【経営者の筋肉投資】CyberZ山内隆裕「今の自分に勝つことが自信になり、仕事への覚悟となる」

なぜ第一線で戦う者ほど、過酷なトレーニングを自らに課すのか。それは、トレーニングはもはや仕事の一部と化しているからだ。多忙な日常のなか、時間を確保しトレーニングという地獄の苦しみを乗り超えることで、仕事でのどんな逆境にも耐えうる精神が身につく。常に試練を己に課すからこそ、困難な仕事も達成できるのだ。本特集では、日々、限界に挑戦し続ける11名の猛者が登場。彼らの努力の結晶、筋肉に投資するその生きざまを、とくとご覧あれ!

無心の境地に没入できるボクシングの魔力

わずか26歳でスマートフォンに特化した広告代理店としてCyberZを立ち上げ、一昨年にはサイバーエージェントの常務取締役に就任。業界のトップランナーとして駆け抜けてきたCyberZ社長・山内隆裕氏。多忙でも欠かさないのは週2〜3回のトレーニング。平日は会食が続き金曜夜はとことん飲むという山内氏だが、必ず土日には2時間のウェイトとボクシングで汗を流し、身体をリセット。その効果は、盛り上がる大胸筋と上腕二頭筋が物語る。

「ずっとON状態なビジネスの場では見えないことが、ジムでニュートラルに戻った時に見えてくることもある。筋トレは、自分を俯瞰的に見つめ直すのにも重要な時間なんです」

バンデージを巻く姿はボクサーそのもの。

その重責からか、一時期身体を壊したという山内氏。仕事を忘れる時間が必要と言われ、始めたのがボクシングだ。

「ボクシングでは完璧に“無”になれるんです。ジャブと言われても、頭で考えるのではなく身体が反応するだけ。1時間があっという間です」

そんな彼を支えるのが、トップクラスのトレーナーだ。

「限られた時間のなかで最大の効果を出すには、トップのサポートが必要。つらいことを強いられても、説得力が違う。ホテルでもレストランでも、一流から学ぶことが多いのと同じです」

信頼するトレーナー野本氏(右)と堀氏(左)には個人的に依頼。

ウェイトは、世界最高峰のボディビル団体「NABBA WFF JAPAN」の野本護まもる氏が担当、ボクシングの堀啓氏もボブ・サップやピーター・アーツとも対戦した元K-1ファイターと、錚そ う々そ うたる経歴の持ち主が山内氏の筋肉道をナビゲートする。

「ビジネスでは正直理不尽なことも多い。でもやった分だけ自分に戻ってくる筋トレは、フェア。例えばベンチプレスでウェイトを上げれば、目の前にバーは迫ってくる。もうそれは無慈悲なほど(笑)。でもそれをクリアして、今の自分に勝つことが自信になる。ビジネスにおいて覚悟を決める時、その情熱をひと押ししてくれるパワーになっている気がします」

「これを着たら、しょぼいトレーニングはできない」とアリやタイソンのTシャツで気合を入れる。


TARGET SHIBUYA
住所:東京都渋谷区神宮前5-30-1 TARGET SHIBUYAビル
TEL:03-6455-1988
営業時間:12:00~24:00、土曜~21:00、日曜・祝日10:00~18:00
料金:月 ¥18,000、入会金 ¥18,000、スポーツ保険料・登録手数料 ¥5,000 ※体験料金 ¥3,000/1回

Takahiro Yamauchi
サイバーエージェント常務取締役 CyberZ代表取締役社長 1983年生まれ。立教大学卒業後、2006年サイバーエージェント入社。’09年CyberZを設立。主軸となる広告代理事業に加え、eスポーツ事業などを展開。

Text=牛丸由紀子 Photograph=吉場正和