世界中の富裕層を虜に! 超豪華リバークルーズ「アクア・メコン」体験記<後半:探検編>

世界中を旅する富裕層たちはとにかくアクティブだ。ラグジュアリーな5つ星の「アクア・メコン」の目玉、ディープなエクスカーションを詳しくリポート!  


母なる川、メコンに育まれる異文化を体感

現在、メコン川流域に住む人口は約6,000万人におよび、漁業資源でカンボジアを養い、その肥沃な土地はベトナムの農業を支えている。また、メコン川のデルタ地帯は、ベトナムやカンボジアの文化や物流のハブとして機能しており、生活に密着した存在だ。ベトナム、カンボジアのディープな暮らしが、まさにここにある。

「アクア・メコン」のメインイベントは、母船を拠点として小型ボート、スキフで、その知られざる文化や歴史を体感するエクスカーション(体験型のアクティビティー)だ。

朝、晩と毎日クルーによる文化や歴史などのブリーフィングが行われ、午前、午後と複数のプランが用意される。アクティブにバイクやカヤックのオプションをつけるもよし、体力温存する観光プランを選ぶもよし。当日、その時の体調と気分に合わせてセレクトできる。

近代的で刺激的なカオスから、荘厳な仏教寺院まで

スキフで最寄りの船着き場に到着したら、徒歩、人力車や自転車に乗ったりして、ガイドとともに村に深く入り込んでいく。特筆すべきは、ガイドたちの専門知識の豊富さだ。現地の最新情報をはじめ、歴史、文化、人々の暮らしなど、さまざまな角度から解説をしてくれる。

ベトナムやカンボジアの出身のガイドが言うには、教育を受けられない子供たちがまだまだ多く、貧富の差は開くばかりだという。自分は幸運にも、学ぶチャンスを得たからこそ責任があるのです、と。「学びこそ希望」であることを実感しているから、知識をより深く習得し、情熱的に学び続け、そして後進につなげたいという想いを持っているそう。格差を目の当たりにしているからこその、その真摯な気持ちに頭が下がる思いだった。

スキフで移動中は、ガイドが当日訪れる場所の歴史や現在の問題などをレクチャーしてくれる。

未開の発展途上だからこそ、エキゾチックなアジア

ここで、4泊5日のエクスカーションの行程を公開しよう。1日目は夕方乗船し、翌日から始まる探検のブリーフィングに留まる。戦争の傷跡、その後の復興、そして現在の人々の暮らしなどをレクチャー。

2日目午前、クルーズ船のシェフやガイドと訪れたのは、サ・デク・マーケット。生きたアヒルのすぐ横には、すでに食用になったアヒルが並び、カエルの頭をこん棒で叩いて失神させ網に入れる女性、その横で昼食のフォーを美味しそうに食べる若い女性など、混沌とした雰囲気が漂う。市場で感じずにはいられないのが、人間が本来持つ生命力の強さだった。

午後は、人里離れた小さな村へ。通常の交通機関ではなかなかたどり着けない場所に降り立つと、村の子供たちが獅子舞と太鼓のパフォーマンスを、村民の男性がメコンデルタ音楽を披露してくれた。また、その地で取れた何十種類というトロピカルフルーツでおもてなしも。

これだけ小規模な村の人々が、観光客をもてなしてくれるのは、アクア・エクスペディションズが村へ寄付をしたり、コミュニケーションをとって、互いに尊重し合い、日頃から信頼関係を築いている賜物だという。

3日目、チャウドックの水上マーケットを見学した後、ベトナム式人力車で活気ある巨大屋外マーケットへと向かう。日本の人力車よりも不安定で、おっかなびっくりだったものの、途中から慣れてきて街並みを眺められる余裕も生まれた。市場へ到着し、人混みをかき分けて入ると、下町風情溢れる町並みが広がる。独特の発酵臭を発する魚の山が並ぶ店舗(マムカーという魚を発酵した調味料を売る)や、食堂や日用雑貨店など露天商が数百、所狭しと軒を連ねる。その活気とディープさたるや、他に比べられるものがない。

そしてエクスカーション最終日となる4日目、コー・オクニャ・ティという島の人里離れた昔の雰囲気を残す小学校、名産のシルク工房、そしてプレア・プロソップという村にあるクメール寺院を訪れた。

もっとも印象的だったのは、18歳以下の若者が住み込みで修行をしているクメール寺院。極彩飾の装飾や絵画で彩られた建物は圧巻で、外観・内観と何時間でも見ていられるほど興味深い。セラバダ仏教とモンク(修道士)の生活について直接教えてもらうと、信仰の違いはもとより、純粋な信心深さに、胸を打たれる。

「アクア・メコン」のエクスカーションは、けっしてわかりやすい派手なイベントものではない。地元の人たちとの信頼関係をもってして、地域にお邪魔し、リアルな生活や想いを垣間みられるという、真のリアルな体験だった。

開拓が進んでおらず不便なことが多い地域だからこそ、効率重視ではないからこそ、村や町には「人間らしさ」や「心の豊かさ」があった。その気づきこそが、本当にラグジュアリーな体験だったと言える。

もちろん、一歩、客船へ戻れば、至れり尽くせりの快適性が保持され、安心して冒険に出られるというありがたさも心底痛感した。このギャップこそが、豊かな旅として心に刻まれるスパイスだった。

クルーや乗客と離れがたい想いに

丸4日間、朝昼晩をともにしたクルーや乗客は、すでに戦友のごとし。ひとりひとりの名前を覚えて会話を弾ませ、常にホテル以上のおもてなしをしてくれたクルー、世界各国を渡り歩き、旅の素晴らしさを共有し合える乗客同士に、いつの間にか一体感が生まれていた。誰かがつまずけば、誰かが手をさっと差し伸べる、自然な想いが芽生えていた。

また「ここに戻ってきたい」「ただいまといいたい」。そんな豊かな想いにさせてくれたのは「アクア・メコン」の持つ圧倒的な魅力だろう。

世界中の富裕層を虜にする新プログラムが今年12月に誕生

かようにして、死ぬ前に再び訪れたい場となった「アクア・メコン」。このラグジュアリーなリバークルーズを運営するのは、アクア・エクスペディションズで、先日、2019年末に新たにオーシャン沿岸クルーズプログラムが誕生することを発表した。

そもそも、始まりは2007年。ペルーのアマゾン川で初のラグジュアリー・リバークルーズの運航「アクア・アマゾン」を開始。その成功を受けて、アジアのメコン川にて、前述の「アクア・メコン」を2014年に就航した。そして、いよいよ第3のデスティネーションがインドネシア東部に決定! 沿岸エリアを航海する10泊のプログラムで、3種類のコースが予定される。さらに今後、それに合わせて、さらなるデザイン性と機能性を兼ね備えた最新鋭のクルーズ船も導入する。

世界屈指の秘境への旅をラグジュアリーに体験できる、アクア・エクスペディションズ。小型船だかこそ体験できる、唯一無二の冒険へでかけてみてほしい。


アクア・メコン(ベトナム&カンボジア)
日程:1月1日〜5月2日、7月31日〜12月28日
料金:7泊(出航日は金曜)$9,450(1階デッキ)、$9,800(2階デッキ)/4泊(出航日は金曜)$5,400(1階デッキ)、$5,600(2階デッキ)/3泊(出航日は火曜)$4,050(1階デッキ)、$4,200(2階デッキ)
日程:5月3日〜7月30日
料金:7泊(出航日は金曜)$6,615(1階デッキ)、$6,680(2階デッキ)/4泊(出航日は金曜)$3,780(1階デッキ)、$3,920(2階デッキ)/3泊(出航日は火曜)$2,835(1階デッキ)、$2,940(2階デッキ)


問い合わせ
アクア・エクスペディションズ日本地区販売総代理店
インターナショナル・クルーズ・マーケット TEL:03・5450・9213
www.icmjapan.co.jp/aqua

Text=谷内田美香(ゲーテWEB編集部) Photograph=Hiro Matsui