小山薫堂さん! ゴルフって何がいいの?【GREEN GORAセンパイ①】

なぜ、ゴルフは面白いのだろうか? なぜ、男はゴルフをやるべきなのか? そして、ゴルフは、男の仕事と人生と、どのように絡み合うのか? その答えをゴルフ大好きな諸先輩方に聞いてきた。ゴルフ好きな諸先輩方、み~んな仕事でもイキイキしてる!

スコア90を喜べる自分の方がゴルフ人生は楽しい

オフィスにて、愛用のパター、テーラーメイドのROSSAを構える小山さん。「道具と上手さは比例しないと悟ってから、ギアへのこだわりはあまりなくなりました(笑)。今は、同じクラブを長く大切に使うようにしています」

 「初めてゴルフをしたのは25年くらい前。僕、球技はわりと何でも得意なので、『ゴルフも球技だから』って挑戦したら、全然ダメで。それなのに、2回目のラウンドでは、100を切るくらいスコアがよかったんですよ。周りから『天才!』とおだてられ、その気になって道具を揃えて3回目に臨んだら、今度は130オーバー(笑)。本当にゴルフは難しい。今でも、やるたびに『やっぱり向いてないな』と思いますよ」

自身がプロデュースしたことで知られるくまモンの、ヘッドカバーを愛用。

 そう言って笑う小山薫堂さん。多忙なためゴルフをするのは年2~3回、軽井沢やハワイなど旅先がほとんど。正式に習ったことはなく、自己流を貫いているためか、平均スコアは105から110の間くらいだとか。

 「でも、それでよかったと思っています。もっとうまかったら仕事を放り出して夢中になり、今頃身を滅ぼしていますよ(笑)。それに、上手な人はスコア90でもすごく悔しがるけれど、僕くらいのレベルだと十分満足できる。そんな『90を喜べる自分』のほうが、ゴルフ人生は楽しいような気がします」

若い頃の自分に『ゴルフだけはうまくなっておけよ』と言いたい

ソニーオープンに参加した時の記念ボール。「人生であんなに緊張したことはありません」

 小山さんはよく「このパットが入らなかったら、あの仕事はうまくいく」という"反願かけ"もするという。入らなければ「よし、成功する!」と喜び、入れば入ったで嬉しくなる。どちらに転んでもハッピーというわけだ。

 「僕にとってゴルフで一番大切なのは、"楽しい"ということなので(笑)。でも、もしもタイムマシンがあったら、若い頃の自分に『ゴルフだけはうまくなっておけよ』と言いたいですね」

 そのココロは......、「ゴルフが下手だと、運動音痴というよりも知性がないように見えるんです」と!

「きっとゴルフが、頭と精神力、そして、人間力を問われるスポーツだからなんでしょうね。プレーを通じて、その人がどのくらい周囲を思いやり、気を配るかが見えてしまいますから」

 ゴルファーの見本として名前が挙がってきたのが、ハリウッドスターである俳優の渡辺謙さん。

 「他の人が林に打ち込んでしまったボールを走って探しにいき、『大丈夫、大丈夫!』と、場の空気を盛り上げるような言葉をかけてくれるんですから、カッコいいですよね。とある経営者の方も、ゴルフ場のスタッフみんなに声をかけるなど、感じがよくてスマート。しかも、70を切る腕前なのに、ショットが曲がっても悔しがらず、『前に飛んだからいいか』と笑っている。そういう余裕というか、広い心を見せられると素敵だなと」

 そう言ったあと、「軽い感じでやっているのに上手というのに憧れる」とも。

 「だから、本当はもっとうまくなりたいんですけどね。目指すはエイジシュート(自分の年齢以下のスコア)です(笑)」

Text=村上早苗、渥美志保 Photograph=吉場正和、彦坂栄治 Stylist=小川貴子 Hair & Make-up=MIKA(オーギュメント)、渋谷絵里奈、加藤 瑛

*本記事の内容は15年10月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)

小山薫堂
小山薫堂
放送作家、脚本家。1964年熊本県生まれ。『料理の鉄人』など多くのTV番組を企画。脚本を手がけた映画『おくりびと』では、アカデミー賞外国語映画賞受賞。名レストランの経営手腕にも注目が集まる。
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