腰痛、肩こりに効果抜群の美木良介のロングブレスとは?【簡単メソッド②】

  『120歳まで生きるロングブレス』(幻冬舎刊)も28万部を超えるヒットとなり、健康維持の側面からもより注目を浴びるようになった美木良介さんの「ロングブレス」。そんな美木さんのもとでは、各界の著名人や経営者がその呼吸法を取り入れたトレーニングを実践中だ。「仕事に全力で取り組める体」を作るメソッドとしても、なぜロングブレスの支持は厚いのか? 美木さんに話を聞いた。  

強い呼吸で鍛えた腹横筋が腰痛予防の自前コルセットに

強く長い呼吸を繰り返すことで、体を引き締め、体温を上げ、血流をよくし、病気になりにくい体を作る「ロングブレス」。ダイエット法という印象が強い方もいるかもしれないが、美木さんがこの呼吸法を開発したのは、自身が22年間悩まされた腰痛を改善するためだった。現在、美木さんのスタジオに通う人の中にも、腰痛の症状が改善した人は多いという。

「長く腰痛に悩み、立ち上がる動作も辛い状態だった経営者の方も、私のロングブレススタジオでの1回のトレーニングで症状が軽くなりました。当日は車で来られていましたが、歩けるようになったのが嬉しくて、帰りは駅まで歩いて地下鉄で帰っていきましたね」

ロングブレスのメソッドは、インナーマッスルを鍛える胸式呼吸のトレーニングをベースにしたもの。強い呼吸でインナーマッスルの腹横筋を鍛えることで、それが自前のコルセットのような役割を果たし、腰痛が改善されていくとのことだ。

「インナーマッスルにトレーニング効果が現れるまでは2~3ヵ月はかかりますが、トレーニングでは腰回りの筋肉も柔らかくなる。腰痛改善の根幹となる、肋骨と腰骨のあいだを伸ばす感覚も身につけられます。そのため、私がその方の状態を見て直接指導をすれば、1回で症状が軽くなる人もいるわけです」

呼吸と動作で筋肉をほぐせば肩こりはすぐに改善

また腰痛だけでなく、肩こりの男性のビジネスパーソンにはつきものの悩み。だが「肩こりは腰痛以上に早く改善する」と美木さん。

「肩こりというのは、簡単にいえば“何もしない病”。長く動かずにいたことで、肩甲骨の周囲の筋肉が固くなった状態です。そこを呼吸と一緒に動かして、柔らかくしてあげればいいわわけです。腰痛改善やダイエットには、ロングブレスのハードなトレーニングが必要ですが、肩こりの改善であれば簡単なエクササイズで症状はすぐに改善していきます」

こり固まった体をほぐすために、エクササイズをする。ごく一般的な対処法ではあるが、ロングブレスはそこに「呼吸のコントロール」を取り入れた点にオリジナリティと強みがある。

「呼吸は自分の意志でコントロールできる体の唯一の機能であり、ロングブレスの『強く長く吐く呼吸』は、人間の体を構成する約60兆個の細胞のすみずみにまで、酸素を送り届けてくれます。すると、こり固まっていた部分の血流もよくなり、代謝も上がっていくわけです。呼吸が筋肉を柔らかくするんですよ。また、歳を重ねると出やすい『手足の冷え』も血流の悪さが原因。ロングブレスで酸素を送り届けられるようになれば、症状の改善が期待できます。老いること=冷えることなので、温かい体をつくってあげれば、それは若返りにつながります」

ロングブレスの実践により、全身に酸素が届く体になれば、様々な病気も予防できるそうだ。

「血流がよくなれば、脳溢血、脳血栓、心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤など、血管が詰まる病気も回避できる可能性が高まります。普段から体を動かす習慣がない方は、ロングブレスのトレーニングやエクササイズでしっかりした呼吸を身につけるだけで、健康な状態へと確実に近づけます。人間、呼吸が強くて困ることはありませんが、呼吸が弱くて困ることはたくさんあるんですよ」

また、肩こりの改善が目的でロングブレスをはじめて、思わぬ副次効果を得た人もいるという。

「ある大企業の60歳近い社長さんは、2年間悩んだ肩こりと頭痛が1回のロングブレスのトレーニングで改善しました。その後は継続してトレーニングに来られて、体幹を鍛え、体の使い方を学んだことで、ゴルフのドライバーの飛距離も伸びたんです。最初の頃は『プロアマで女子プロの選手より30ヤードは後ろにいるから、同じくらい飛ばせるようになりたい』と仰ってましたが、今では260ヤードは飛ばすようになり、女子プロ選手より前にいます。フォームにもブレがなくなって、スコアも90前後から80にまでなりました。同年代の人達は、歳を重ねて飛距離が落ちてる時期なので、『この年になって飛距離伸ばさないってください!』と言われてるそうですよ(笑)」


■自宅やオフィスで座ってできる肩こり解消のためのロングブレス

肩の周りの筋肉をしなやかで柔らかい状態にして、血流を良くすることで、肩こりの予防・改善につながるエクササイズ。継続的な実践により、肩甲骨のあいだの贅肉を落とし、肩周りの筋肉を付けることができれば、肩こりは根本から解決できるはずだ。

① 肩の高さで両手を前に出し、息を吸う
お腹をへこませて姿勢を正し、両手を肩幅の高さまで上げて体の前で合わせて1秒弱ほど息を吸う。


② 強く息を吐きながら肘を肩の真横まで引く
1秒弱ほど強く息を吐きながら、肘を肩の真横の位置まで水平に引く。息を吐き終えたら①の姿勢に戻りながら息を吸う。2秒程度で行う①~②の動作を1回とし、合計30回行う。


Ryosuke Miki
1957年、兵庫県生まれ。高校在学時は野球部に所属し、甲子園にも出場。大学卒業後は81年に歌手デビューし、以降はドラマ・映画・舞台・CM等で幅広く活躍中。近年は「ロングブレス」の考案により、さらに活躍のフィールドを拡げ、東京の赤坂で「ロングブレススタジオ」を経営。

『DVDでよくわかる! 120歳まで生きるロングブレス』
美木良介
¥1,760 幻冬舎
呼吸を変えれば、人生が変わる!  強く長い呼吸を繰り返すことで、体を引き締め、体温を上げ、血流をよくし、病気になりにくい体を作る「ロングブレス」。DVD付き

 
Text=古澤誠一郎 Photograph=岡村広隆