木梨憲武「追い込まず、マイペース」 KINASHI'S TRAINING STYLE


「『追い込まない』。それが僕のトレーニングのスタイルです」

そう話す木梨憲武さんが通うのは、グランド ハイアット 東京の『Nagomi(ナゴミ)スパ アンド フィットネス』。

「トレーニングはとことんマイペース。その日の天候や前日の睡眠の深さやお酒の量など自分の体調次第。だからトレーナーもつけないんです」

例えば寒い日はジムよりもまずお風呂で身体、特に下半身を温めてから。

「誰もいないお風呂の中で、ゆっくりストレッチするのが気持ちいいんです。もうそれだけで、ジムで身体を追い込んだ気分になる(笑)。そんな時はジムには行かず終了ということも」

木梨憲武──心のまま過ごすジムで自分自身を解放する

加圧をはじめ、これまでさまざまなトレーニング法を試してきた。しかし今は、メニューに振り回されず、自分の身体の状態を確認して、どう過ごすかを自由に決める。それが木梨さんのジムの使い方なのだ。

とはいえ、年に2回のテレビ番組『夢対決! とんねるずのスポーツ王は俺だ!』では、錦織圭選手、松山英樹選手などのトップアスリートとも互角に戦うほどの運動神経をもっている。

「番組では毎回真剣に対決しますが、その前のトレーニングもスクワットをいつもより5回増やす程度。身体のピークは自分が知っているので、本番に向けて張り切りすぎないようにしています。でも、今年後半の目標は、多少追い込んで、20kmマラソン出場を狙ってます!」

ストイックとは正反対という木梨さんだが、窓を敢えて排したクローズドな空間はとても居心地がいいという。

「外が見えないから、時間を忘れられるんですよね。いろんなことを気にしなくていい。だから自然と自分に向き合うことができるんです」

アメニティーに特別なこだわりはないが、ジムが好きな理由のひとつがタオルの充実。

「バスタオルやフェイスタオルはもちろん、いろんな大きさのタオルが揃っているのがいい。肌触りもよくて、ちょっと贅沢な気分にさせてくれる」

「このタオルにいつもお世話になってます(笑)」

海外のVIPにもよく遭遇するというこのジム。実は「ジムを貸し切りにしてほしい」というある有名アスリートからの要望を、ホテルはきっぱり断ったこともあるそうだ。メンバーを大切にするそんなホテルへの姿勢にも、高い信頼を置いている。

ジムのあとはレストラン『フレンチ キッチン』のテラスでのんびりするのも、お気に入りのコース。ジムの前後にさまざまな楽しみ方があるのも、ホテルのよさだ。

「日差しや風を感じられる気持ちよさは、コーヒー1杯でも違うよね。目を細めれば、ハワイにいるような気にもなる(笑)」

追い込まず、メニューにしばられず、自分の心のままにジムを使う。デビュー以来、テレビの世界で最前線を走ってきた木梨さんにとって、ジムはたったひとりになり自分自身を解放できる場所。常に走りながらも、ちょっと立ち寄り、次へのパワーを注ぎ込む、人生のガソリンスタンドなのかもしれない。

Kinashi Noritake
1962年東京都生まれ。帝京高校サッカー部出身。80年本格デビュー後、『オールナイトフジ』『とんねるずのみなさんのおかげです』など数々の番組で人気を博す。近年はアーティストとして、型にとらわれないスタイルの絵画や立体作品を発表。NYの個展も成功を収めた。

Text=牛丸由紀子 Photograph= 渞忠之(人物)、高島 慶(Nacása & Partners/P2)

*本記事の内容は16年5月取材のものに基づきます。料金・価格は基本、すべて消費税込・サービス料別で表記。