ドSなトレーニング「吉川メソッド」とは?

 経営者たちが競うように通う完全個別指導ジム「吉川メソッド」。超スパルタ指導ながらその効果は絶大で、入会に多くの人が順番待ちだという。「筋トレをすれば、仕事もうまく行く」と唱える、主宰・吉川朋孝氏から、筋トレの極意を学ぶ。

人生を輝かせる最強のプランを作成

 ジムに入会するには、面談を通らなければならない。「お金を払えば入会できる」という、お客意識を打ち砕くのが、吉川朋孝主宰の「吉川メソッド」だ。
「限界を超えるトレーニングをして筋肉を破壊することで、初めて、筋肉は再生・成長します。したがって、お金は払うから、自分の好きなようにさせてくれというような、甘えが見られる方は、入会をお断りしています」
 入会者には、吉川氏が、ひとりひとりに合わせた筋トレと食事メニューを作成し、指導していく。ジムに通うのは週に2回。平均2~3カ月。毎日食べた物を写真とともに吉川氏にメールで報告し、指導を仰ぐ。
「限界を超えるトレーニングといっても、人によって限界値は違う。それを見極め、プランを作成するのが私の仕事。面談時に、食事などの自由が利かなくなることを渋る人も、限界を超える必要性を説くと、決意を新たにすることが多いです」
 つまり面談は、ふるい落とす作業ではなく、心のスイッチを切り替える儀式。「身体が変われば心も変わる」と唱える吉川氏ならではの流儀なのである。

筋トレで後回しにするクセがなくなる
 物事を後回しにする人は、往々にして優先順位のつけ方がうまくないと、吉川氏は語る。
「大事な用件や、急ぎの案件であるにもかかわらず、苦手意識が先行して後回しにしてしまう。その結果、忙しさに拍車がかかり、仕事ひとつひとつの精度も落ちるという悪循環に。しかし、ハードな筋トレを行うと、心がどんどん前向きになっていき、後回しにするクセがなくなります。なにせ、自分の限界を超えるトレーニングを行っているのです。効果を最大限得ようと細心の注意を払っているので、集中力や自信が増していきます」
 そうした変化が積み重なることで、前向きに変身できるのだ。

限界を決めない!筋トレも仕事も全力で
 一般的な筋トレは目標回数を定め、それを超えることをよしとするが、吉川メソッドは違う。
「筋トレの目的は、目標回数をクリアする安易な達成感を得るためではありません。真の目的は、自分の限界を超えることで、筋肉と心を成長させることです。そのためには、あらかじめ回数を決めてから行うのではなく、限界に達してからさらに3回行うことが大事です。なぜならキツくなってからのラスト3回に、筋肉と心を成長させるすべてが凝縮されているからです」
 仕事や人生も、壁にぶつかってからが本番なのだ。
「筋トレで限界を超える訓練を繰り返すことで、仕事や人生の土壇場でも、踏ん張り、乗り越える力が、自然と育まれていきます。何事も、全力で行わない人は、失敗しても人のせいにしたり、言い訳をしたりして、自分自身と向き合うことができません。だから、失敗すると失敗は単なるゴミになります。しかし、全力で取り組んでいれば、たとえ失敗しても糧になる。筋トレも仕事も、常に全力で取り組むことが、人生を美しく、強くする秘訣なのです」

正しい筋トレ
「筋トレを自分でやっている人で、正しくできているのはわずか。まずは正しい基本を覚えましょう」(吉川氏)

正しい筋トレ腹筋篇

膝を90度くらいに曲げ、頭を浮かせる。
正しくできればかなりキツいので15回以上できるようならフォームが間違っているはず!

手の反動を使って上体を上げる。息は吐きながらではなく、お腹の息をすべてぬいてから丸まる

どうしてもキツいなら、手をそえてもOK

正しい筋トレ スクワット篇

内股にならず、膝を開くように立つ

目線が下がり上体に角度がついているのは×

ゆっくり下がる。一番ツラいところで5秒キープ!

同じく目線と腕が上がるのは×

2~3秒かけてゆっくりスタートポジションに戻る


Tomotaka Yoshikawa
「一生治らない」と医者から言われた腰を独自のトレーニング理論で完治させた経験などから「吉川メソッド」を開発。プライベートジムで、マンツーマンのトレーニング指導を行い、16歳から84歳まで、多くの人のボディデザインを成功に導く。
TEL:03-6450-4405
入会金¥52,500、1カ月¥420,000
http://www.yoshikawa-method.co.jp/

Text=山村光春、森本裕美、井上健二、山内宏泰 Photograph=吉場正和、太田隆生、高橋 葉
*本記事の内容は13年4月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい