ユニークなサロンから生まれたコスメブランド「イソップ」 〜美意識過剰!vol.11

現代の男の外見に必要なもの、それは外見より清潔感。美を学び、美意識を磨くことで仕事の可能性は格段に広がるはずだ。男性美容家の藤村 岳さんが、コスメブランドの神髄を伝授。すべての美は成功につながる!  

シンプルで知的なデザインが男性に人気

1987年オーストラリアで生まれたイソップ。創業者のスーザン・サントスとデニス・パフィティスは、メルボルンでヘアサロンを経営していた。そこは、カット前に全身シャワーを浴び、バスローブに着替えて徹底的にリラックスした環境で施術をするというユニークなサロン。ふたりは、そこで使うのにふさわしいシャンプーを探したものの見つからず、自分たちで作ったことが、ブランド誕生のきっかけだった。

日本への上陸は約10年前。最初はバーニーズ ニューヨーク新宿店で販売された。当時、コスメといえばまだデコラティブなボトルデザインが好まれたなか、洒落っ気のない遮光ボトルは異色の存在。しかし、それは成分を守るためであり、イソップの信念「パッケージより中身で勝負」を体現するものだった。

イソップは、自然派でありながら、敢えてオーガニックの枠組みに囚われず、植物と最先端の研究を融合させたモノ作りを創業当時から一貫して続けている。本社の地下のラボでは、メルボルン大学を卒業した研究者たちが、日々研究を重ねているそう。

さて、注目アイテムは3つ。まずは男性に多い、額や鼻などの皮脂悩みを抱えながら乾燥も気になる混合肌向けの新製品「トゥーマインズ フェイシャル トナー」。有名な「レスレクション ハンドバーム」は、無骨なアルミの見た目が男性にも人気で、ベタつかないのにしっかり潤う。そして、会社や家に常備しておきたい「マウスウォッシュ 18」。生活感のないこのスタイリッシュなデザインは男性たちをも魅了する。

現在、日本におけるイソップの直営店は27店、百貨店のカウンターは5ヵ所にまで拡大。「地域の文化に溶けこんだデザイン」という理念のもと、その土地に根ざしたショップ作りも評判を呼んでいる。

例えば、スキンケアだけでなく建築にクローズアップしたワークショップなどを開催し、大人の知的探究心を刺激する文化的なメッセージを発信。売り場では、初めての来店者にサンプルを渡すだけで「試してみてよかったらまたお越しください」という押しつけがましくない姿勢も特徴だ。自分たちの製品に対するまじめな態度とオージーの大らかさを併せ持つ独特な企業風土に、これからも注目していきたい。

右:爽快な使い心地の化粧水。トゥーマインズ フェイシャル トナー[200ml]¥6,000 中:コップ代わりになるビーカーは、初回購入時にのみ付属。マウスウォッシュ 18[500ml]¥2,300 左:女性ウケも抜群な人気クリーム。レスレクション ハンドバーム[75ml]¥2,500


問い合わせ
イソップ・ジャパン TEL:03-6434-7737

Text=藤村 岳 Photograph=杉田裕一[POLYVALENT]