MONKEY MAJIKは蜂ともコラボ!?  ~野村雅夫のラジオな日々vol.27

現在、大阪のFM802を中心に、ラジオDJや翻訳家などさまざまな領域で活躍する野村雅夫さん。この連載は、野村さんのラジオというメディアでDJをすることの醍醐味や、ラジオで出会ったアーティストとのエピソードを披露してもらう。今回はカナダ人兄弟がツイン・ボーカルおよびツイン・ギターを担当し、日本人2人がリズムセクションを担う宮城在住の4人組バンド、MONKEY MAJIKだ。


半分ミュージシャン、半分養蜂家⁉

今でこそ、邦楽と洋楽の垣根なんて取っ払った音楽を作るミュージシャンが増えているが、その先陣を切ったバンドのひとつが、MONKEY MAJIKだろう。洗練されたポップサウンドに、英語と日本語が自然に行き来するリリック。僕も心地良く聴き続け、ラジオで何度もかけてきた。さらに、あえて東京を拠点にせず、自分たちの地元・仙台でのびのびと創作をするというスタイルも時代を先取りしていたように思う。

ライブ・イベントやテレビの現場でご一緒したことはあったものの、実はFM802で話すのはこれが初めて。僕の番組Ciao Amici!が2年目に入った4月1日、ヴォーカル・ギターのメイナードさんと、ドラムのTAXさんが生出演してくれた。

ーー久しぶりに会ったもんだから、曲をかけている間にスタジオに入ってもらったんですが、CMの間も含めて、ずっと喋ってましたよ。話し込んでしまいました。今日はMONKEY MAJIKから、このお二方を迎えました。

メイナード メイナードです。

TAX TAXです。よろしくお願いします。

ーーご無沙汰しております。チャオ!

メイナード チャオ。ボナ・セーラ。

ーーなかなかお会いできておらず、失礼いたしました。ただ、メイナードさんは朝ドラの「まんぷく」で俳優としてもご活躍だからお見かけもするし、そして、養蜂家としてもね……。

3人 ハハハハハ!!

ーーいわゆる活動の幅ってのが広がりすぎている状態ですよ。そんな中、3月に『COLLABORATED』という面白いアルバムをリリースされました。今日はそのお話がメインになるのですが、リスナーからのメッセージもたくさん届いておりますよ。都島区のりりーさんは女性の方です。「昨日のライブ、めちゃくちゃ楽しかったです。いつも心配されていますが、MCもとてもおもしろいですよ」という。昨日はどんなライブだったんですか?

メイナード ファンクラブツアーが、ちょうど昨日ファイナルを迎えたんです。小さめのハコで、トークありの内容でしたね。

ーーそのトーク、MCがいつも心配なんですか?

メイナード ファンが心配してるってことなのかな?

ーーいや、この方の文面だと、メンバーの皆さんが心配されているってことなのかなと思いますよ。

メイナード なんだろう。あまり喋りが上手ではないんで……

TAX そうだよね。

メイナード ファンクラブイベントなんかでリラックスしすぎて、変なこと言っちゃったりしないかっていう心配ですね。

TAX あと、特に関西なんかは、ほら……

メイナード 面白くしないといけないんじゃないかっていうプレッシャーが……

TAX お客さんの笑いのレベルが高いから。

ーーこの方もたぶん昨日行かれてたんじゃないかと思います。大阪府のたかちゃんという女性。「ファン・ミーティングとVIPナイト、行きました。本当に楽しくて、モンキー愛が止まらなくて困っています」ですって。こういう声を聞くと、MCも含めて満足されたってことでしょう。ただ、僕が今気になっているのは、この方ね、年齢を書く欄を見ると、なんの間違いか0歳になっていることです。

3人 ハハハ!

ーーメッセージの締めくくりはこうです。「新しい元号「令和」が発表されましたが、平成を振り返って、大阪での一番の思い出はなんですか?」と。でも、大阪もよくお越しいただいてるから、難しいでしょう。

メイナード 僕の場合は、やっぱり朝ドラに出たことで、2ヵ月ほぼこちらに住んでいたことですかね。週末だけ(仙台に)帰るというスケジュールでした。それがとても良かったです。大阪をより近く感じられたので。

ーー普段のプロモーションやツアーで来る場所としての大阪から、実際に住んでみるとイメージが変わりますよね。

メイナード 全然違います。ご飯もね、いろんなところに行ったので、結構グルメハンターになりましたよ。

ーーTAXさんにしてみれば、これからの大阪が楽しみになるでしょ? 「メイナード、どっかいい店教えてよ」って言えるわけだから。

TAX:そうそう。紹介してよって。ま、僕はハイボールさえ美味しければ、どこでも行けるから。

3人 ハハハ!

ーーハイボールさえクリアすれば、間違いないってことなんですね〜。今日は実は番組初登場ということもあってか、こんなメッセージも届いています。兵庫県、26歳女性のゆかこさん。「MONKEY MAJIKの黄色やオレンジ色のロゴマーク。インディーズ時代からあるようですが、何か由来はあるんですか?」

メイナード あります。デザイナーさんとインディーズ時代にロゴが欲しいなって話をしている時に、バンドは4人なんで、グラデーションで4つの色が混じっているのが、そのデザイナーさんから見た、国際的なバンドのイメージということでできあがったんです。実際にかカッコよく見えて、これはいいねって。単純なことなんですけど。

ーーただ、今回は『COLLABORATED』なんで、4つにとどまらず、たくさんの色が重ねられました。こちらは羽曳野市のなないろ仮面さんです。「今回のコラボレーション・アルバムは楽しい試みで、とてもいいです。意外性もあって、驚かされました」。改めて、ご紹介しましょう。ミュージシャンだけではない、いろんなジャンルの方々が関わりました。キャリアも年齢も出身地も様々です。全11曲。サンドウィッチマン、UQiYO、THE CHARM PARK、岡崎体育、大橋トリオ、SIRUP、稲垣潤一、GAGLE、近藤利樹、AmPm、TeddyLoid。この中だと、稲垣潤一、GAGLEについては、同じ仙台というつながりがありますよね。先行配信されていた『クリスマスキャロルの頃には -NORTH FLOW-』は、「あの名曲にこんな新しい息吹が!」なんて興奮して、僕も年末にかけてました。そして、ここで嬉しいのは、関西勢がちょいちょい目に留まるってことです。京都の岡崎体育は大阪のSIRUPがそうですね。岡崎体育くんなんかは、彼のアルバムリリースのタイミングでこの番組にも来てくれたところだったんで、嬉しいものがありました。このキャスティングは、どう決めていったんですか? コラボアルバムを作ろうというのがスタートだったのか。それとも、コラボレーションをするうちに、これはアルバムになるぜと気づいたのか。

TAX 後者ですね。最初はサンドウィッチマンさんでした。彼らも地元が宮城という縁もありつつ、宮城で放送されているテレビ番組の主題歌を一緒に作らないかという感じになったんですね。番組の主題歌って、普通はちょっと短いものになるじゃないですか。でも、そこだけではなく……

ーーそれだけだと物足りないと。

TAX そう。だから、フルサイズで、全員で作ろうよってなったんです。しかも、MONKEY MAJIKに歌ってほしいって言われてたんですけど、そうじゃなくて、サンドウィッチマンにも歌唱に参加してほしいとお願いしたら、すごく楽しかったんです。だから、もっといろんな人とやってみたいなと思うようになりまして、稲垣潤一さんにお声がけするのはすごくハードルが高かったんですが……

ーーハードル高すぎるでしょ。

TAX ねえ。でも、お願いできて、そこに同じく同郷のGAGLEにも加わってもらいました。作品作りの部分に関して言えば、『クリスマスキャロルの頃には』は名曲として皆さんに知られているもので、秋元康先生の詞に手を付けて良いものなのかと。作品を広げると言っても、全然変わってしまうのは、果たしていいのだろうかと、いろんなことを考えました。僕らもまずは一生懸命に作品を作ってみて、OKをいただけたんです。それをきっかけに、どんどんまたコラボレーションへの熱が加速していったという経緯です。その後のキャスティングについては、ライブ・イベントに参加している時にたまたまバックステージで会ったUQiYOなんかと盛り上がって、ステージが終わってからもいつまでも裏に残って音楽の話をしてたら、「いつか何かやりたいね」っていう話になりました。それが昨年の夏ぐらいかな。

ーー「いつか」が早すぎる。

3人 ハハハ!

メイナード:近藤くんも実は、大阪のビルボードでの番組収録の楽屋で一緒になって、「カッコいいなあ」って思ったのがきっかけです。

ーーなるほど! そうやって、ステージでいいなと思ったっていうところから始まっちゃったりするんですね。それこそ、岡崎体育くんも、まずはリスナーとして、あるいはファンとしての視線があったわけでしょ?

メイナード 僕が彼のファンだったんですよね。で、ドラマで会えたんですよ。ドラマそのものも楽しみにしてたんだけど、僕としては「やった! 岡崎体育に会える」って思ってたんです。大ファンだから。自己紹介した時にも、まず「大ファンです」って言ったから、彼はきっと僕の名前を「ダイファン」と思ったんじゃないかな。

3人 ハハハ!

TAX どこの国の人かわかんないよね。

ーーでも、それはまさに『留学生』という、できあがった曲の内容ともつながってますよね。「何語なんだ、これは!?」っていう、あの感じ。

メイナード 彼も僕の自己紹介の時は、ちょっと困った顔をしてたね(笑)

ーーアルバムは、サンドウィッチマンとのコミカルな『ウマーベラス』から始まって、2曲目の『BLiNK』がUQiYOと一緒。そして、THE CHARM PARKとの『Funny Faces』を挟んで、また岡崎体育との『留学生』で笑いの要素が入ってくる。この曲順のバランス、笑いのタイミングもちょうどいいんですよ。通して聴くとまた楽しいし、どれをとってもちゃんとMONKEY MAJIKなのがすごいなと思いました。

メイナード ありがとうございます。

TAX 嬉しいね。

ーーもう一通メッセージいきましょう。ひろみさん、34歳の女性です。「今まで聴いたことのなかったアーティストを知ることができて、とてもお得なアルバムでした」。これ、そうかもしれないですね。「なかでも、大橋トリオさんとの『Promenade』、それからSIRUPさんとの『Million Stars』が好きです。もちろん、『ウマーベラス』と『留学生』も好きで、聴くだけで笑顔になります。そして、おふたりが作った蜂蜜も濃厚で……」って、急になんか話が変わったぞ!

3人 ハハハ!

ーー「花の香りもほのかに感じられて、とても美味しくいただきました。音楽作りも蜂蜜作りもお忙しいとは思いますが、お身体は大切にがんばってください」と締めくくってあります(笑)

メイナード・TAX ありがとうございます。

ーー今ポカンとしているリスナーもいるかもしれません。蜂蜜ってなんだ、と。かいつまんで教えていただけますか?

メイナード:僕たちはね、半分ミュージシャン、半分養蜂家です。シンプルに言うと。

TAX そうなんです。昨年から、養蜂家として、真面目に取り組んでいるんです。でも、もちろん、僕らの基本はミュージシャンなんですけどね。

ーーそりゃそうですよ。フィフティ・フィフティは大げさでしょ。

TAX どっちも120%でやってますよ。

ーーなるほど!

3人 ハハハ!

TAX:自分たちが口に入れて、安心できるもの、安全なものを作りたいなという思いから始まって、まずは自分たちでやれることをやってみようと。たまたま僕らが住んでいるエリアが、すごく緑が溢れているもんで、養蜂に適しているんです。そこで、僕たち自身が蜂を育てようと、花を植えることから始めて、蜂蜜を採取して、パッケージして、送るところまで、全部ふたりでやろうという風にしています。そうすれば、間に何も入らないので、何も不安なことはないし、自分たちさえしっかりすれば、皆さんに喜んでもらえるものを作れる。

ーー僕はまったく詳しくはないですが、蜂って環境がものすごく大事なんでしょ?

TAX そうです。

ーー蜂は一箇所にとどまっているわけでもないし、四方どれくらいの距離かわかりませんけれど、その周りの環境が良くないといけない。つまり、自分たちの環境だけが良くては成り立たないという側面もありますよね。蜂を通して、環境を広く見ていくっていうようなシンボリックな意味合いも感じられます。

メイナード 僕が10歳くらいの頃に、養蜂場で働いていた親戚のおじさんに教えてもらったことなんですけど、その環境にとっての蜜蜂の大切さをひとりでも多くの人に知ってもらいたいという思いもあってね。

ーー今回、ミュージシャンとしても『COLLABORATED』で大勢の方とコラボレーションされていますが、養蜂家として無数の蜂ともコラボを続けているということになりますね。

メイナード・TAX ハハハ!

メイナード どっちも120%でやってますんで(笑)

ーー花という話題が出ましたが、実は今月から「MONKEY MAJIK Road to 花鳥風月」というツアーがスタートします。全4都市を巡ります。仙台、東京、福岡、そして大阪。このツアーでは、各公演ごとに、バンドの活動期間を4つのタームに分けて、その時代にリリースした曲をもとに作成したセットリストを披露。各公演とも、そのセットリストは一夜限りです。4月29日が、まず仙台で、花鳥風月の「花」。こちらはインディーズ時代のものが中心となります。で、ラストの大阪「月」は、2020年2月29日です。スパンが長い!

メイナード 令和2年。

3人 ハハハ!

ーー確かに! 関西の方は、令和2年2月29日の予定を空けておいていただきたいと思います(笑)。それでは、お別れの1曲なんですが、せっかくなんで大阪にちなみまして、今話題の、非常に歌のうまい男SIRUPとコラボレーションした『Million Stars』をお贈りします。Ciao Amici!は2年目に入りましたが、この2年目のうちにまた来てくださいね。ありがとうございました。

メイナード・TAX ありがとうございました。

話題にのぼった特別なツアー、MONKEY MAJIK Road to 〜花鳥風月〜の日程など詳細はこちら

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