ゲッタマン体操で超ストレッチ あの人はどうしてそんなに若いのか?ゲッタマン体操

「アロハ!」。陽気なあいさつとともに、日本中のどこにだって参上するのは、その名もゲッタマン。健康な心身をもたらす「お助けマン」のストレッチの秘技やいかに。

心と身体、生き方まで変える!! 日本全国、どこへでも!

「オーケー。じゃ次の体操いきましょう。アロハ!」
 常に軽やか、かつテンポよく。肩甲骨周辺に重点を置き、筋肉を伸ばしていく。よく通る声に乗せられ身体が自然に動く。
 広い室内での男性ふたりによるセッション。ここは福島県石川郡にある老舗「お菓子のさかい」本店2階。ミニコンサートなどに使われるイベントスペースを、プライベートトレーニングの場にしているのだ。レッスンを受けているのは3代目の酒井秀樹さん。3年以上にわたりトレーニングに取り組んでいる。「始める前はかなりの体重オーバーで、常に身体の調子が悪い日々。が、トレーニングを受けるようになると、あっという間に35kgの減量ができました」
 酒井さんが全幅の信頼を寄せる指導者はゲッタマンだ。肩甲骨を動かして身体の内奥にある細胞に働きかければ、「世界一手抜きのダイエット」が可能。そんなゲッタマン体操を提唱して多くのファンを持つ。
 書籍やテレビ出演でメソッド普及に努めると同時に、プライベートレッスンにも注力している。年間契約を結んだ相手のもとへ、ひと月に2回訪ねていくのだ。日本中、どこへでもだ。
「訪問した時には、激しい運動をしなくても、十分脂肪が燃えるゲッタマン体操を中心に、運動メニューをこなしてもらいます。そのほかに、日課として続けるべき運動や、生活習慣についてのアドバイスもお伝えしています。毎日の生活をトータルで見ることが大事ですから。二人三脚で取り組んでいけば、調子は劇的によくなります!」
 自ら出向くスタイルは8年前から始めた。ゲッタマン流身体改善メニューは、肩甲骨周りを中心とした体操だけでなく、生活全体のチェックが肝。そのためには、相手の生活領域に飛びこんでいったほうがいい。
 生活環境、食生活、身体を動かす頻度と量、メンタルの状況を確認したうえで、完全なるオートクチュール・メニューを作る。そこまでしてこそ、最高のトレーニングが実践できるのだ。
「トータルな心身のケアが目的なので、自分の肩書きを単なるトレーナーではなく“ヒューマンアーティスト”にしてるんです」
 とのこと。ちなみにゲッタマンの呼称は、16年連続で毎年ホノルルマラソンを下駄履きで完走しており、その姿が名物になっているから。「ゲッタ」は「下駄」から来ているのだ。
 ゲッタマンが出向いてくれる効果を、酒井さんはこう話す。
「作成していただいたメニューは毎日こなしていますが、実際に顔を合わせる機会があると思うと、気持ちの張りがまったく違う。お会いする日を基点に生活のリズムができるし、当日は集中して臨むこともできる」
 多忙を極める経営者にとって、ゲッタマンが来てくれるメリットは大きい。ゲッタマンは言う。
「経営者や各界のトップで活躍する方はマネージメント力とセルフコントロール力に優れています。きっかけさえあれば、きちんとメニューに取り組み、それを継続できます。こちらから懐に飛び込み刺激を与えるのは、皆さんのスイッチをオンにするための仕掛けなんですよ。それにゲッタマン流の運動は、ストレッチを中心としたシンプルなもの。運動慣れしていない人でも無理なく続けられます」
 加えて、ありがたい点がもうひとつあると、酒井さんは言う。食事制限が厳しくないというのだ。
「仕事柄、甘いものの試食は欠かせないし、夜の会食も多い。それを禁止されると困りますが、ゲッタマンは食べる時間帯に気をつければ問題ないという。これならなんとか守れます」
 食事の量的制限はしない。食べる時間にだけ気をつけるべしと。
「日中にしっかり栄養を摂って、深夜から午前中にかけては口に入れるものを必要最小限に。食生活を自然のリズムに合わせます。あとは、酵素の働きをよくする食べ物を多く摂る。そのほかはお好きなものをどうぞ!」
 無理なく楽しく! こそ心身の健康への近道との教え。なるほど確かに頷けるところ。しかめっ面からは、健康なんて生まれそうにないのだ。アロハ!

ゲッタマン体操で美しくなるワケ

POINT 1 やせる秘密は褐色脂肪細胞にあり
誰の身体にも褐色脂肪細胞なる存在があちらこちらに潜んでいる。これは摂取カロリーをエネルギーとして体外へ放出させる働きをするもの。この細胞を刺激すると、より多くの脂肪を簡単に燃焼させることができる。では褐色脂肪細胞は主にどこにあるのかといえば、「首の周り」「肩甲骨周辺」「脇の下」「腎臓の周囲」に集中している。なかでも最も広範囲に分布するのが肩甲骨周辺。ここを重点的に動かして褐色脂肪細胞を刺激するゲッタマン体操ならば、ごく短時間の運動で効果的なダイエットを実現できるのだ。

POINT 2 「排泄」「摂取」「吸収」の流れで24時間を区切る
「人の身体は大自然のリズムとリンクしています。そのリズムに乗って食生活を整えるのが大事」。1日を3分割し、午前4時から正午の「排泄期」はフルーツ単品程度に。正午から就寝3時間前の「摂取期」は何を食べてもいい。その後の「吸収期」は何も食べないというサイクル。

POINT 3 己の酵素を大切にする
「摂取した食物の消化に必要なのが、体内に約5000種類あるという酵素。これらが最もよく働いてくれる体内環境を整えることが重要です」。そこで、解毒に酵素を使ってしまう食品添加物は摂取をできるだけ控える。アボカド、リンゴなど解毒成分を含む食材は積極的に食べること。

首の周り 肩甲骨周辺 脇の下 腎臓の周辺
ゲッタマン体操 ~肩甲骨を上下に動かす~

基本の体操のひとつ。頭の上で手を合わせたら、肘を後に引きながら胸の位置まで下ろす。これをゆっくり10回繰り返す。肩甲骨を背中の真ん中に寄せることを意識する。ごく簡単だが、身体が温まり、肩こり解消などにも絶大な効果あり。

教える人  GETTAMAN age48
ヒューマンアーティスト Gettaman
1965年屋久島生まれ。NTTの本社労働部を経て、膨大な研究結果をもとにした健康増進への理論を独自に獲得。その後、心と身体、生き方まで変えるメソッドを開発。ダイエット、ストレスのスペシャリストとして講演活動も。年間契約で価格は要相談。http://www.gettaman.jp/

習う人  酒井秀樹さん age55 Hideki Sakai お菓子のさかい代表
1957年福島県生まれ。福島県内に9店舗を展開する「お菓子のさかい」代表。とある会合でゲッタマンと出会い、ケアを依頼することに。5カ月で35kgの減量に成功し、その後も体重を維持。健康に関する数値も大きく改善。

Text=山村光春、森本裕美、井上健二、山内宏泰 Photograph=吉場正和、太田隆生、高橋 葉


*本記事の内容は13年4月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい