【ゴルフ連載】DaiGo録.その3「不安な感情をコントロールする2つの方法」

「ゴルフはメンタルのスポーツだ!」との定説にのっとれば、「メンタリスト」を名乗るあの人に、ゴルフのコツを聞いてみたい。ビジネスアドバイザーとしても活躍する、メンタリストDaiGoの、”ゴルフとビジネスに効くことば”をお届けします!


ポジティブな思考はポジティブな結果を生みにくい

前回は「防衛的ペシミスト」についてご説明しました。

ざっくり言えば、「ポジティブな思考はポジティブな結果を生みにくい」というDNAに刻み込まれた先天的な特徴のこと。特に大部分がこれに該当する日本人にとって、「絶対に成功する」「いつもどおりやれば大丈夫」という思考は、そのままプレッシャーとして受け取ってしまう傾向が強いためポジティブに作用しません。

こんな実験結果も出ています。

とある試験を、3つのグループに分けて行いました。グループ1は「勉強したことを発揮すれば大丈夫」「絶対にみんなで受かる」とポジティブなイメージを書き出して試験に臨む。グループ2は、「落ちたらどうしよう」「勉強しなかったところが試験に出たらどうしよう」とその時に感じた素直な不安を書き出す。そして、グループ3は何もしない。

唯一“成功”と言える結果を残したのは、試験直前に素直な不安や恐怖心を書き出したグループ2でした。これもまさに、防衛的ペシミストの特徴です。

防衛的ペシミストは、不安を言葉にして書き出すことで受け入れ、それを力に変えるという特徴をもっています。逆に、不安や緊張は、現実から目を背けるほど高まってしまう。

だから僕は、その時の素直な感情を文字に書き起こすことをお薦めしています。文字にすると、脳の前頭葉が働きます。集中力が高まり、ネガティブな感情をコントロールしてくれる。たとえ問題が解決しなくても、不安感を和らげてくれるはずです。

“自己完結型の実況”も、不安や緊張感を緩和する有効な手段です。

自己完結型の実況中継とは、自分がやっていることを、まるで他人事のように心の中で実況すること。「メンタリストDaiGoが、いま、静かにサンドウェッジを握りしめ、バンカーに足を踏み入れます」みたいな(笑)。そうすることで、不安の感情を“他人事”にして自分から切り離すことができます。感情と結びついてしまうから行動に“不具合”が出るわけで、それを切り離してしまえば正常運転しやすいでしょう。

ゴルファーの皆さんも、もちろんビジネスマンの皆さんも、ぜひこの2つの自己コントロール術を試してみてください。不安があるなら素直に書き出す。自分の行動をまるで他人事のように実況してみる。

ティーショットもプレゼンにも、きっといつもよりリラックスして臨めるはずです。それだけで、成功する気がしませんか? おっと、僕たち日本人の大部分は防衛的ペシミストですから、ポジティブなイメージは持たないでくださいね(笑)。


Text=細江克弥 Photograph=杉田裕一[POLYVALENT] Hair & Make-up=茂木梨沙


DaiGo
DaiGo
1986年生まれ。慶應義塾大学理工学部卒。ジェネシスヘルスケア顧問。新潟リハビリテーション大学特任教授。学生時代から人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究する。英国発祥のメンタリズムを日本に初めて紹介したことをきっかけに、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後は、活動をビジネスやアカデミックな分野へ転換し、企業のアドバイザーや、プロダクト開発、作家、大学教授として活動。著書は、累計210万部を突破(2018年1月現在)。趣味は、1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、ニコニコ動画、ジム通い。
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