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2022.09.01

大人気ラングラーベースのピックアップトラック! 「ジープ グラディエーター ルビコン」

2021年に国内史上最高のセールスを更新したジープ。今回はそんなジープから「グラディエーター ルビコン」をご紹介! 連載「NAVIGOETHE」……

ルビコン

1940年代のジープトラックをルーツとする、ブランド初のダブルキャブ ピックアップトラック。ジープのアイコンであるセブンスロットグリル+丸目2灯を持ち、現行ラインナップで最大のボディ長を誇る。日本市場に導入されるグレードは、オフロード性能に長けた最強仕様「ルビコン」のみ。トラックボディのため、日本では1ナンバー登録となる。

自遊と冒険心を駆り立てる最強遊びクルマ

ジープブランドの快進撃が止まらない。2021年の年間販売台数は約1万5000台を記録し、国内史上最高のセールスを更新。ジープを擁するステランティスグループ全7ブランドの中では販売台数の約3分の1を占める、稼ぎ頭なのである。そのなかでも代名詞的存在のラングラーは圧倒的人気で、登録台数は過去最高の約7000台に到達。あまりの人気ぶりに、新車購入から5年を経てもその残価率はなんと6割を超えるほど。中古車市場でも脅威のリセールを誇る。

そんな大人気ラングラーをベースにしたピックアップトラックが、今回の主役ジープ グラディエーターである。導入当初からわずか3ヵ月で400台を受注し、年間想定台数を売り切った。

ルビコン

ダッシュボードのデザインは水平で、悪路走行中でも路面の傾斜がわかりやすい。

初めて見る人がまず驚くのは体躯の大きさだろう。さすがは北米出身のフルサイズピックアップだけに全長は5600mm、ホイールベースは3490mmと、普通のクルマでは考えられないようなサイズ感だ。実際に乗ってみると思ったよりも小回りが利く印象で、大きさにさえ慣れてしまえば、特別狭い場所でない限りそこまで取り回しに苦労することもない。ただ、バックミラーだけではリアフェンダーまでしか視認できないので、後退時には注意が必要だ。

グラディエーターには、悪路の走破性を向上させるため、FOX社製のパフォーマンスダンパーがサスペンションに備わっている。これはラングラーには設定されていないグラディエーターだけの装備だが、このダンパーがオンロード/オフロード問わずいい働きをしてくれる。

ルビコン

シフトレバーの左脇には、4WD走行モードを切り替えるトランスファーレバー。四輪ロックも可能。

まず走り出して気づいたのは、ラングラーでは感じられたコツコツ感が減っていること。路面の小さな凹凸をダイレクトに伝えてくる印象のあったラングラーの乗り心地から、いくぶんソフトに感じられる。高速道路にステージを移してもその印象は変わらない。道路の継ぎ目を乗り越えた時などのショックの伝わり方が、少なくなっていた。ラングラーよりも乗り心地が良くなっているのを実感する。四輪の世界ではあまりなじみのないFOX社製のダンパーだが、バイクや自転車などの2輪車では有名。特にオフロード系に強く、ここ近年のマウンテンバイクの世界では、世界中のトップライダーがほぼFOX社のフロントサスを使っているほど圧倒的なシェアを誇る。マウンテンバイクでも動きだしのスムーズさに定評があるが、グラディエーターも同じ印象を受けた。

ロングホイールベース化による恩恵は、特に高速道路での直進安定性に感じられ、長距離も至極快適。高性能ダンパーも相まって無駄な揺れが少なくなっている。ただし、ラダーフレームのシャシー構造はラングラーと同様なのでジープ独特の横揺れを伴う乗り心地は健在。ここはジープらしさと割り切る所なのかもしれない。

ルビコン

荷室はリアシート下にもボックスを備えるが、この荷台がメイン。MTBなどを積んで出かけたくなる。

高速道路を降り、まもなく海岸に到着。明るいブルーのボディカラーが砂浜によく映える。轍(わだち)の激しい凹凸が多いオフロードでもサスペンションの動きがスムーズなためとても扱いやすい。大きな体躯でありながら思うままにクルマが向きを変えてくれ、運転が楽しくなるほど。スタックしそうな時も、しっかりと路面のインフォメーションが伝わるのでわかりやすい。アップダウンでも物怖じすることなく、ガンガン進んでいけるのだ。ちなみにトランスファーは、ほとんど「4WDオート」で問題なく走ることができた。

フルサイズのピックアップという稀有な存在ではあるものの、日本でも十分楽しむことができるポテンシャルを秘めているグラディエーター。価格高騰のあおりを受け値上げが続いているが、アメリカンピックアップを並行輸入することを考えれば現在の920万円という価格でもバーゲンプライスと言える。

万人が所有できるクルマではないが、このクルマだけでしか体験できないような楽しみ方が想像しやすい、魅力的な冒険グルマと言えるだろう。

ジープを紐解く3つのキーワード

人気SUVの元祖とも言える”ジープ”の無骨なスタイリング。ここではジープブランドが取り組む最新事情を紹介。

ウィリス

1.ラングラーのルーツは世界を駆けたウィリスMB
ラングラーの特別仕様車名としても度々登場している”ウィリス”。この名称こそがラングラー/グラディエーターのルーツであるウィリスMBから取られたもの。第二次世界大戦時に開発され、アメリカ軍が使用した軍用車だ。ラダーフレームやリジッドアクスルといった構造は現在でも継承されていて、ショートボディのラングラーは特にウィリス MBの面影を色濃く残す。

ラングラー

2.ついに電動化を見据えたラングラーも登場!
ガソリンエンジン+四輪駆動という方程式こそがジープの伝統。だが近年は4×4技術を電動化し、伝統の走破性を電動でも実現する方向へ向かい始めている。日本にもすでに導入済みのプラグインハイブリッド車、レネゲード 4xeをはじめ、北米市場にはラングラーとグランドチェロキーにも4xeを設定。ラングラー 4xeは、2022年の上半期で最も売れたPHEV車となっている。

フジロックに協賛

3.フジロックに協賛ボードウォークのボランティア
2022年も大盛況に終わった、夏の野外フェスイベント「FUJI ROCK FESTIVAL(以下フジロック)」。ジープは2011年より、地元企業や自治体がスタートさせた苗場スキー場周辺地域のCSV活動「フジロックの森プロジェクト」に、オフィシャルパートナーとして参加。森の中に張り巡らされたボードウォークと呼ばれる天然木の歩道を整備する、ボランティア活動のサポートを続けている。

ジープ グラディエーター ルビコン
ボディサイズ:全長5600×全幅1930×全高1850mm
ホイールベース:3490mm
エンジン:3.6ℓV型6気筒
排気量:3604cc
最高出力:209ps/6400rpm
最大トルク:347Nm/4100rpm
駆動方式:4WD
乗車定員:5名

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TEXT=青山朋弘

PHOTOGRAPH=河野敦樹

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