新提案! 京宿を愉しむ3つの方法

京に佇む宿でひと息つく一夜こそ、京都の住人になれる特別な時間。そんなひと時を堪能するための3つのキーワードを伝授!

PLAN 01 最新ホテルを探検する

竹林を思わせるアプローチを進みたどりつくエントランス。舞妓の和傘がコンセプトのダイナミックに広がる木の天井が客を出迎える。

待望のホテル誕生で京都がさらに進化する!

フォーシーズンズホテル京都が10月15日、三十三間堂や国立博物館から近い、古都文化の密集東山に誕生。恒例のホテル特集の前取材(!?)もかねて、弊誌編集長がオープン間もない同ホテルに潜入した。

ホテルの要は、平安時代から受け継がれる庭園「積翠園(しゃくすいえん)」。ロビーやレストラン、客室からも庭園が見える。

庭園内にある茶室「積翠亭」。日中は、茶道体験、17時以降は日本酒を楽しむことができる。

「約800年の歴史ある庭を部屋から堪能するなんて非日常!」と編集長は大興奮。なかでも庭と続いているかのような近さの1階のデラックスガーデンビュールームがいたく気に入ったよう。数ある部屋のうち、57室はホテルレジデンスとなっているというから驚き。

1階のお庭に面している部屋は、まるで庭続きのよう。

「ザ・ラウンジ」やレストラン「ブラッスリー」のほか、「鮨 和魂(わこん)」もお目見え。「本格的な江戸前鮨が食べられるのは、京都の方にとっても嬉しいことでは」と、早速会食の予約を。

「鮨 和魂」では、本格的な江戸前鮨が味わえる。カウンターのほか庭の見える個室も。

さらに京都最大級のスパ&フィットネスも完成。屋内プールや24 時間利用可能なジムを備えるなど充実の内容だ。

「ビジネスマンにとって、最新鋭の機器を揃えたジムは重要!」と編集長。今後は京都出張の回数が増えるかも!?

フォーシーズンズホテル京都(Four Seasons Hotel Kyoto)
住所:京都市東山区妙法院前側町445-3
TEL:075-541-8288
URL:http://fourseasons.com/jp/kyoto/
備考料金:デラックスガーデンビュールーム¥90,000~(2名1室)


PLAN02 あの、京都ラバーに教えてもらう

推薦人 1
片岡愛之助
Ainosuke Kataoka

1972年大阪府生まれ。11月30日より先斗町歌舞練場で開催される「吉例顔見世興行」の『実盛(さねもり)物語』『車引』に出演。京都は前名、千代丸で初舞台に立った縁の地。

「部屋が広くてゆっくりできる。使い勝手も文句なし!」

京都の町家を訪れたような感覚で寛げるデラックスフロアの西陣スイートルーム。ベッドルーム

洛北の豊かな緑に包まれたシティリゾート

東には比叡山、北には貴船と、緑に囲まれたロケーションを求めて宿泊する人も多い。多忙を極める愛之助さんが、ひと息つける自然を求めて訪れるのも頷ける。

リビングなど、木の質感を活かした落ち着いた空間に、江戸中期の画家・伊藤若冲(じゃくちゅう)の意匠モチーフの黒×ゴールドのファブリックが印象的。

景観と調和した円形の建物は、昭和を代表する建築家・村野藤吾氏の作だ。客室はスタンダードな部屋でも36.9平方メートル以上で、洛北では最大級。西陣の織屋「渡文(わたぶん)」プロデュースのスイートルームからは洛北の自然が望め、野鳥がさえずる静かな時間が、疲れた心と身体をリセットする。周辺に公園や遊歩道があり、ジョギングや散策でリフレッシュするのもいい。

グランドプリンスホテル京都(Grand Prince Hotel Kyoto)
住所:京都市左京区岩倉幡枝町1092-2
TEL:075-712-1111
URL:http://princehotels.co.jp/kyoto/
備考料金:西陣スイートルーム¥128,304~(2名1室、税・サ込)

「趣があってとても落ち着く場所」

玉兎庵(ぎょくとあん)と一如庵(いちじょあん)の、ふたつの由緒ある茶室があり「茶の湯の宿」と親しまれている。

三条界隈でひときわ目をひく純和風、数寄屋造りの旅館が、大正時代から続く老舗の炭屋旅館。もとは茶の湯、俳諧、謡(うた)などの文化人が集うサロンであり、ふたつの趣深い茶室も備えている。また「仲居さんの対応ひとつひとつが丁寧で、おもてなしの精神が宿っている」と愛之助さんが語るように、毎月7日と17日の2回、夕食後に茶室で釡を懸け客人をもてなすなどさまざまな趣向をこらす。

一歩足を踏み入れると、懐かしく情緒ある空間が広がる。

京野菜をふんだんに使った四季折々の料理も魅力で、そぞろ歩きがちな京都の夜でもここでは宿に籠りじっくりその料理と和の時間を味わいたくなる。

炭屋旅(Sumiya Ryokan)
住所:京都市中京区麩屋町三条下ル
TEL:075-221-2188
URL:http://www2.odn.ne.jp/sumiya/
備考料金:¥35,000~(1名あたり、1泊2食つき)


推薦人 2
バルス代表取締役 髙島郁夫
Fumio Takashima

1956年福井県生まれ。インテリア&雑貨ショップ「Francfranc」を全国127店舗、海外5店舗擁するバルスを経営。世界中を飛び回り、数々のホテルを経験。京宿にもアンテナを張る。

「やはり京都ではここが最上級ではなかろうか」

日本のアートを配したロビーラウンジは、格子による陰影のコントラストが美しい。

国内外を飛び回り、あらゆる国のラグジュアリーホテルを経験する髙島さんが、「ここぞ京都の最上級ホテル」と称えるのが、ザ・リッツ・カールトン京都だ。日本の伝統美を巧みに取り入れた空間ときめ細やかなもてなしが、国内外から支持を集めている。

日本庭園に面し、ファブリックなどに吉祥を表す文様をあしらったデラックスガーデン。

全客室が鴨川に面し、エントランスの人工の清流やラウンジなどから見える滝など、水を利用した演出に心休まる。魅惑のレストラン群は、会席・鮨・天麩羅・鉄板が楽しめる日本料理店「水暉(みずき) 」が評判。美しい景色と京都の粋に触れながら、贅沢な時間を満喫したい。

ザ・リッツ・カールトン京都(The Ritz-Carlton, Kyoto)
住所:京都市中京区鴨川二条大橋畔
TEL:075-746-5555
URL:http://ritzcarlton-kyoto.jp
備考料金:デラックスガーデン¥60,000(1名あたり)

「2階のライブラリーでうたた寝するのも気持ちいい」

木の温もりが伝わる畳敷きのライブラリーは、スタイリッシュな大人のための寛ぎの場。書棚の本のセレクトにもこだわりがうかがえる。

花街で贅沢な気分に浸る一日一客の宿

京都最古の花街・上七軒に、今年4月、GLAMOROUS代表の森田恭通氏が手がけ、亭主も務める1棟貸しきりの宿がオープンした。町家の宿も好きだという髙島さんは「ゆっくり上七軒の住人になってみるのも楽しい」と語る。

奥庭に面し、窓を大きくとった縁のあるベッドルームは、ゆったりとして開放的な雰囲気。

「スイートルーム感覚で泊まれる町家」がテーマのこの宿の扉を開くと、中は細長い造りを活かした和モダンな空間に。リビングや寝室、浴室などが中庭や奥庭を望むよう巧みに配され、それらに施された聚楽(じゅらく)壁や漆などの職人の技が安らぎを与える。花街に暮らすような感覚で滞在を愉しめるはずだ。

上七軒HITOYADO(Kamishichiken Hitoyado)
住所:京都市上京区今出川通り七本松西入ル真盛町734-1
TEL:075-213-1188
URL:http://hitoyado.kyoto.jp
備考料金:¥120,000~(1棟あたり、4名まで利用)

PLAN 03

これぞ京の夜! 宿で宴に興じてみる

2017年1月~ 2月の第3・第4金曜と土曜に限り、「星のやで愉しむ花街入門」と題した芸舞妓バーが開かれる。1名¥15,000(要予約)。

念願の花街デビューをかなえる

国内外を問わず、京都ラバーを魅了し続ける「星のや京都」。開業以来、蔵のバーや川上ウッドデッキなど次々と魅力的な施設を加え、ファンを増やしてきた。これほどリピーターを惹きつける大きなポイントは、京都風情を感じられるアクティビティーの豊富さだ。

お部屋に芸舞妓さんを呼ぶ「星のや京都で過ごす京文化の宴」は1 名¥51,200(要予約)。

聞香(もんこう)や生け花など伝統文化に触れられるほか、いつかは果たしたい花街体験もかなう。館内の「Salon&Bar 蔵」では、期間限定の芸舞妓バー「星のやで愉しむ花街入門」を開催する。さらにプライベートな空間で愉しみたい時は、お部屋に芸舞妓さんを呼んでお座敷遊びができるアクティビティーもあるので、予約の際に相談を。

京唐紙(きょうからかみ)の入った建具や畳ソファなど、京都の職人の手仕事を部屋の随所に見ることができる。
星のや京都(HOSHINOYA Kyoto)
住所:京都市西京区嵐山元録山町11-2
TEL:0570-073-066(総合予約)
URL:http://hoshinoya.com
備考料金:¥ 81,000~(2名1室、税・サ込)

花街ならではの「お誂え」でもてなす

部屋タイプは1室ごとに異なり、お座敷を備えた客室もある。

祇園花見小路近くの、オールスイートのラグジュアリーホテル。格子をモチーフにした建具があるかと思えば、ジェットバスもある和洋折衷の快適さが国内外の客に評判だ。花街のホテルらしく、どんなわがままも、可能な限りかなえてくれるお誂えサービスも嬉しい。例えば、あの名店の懐石が食べたい、芸舞妓さんを呼んでほしいなどのリクエストにも応えてくれる。観光案内や花街指南にも24時間体制で対応する。

ベッドルームからは祇園の街並みを一望できる。
KIZASHI THE SUITE(キザシ ザ スイート)
住所:京都市東山区祇園町北側275 くろちく倭わ美び坐ざビル3F・4F
TEL:075-551-9600
URL:http://kizashi-gion.jp
備考料金:つぼ渦404 ¥80,000~(2名1室、税・サ込)

芸舞妓さんを部屋に呼ぶ上級者の町家の愉しみ

鴨川に面した1階の和室。テラスもあり、朝ごはんを楽しむのにいい。

京町家の美しさはそのままに、水回りや空調を最新の設備に整え、旅館の情緒とホテルの快適さを実現した町家ステイ。ここは、うなぎの寝床といわれる細長い2階建。1棟貸しのプライベートな空間だから、なじみの芸舞妓さんを呼んで宴も催せる。こんな愉しみ方ができるのも、お茶屋遊びが許される者だけの特権。お願いしておけば、仕出し料理や朝ごはんも手配し、心地いい男の旅を支援してくれる。

庵町家ステイ 和泉屋町(Iori machiya stay, Izumiya-cho)
住所:京都市下京区木屋町通仏光寺下ル
TEL:075-352-0211
URL:http://kyoto-machiya.com
備考料金:¥29,000~(1室6名まで、税込)

Text=中井シノブ、山本真由美 Photograph=福森クニヒロ

*本記事の内容は16年10月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格)