雑誌『商店建築』編集長の椅子&ソファを選ぶ基準とは?

多くの家具に触れてきた人気インテリア・建築雑誌の編集者に聞いた、本当に価値のあるソファとは? そのセンスを自宅に取り入れたい。


「そこで一日中、本を読みたいと思えるかどうか」

オフィスを多数取材してきた塩田健一さんが、まず挙げてくれたのが、201°(にひゃくいちど)の「LTLソファ」。

201° 「LTLソファ」新時代のオフィスに必須の“家具以上建築未満”なソファ。L 型の片面ベンチとT 型の両面ベンチをシンメトリーに連なれば、打ち合わせやブレイクに適したブームが出現。T 型:W1400 × D1540 × H1300 × SH400mm ¥432,000(201° TEL:0120-655-201)

「ここ数年、仕切りがない空間に、カフェやラウンジのようなスペースを設けるオフィスが増えています。そこに最適なのがこれ。高い背もたれがパーティションの役割を担い、個室のように機能するんですよ。いわば、家具以上建築未満。オフィスデザインを得意とするデザイナーならではの発想ですね。デザインに温かみがあり、インテリアとしても素晴らしい」

自身が使う際の選択基準は、「そこで一日中、本を読みたいと思えるかどうか」。リッツウェルの「ベアトリクス」は、その理想を体現し、いつか手に入れたいと願う逸品だ。

Ritzwell 「ベアトリクス」木材×革×ファブリックの妙と天空の座り心地が魅力的なソファ。人間工学に基づいた実用的なフォルムと木・革・布の異素材が織りなす表情も魅力のひとつ。W800 × D940 × H1050mm ¥438,000~(リッツウェル 東京ショールーム TEL:03-5772-3460)

「絶妙な角度と曲線で、座ると身体が包みこまれるよう。経営者兼デザイナーの実直で丁寧なものづくりの姿勢も惹かれます」

今、自宅で愛用するのは、無垢材と革を使ったウッドユウライクカンパニーの「ライトアームチェア」。幼い頃から本物に触れさせたいと思い、子供が生まれた4年前に購入しました。座面や背もたれの硬さがちょうどよく、食事に、読書にと一日中そこで過ごしてしまうほど。経年変化を楽しみながら、長く付き合っていきたいですね

Wood You Like Company 「ライトアームチェア」経年変化を楽しみながら家族の歴史とともに歩みたくなるアームチェア。無垢の木の家具にこだわる工房の人気アイテム。W575 × D595 × H842 × SH420mm(チェリー無垢)¥110,000(ウッドユウライクカンパニー TEL:03-5468-0014)


Kenichi Shiota
塩田健一。1978年生まれ。2006年より『月刊商店建築』編集部に所属し、’17年より編集長に。カフェやオフィス特集を担当するほかホテル設計に関する増刊号も制作。取材を通じ「今一番熱いのは、オフィス空間」と実感。


Text=村上早苗


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