【琉球アスティーダ】世界最高峰の卓球プロリーグ選手が行う"勝利の体調管理術"とは?

2018年に開幕し、世界最高峰の卓球プロリーグといわれるノジマTリーグ。そのトップ選手は勝利のためにどんな体調管理を行っているのだろうか? 沖縄を本拠地にするクラブチーム「琉球アスティーダ」に所属する4選手――中国の李平、チャイニーズタイペイの荘智淵と陳建安、そして日本の有延大夢に話を聞いた。


1.有延大夢「柔軟性を高めるトレーニングを継続」

「遠征には必ず、ストレッチボールやラクロスボール、トリガーポイントのグリッドフォームローラー(写真)を持っていきますね。特にグリッドフォームローラーは、ほぼ毎日使っています。卓球で俊敏な動きをするためには、柔軟性が欠かせません。グリッドフォームローラーを腰や膝など負担がかかる部位に押し当て、痛みを取り除くとともに、柔軟性を保つ体づくりを心がけています。毎日続けることでケガに強い体ができあがるのです。

強い選手になるには、こうしたコツコツとした積み重ねが重要だと思います。何事も継続と慣れが大切。実は、僕は中高生の頃はよく寝られないタイプだったんです。試合の前日はソワソワと気持ちが落ち着かず、明け方まで寝付けなかった。でも、いまは飛行機での移動時もよく眠れます。少しずつですが、精神的にタフになったと感じています。

試合直前には音楽を聴いています。いろんなジャンルを聴きますが、たいてい“あがる系”。気持ちを盛り上げながら、勝利のイメージを描きます。あと、心がけているのは、試合に負けても長くは引きずらず、明るい感じでいようと努めること。シリアスな表情が顔に出てしまうと、相手につけ込まれてしまう。強気で、明るく、自分らしいプレーをしていきたいですね」

【有延大夢選手の"勝利の体調管理"アイテム】

ほぼ毎日使っているグリッドフォームローラー。
Taimu Arinobu
1994年福岡県生まれ。琉球アスティーダ所属。戦型は右シェークドライブ型。2013年全日本大学総合(個人)男子ダブルス優勝、全日本学生選抜優勝、2017年USオープンシングルス・ダブルス優勝、2018年日本リーグ前期優勝(最高殊勲選手賞)。


2.荘 智淵(ジュアン ジー ユアン)「友人にもらったリングを7年間愛用」

「今年で38歳になり、選手としてのキャリアは相当長いものになりました。昔は勝利のみを目指して自分を追い込むようにトレーニングを積んでいましたが、いまはある意味、卓球は趣味のような感覚。試合を楽しもうという意識が強くなったような気がします。そのほうが、リラックスできて、いい結果につながることが多いんですよ。

30歳を超えてからは、ケガが増えました。痛みがある部分を筋肉で補おうとトレーニングで鍛えるんですが、かえって悪化してしまうことも。最近は無理を控え、体をリラックスさせるように努めています。いまは外出よりも、風呂と睡眠が大好き(笑)。入浴時には、必ず日本の入浴剤を使います。種類が多くていろいろ選べるし、効きめが高いと感じています。

コンディション維持のために、手首につけているのが疲労回復のリングです。友人が僕のために作ってくれたもので、2012年からずっと愛用しています。練習や試合の時も、食事の時も、眠る時も、常に一緒。つけ始めた時は“よく眠れるし、疲れも抜けやすい”との実感がありましたが、いまはあって当たり前の状態。体の一部になったような感覚です。素材は……何でしょうね。聞いたけど、忘れてしまいました(笑)」

【荘 智淵選手の"勝利の体調管理"アイテム】

“よく眠れるし、疲れも抜けやすい”リング。
Chuang Chih Yuan
1981年チャイニーズタイペイ生まれ。琉球アスティーダ所属。戦型は右シェークドライブ型。2002年プロツアー・グランドファイナル優勝、アジア競技大会準優勝、2003年・2007年世界卓球ベスト16、2004年アテネ五輪ベスト8、2012年ロンドン五輪4位、2013年世界卓球男子複優勝、2017年カタールオープン3位。


3.李 平(リ ピン「コンディションをR-1で整える」

「試合の前はできる限り自分の部屋に籠って、静かに過ごしています。iPadで相手選手の動画を見たり、軽くアップしたり。平常心で試合に臨むことを大切にしています。試合後はストレッチとマッサージで体をしっかりとメンテナンス。その日のうちに疲れを取り除き、翌日からジムで筋力トレーニングに励みます。

トップレベルを保つことは、とても疲れるし、たいへんな作業。でも、卓球選手はみんな疲れています。Tリーグの試合のほか、ヨーロッパ遠征も多く、時差ボケに悩まされることもあります。ほかの選手も同じ条件ですから、それを言い訳にすることはできません。過酷な日程のなかでも、最高のコンディションを作った選手が勝利に近づけるのです。

食事は牛肉と鶏肉、海老やカニなどの海鮮のほか、野菜を多く摂るように心がけています。それと、明治プロビオヨーグルトR-1。ドリンクタイプのものをよく飲みますね。体調管理に優れていると評判を聞き、少なくとも毎日1本は飲みます。甘さが控えめで飲みやすく、さっぱりしていて飽きないんです。日々のコンディション調整に役立っています。本当は大のラーメン好きなのですが、カロリーが高いので我慢しています。ラーメンは試合に勝ったときのご褒美なんです(笑)」

【李 平選手の"勝利の体調管理"アイテム】

R-1は甘さが控えめで飲みやすい。
Li Ping
1986年中国生まれ。琉球アスティーダ所属。戦型は右シェークドライブ型。2008年ワールドツアーシンガポールオープンシングルス優勝、2009年中国大運動会ダブルス準優勝、2009年世界選手権横浜大会ミックスダブルス優勝、2015年ワールドツアーベラルーシオープンシングルス優勝、2016年ロンドンオリンピック出場。


4.陳 建安(チェン ジエン アン)「スマホゲームで気持ちを切り替える」

「琉球アスティーダは、とても雰囲気のいいチームです。プレッシャーがなく、自由にのびのびとプレーさせてくれます。日本人の選手には素敵で、おもしろい人が多い。僕は日本語が苦手ですが、ボディランゲージや顔芸で笑わせてくれる。居心地のいいチームだなって、いつも感じています。日本のカルチャーも大好きで、自由時間にはマンガやアニメをよく見ます。お気に入りは『HUNTER×HUNTER』と『ONE PIECE』。ゲームもよくやりますね。対戦ゲームにはまっていて、ゲーム専用スマホを持っているくらいです。

練習は週に3~4日。パワートレーニングが主体で、特に体幹を鍛えることを意識しています。試合の前日と当日はトレーニングを休んで、対戦相手の研究に時間を費やします。試合に勝つには、トレーニングと同じくらい、相手の分析が重要だと思っています。

コンディションを整えるには、よく寝ること。1日の睡眠時間は7~8時間。そのほかに昼寝もします。睡眠時に使っているのが、アイマスク。ドラッグストアなどで売っている使い捨てのもので、蒸気が出るタイプが気に入っています。目の疲れがとれて、快適に練習や試合に臨めます。試合では、勝つこともありますが、負けることもあります。負けると落ち込みますが、気持ちを切り替えることが重要。そのためにも、よく寝るように心がけているんです(笑)」

【陳 建安選手の"勝利の体調管理"アイテム】

対戦ゲームにはまっており、ゲーム専用スマホを保有する。
Chen Chien-An
1991年チャイニーズタイペイ生まれ。琉球アスティーダ所属。戦型は左シェークドライブ型。2008年世界ジュニア選手権優勝、2017年世界卓球混合複準優勝、ユニバーシアード男子シングルス準優勝・男子ダブルス3位、ワールドツアー・グランドファイナル男子ダブルス3位。


琉球アスティーダの試合日程2019-2020

12/28(土)VS岡山 @宜野湾市
12/29(日)VS TT彩たま @宜野湾市
1/25(土)VS TT彩たま @深谷市
1/26(日)VS KM東京 @横浜市
2/1(土)VS TT彩たま @宜野湾市
2/2(日)VS KM東京 @宜野湾市
2/8(土)VS KM東京 @川崎市
2/9(日)VS岡山 @仙台市
2/11(火)VS TT彩たま @神栖市
2/15(土)VS 岡山 @岡山市
2/16(日)VS TT彩たま @久喜市

「琉球アスティーダ」チームサイトはこちら

試合のチケット購入はコチラ!


Text=川岸 徹 Photograph=鈴木規仁