【ナイツ】そこそこ以上に面白い? 『プロ野球そこそこ昔ばなし』の裏ばなし<前編>

プロ野球が国民的スポーツだった、あの懐かしい時代。今、Amazonプライム・ビデオで配信されている『プロ野球 そこそこ昔ばなし』は、当時のエピソードを元一流選手たちが懐かしむトークバラエティ。その魅力について、ナイツのふたりに話を聞いた。


40代以上必見!

巨人戦の全国テレビ放送が絶えて久しい昨今。40代以上ならば懐かしい80~90年代の「プロ野球」。イチローのメジャーリーグ活躍前夜、大谷翔平も生まれる以前の話だ。当時は、プロ野球を専門に取り扱う「プロ野球ニュース」があり、バラエティ番組に出演するアスリートは、プロ野球選手くらいしかいなかった。

人気芸人・ナイツが司会を務める、Amazon プライム・ビデオの番組『プロ野球 そこそこ昔ばなし』は、そんな時代の裏話を、当時の元スター選手たちが語るというコンテンツ。

自他共に認めるプロ野球好き&G党の塙 宣之さん、「野球はそれほど好きでもなかった」という土屋伸之さん。そして、進行アシスタントには、プロ野球の知識ゼロというフリーアナウンサーの吉田明世さん。しゃべりも「一流!?」な元選手たちの話を盛り上げる。

僕は、NHK BS1で『球辞苑』という番組の司会をしているんですが、これは、野球の専門的な知識を真正面から取り扱う番組。“そこそこ昔ばなし”は、それをまったくやらない真逆の存在。ともに振り切っているから面白んですよね。この番組だと専門的な話になるほうが、空気が悪くなる。“今、その話興味ないんで”という(笑)。

土屋 ゲストの元選手の皆さんは、実績を見ると物凄い人ばかりなんですけどね。 

 そうそう。個人的なことだけをいえば、真面目に"打撃のコツは?"みたいな専門的な話を聞きたくなるような人たち。でも、すぐに脱線しちゃうでしょうけど(笑)。

土屋 脱線がすぎて、真面目な話にたどりつく前に終わっちゃうはず(笑)

番組のテーマは、「プロ野球で活躍していたOBたちが、そこそこ昔の思い出を草野球のテンションで懐かしむ番組」。実際も、 "こんなこと話しちゃっていいの?"と、聞いているこちらが冷や冷やするほど危ないトークの連続だ。

土屋 草野球のテンションと聞いて、最初は"?"でしたが、番組を進めてなんとなく見えてきましたね。

 "しがらみなく楽しく話す"くらいの意味なんでしょうけど。このテーマに合わせて、イチローも草野球始めたりして、 "そこそこ昔ばなし"に乗っかってきていますね。  

土屋 そんなわけないでしょ(笑)。

 ゲストは、当時のホームラン王だったり、首位打者だったり、名投手だったりした名選手ぞろい。選手としての実績の凄さがフリになって、"え、あの選手が"というように裏話でオチるんですよ。

土屋 野球選手としてのピークが、20〜30代だとすると、50代の今こそトークの面白さがピークという感じ。こちらとしては、会話のキャッチボールを受ける楽しさもありますね。

と、魅力は尽きない模様。現在進行形のプロ野球ファンも、少しプロ野球から遠ざかっていた元ファンも楽しめる番組となっている。後編では、出演者についての魅力を、ナイツのふたりに語ってもらう。 

『プロ野球そこそこ昔ばなし』  
配信:Amazonプライム・ビデオ
放送:毎週金曜 全15話
出演:ナイツ、吉田明世、金村義明ほか   
巨人の人気一辺倒だった昭和のプロ野球界で活躍した名プレーヤーたちをゲストに迎えるトーク番組。豪傑伝説やパ・リーグの貧乏話などが満載。 


ナイツ
ツッコミの土屋伸之(右)、ボケの塙 宣之(左)が2001年に結成した人気、実力を備えた漫才コンビ。漫才協会の真打として浅草演芸界も牽引。「M-1グランプリ」決勝進出(2008-2010)、「THE MANZAI」準優勝(2011)など受賞多数。   


Text=髙村将司 Photograph=斉藤大嗣