まらずにまず全てを読んで内容を把握しようとするので、心が折れにくく、しかも長いこと読んでいられます(教材だと1ページ読むのでやっとなのですが)。今やゴシップ紙は私の英語の教科書になりつつあります。

MOMOKO YASUI
ロンドン在住編集・ライター。1983年生まれ。男性ライフスタイル誌、美術誌、映画誌で計13年の編集職を経て2018年渡英。英語のプレスリリースを読むのに膨大な時間がかかって現在、仕事が非効率。 


Illustration=Norio


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