ビジネスパーソンのためのヨガ講座④心と身体のスイッチを入れる戦士のポーズ

呼吸に合わせ、さまざまなアサナ(ポーズ)をとるヨガ。リラックスや柔軟性の向上などの効果はよく知られるところだが、ヨガには体幹強化や睡眠の質を高める効果もある。つまり、長時間のハードワークに励み、趣味のスポーツにも手を抜かないビジネスパーソンにこそ取り組んでほしいものなのだ。この連載では、ラグビー選手、プロ野球選手、格闘家といったアスリートにもヨガのレッスンを行うヨガインストラクターの浅野佑介氏に、目的別にポーズを紹介してもらう。

「体をほぐして柔らかくすることは、思考の柔らかさに繋がる」

今回紹介するのは、フィジカルとメンタルのスイッチを入れるポーズ。ヨガというとリラックス効果のイメージがあるかもしれないが、交感神経を優位にして体を起こす、血流を高めてエネルギーを漲らせるといった効果が期待できるポーズもある。

毎朝のウォーミングアップとして取り入れると、心と体が整った状態でオフィスへと向かえるはず。ランチ休憩後、午後の仕事にとりかかる前にポーズをとって、再びスイッチを入れるのもいいだろう。

「習慣として継続していくと、スイッチが入りやすくなっていくはずです。体をほぐして柔らかくすることは、思考の柔らかさに繋がる部分もあると思うので、ぜひビジネスパーソンの方たちにトライして頂きたいですね」と浅野さん。

戦士のポーズ1→戦士のポーズ2→戦士のポーズ3

下半身強化と股関節の柔軟性アップにも繋がる力強いポーズを、3つ続けて行う。戦場へ向かう戦士のごとく、スイッチをオンにしよう。

①立位の姿勢から、右足を大きく後ろに引き、左膝を曲げる。右足の爪先は少し外側に向ける。骨盤はなるべく正面に。両腕を伸ばして両手を頭上に。手のひらは内側を向ける。胸を開くイメージで、少し後屈。ポーズが安定したら、ゆっくりと3回呼吸し、次のポーズへ。

②前のポーズから、右足の位置を微調整。右足の小指側の側面をマットの後端と平行にし、右足の土踏まずが左足の踵の延長線上になる位置に。腰を正面に向け、両腕を左右に広げる。視線は左手の指先に。ポーズが安定したら、ゆっくりと3回呼吸し、次のポーズへ。

③左足を前にして、足を少し前後に開いた姿勢から。両腕を伸ばして、両手を頭上に。背すじを伸ばし、左足に体重移動。ゆっくりと前傾しながら、右足を床から離す。背中が床と平行になり、T字になったら、ゆっくりと3回呼吸。

足の前後を入れ替えて、もう一度同じシークエンスを行う。

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下半身強化と股関節周囲の柔軟性アップ、そしてバランス能力の向上も見込めるる今回のシークエンスは、体全体のパフォーマンスアップにも繋がる。ランニング、トライアスロン、ゴルフなどの競技力向上にも貢献してくれるはず。

Yusuke Asano
サーフィンでのケガをきっかけにヨガと出会い、指導者の道へ。フィットネスクラブでのインストラクター経験もあり、体幹力アップを意識したクラスも得意としている。HALEO代官山スタジオのヨガクラスを監修し、自らもレッスンを受け持っている。著書に『DVD付き 心と身体が生まれ変わる 男のヨガ』(ナツメ出版)などがある。         
 

Text=神津文人 Photograph=吉田タカユキ