宮根誠司の超肉体改造 わずか半年でどうやって鋼の肉体を作ったのか?

わずか半年、しかも超多忙な生活のなかで、宮根誠司はいかにして鋼のカラダを作ったか。 2015年、一段ステージを上げるために、そして新しい自分に出会うために、日常に変化を起こしたいもの。フリーアナウンサーの宮根誠司さんは、約半年をかけて、カラダを変えた。

腹筋を6パックに割る宮根誠司 

驚くのは不規則な仕事のスケジュールでも行える自分流のエクササイズを作り出したこと。

肉体改造は見た目を変えるだけではない。そこに投じたエネルギーや時間、そして忍耐は、マインドも変えていくはず。さらに、変貌したカラダを見る周囲の目も変わり、接し方が変わり、評価が変わる。肉体改造というひとつの変化によって、自分の内側、外側、人と人との関係性など、さまざまな変化が起こり、新しい可能性を生む。

また、もっとささやかな行いでも、人は変わる。服装を変える。バッグを替える。財布を替える。ペンを替える。通勤経路を変える。出勤時間を変える。乗る車両を変える......。目や耳や鼻腔から入る情報がまったく別なものになり、大げさでなく脳の中を走る電流が変わる。仕事や、住まいといった大がかりな変化はなくても、ほんの小さな決心で自分を取り囲む世界はがらりと進化する。

ちょっと周囲を見回してみよう。変化を好み、積極的に変化する人は、男女の区別なく、モテている。マインドや人生をターンオーバーし続けている人は常にみずみずしく感じられるからだ。

 スタジオの控室で、宮根誠司がシャツを脱ぐ。撮影前のウォーミングアップ。床に仰向けになり、後頭部に手を当て、膝を立て、腹筋運動を行う。1回、2回、3回......。上体を持ち上げるごとに肌が汗ばみ、全身が光沢を持つ。腹筋を6つに分けている溝が深くなっていく。

「実はね、昨夜は緊張でなかなか眠りにつけませんでした」

撮影を控え、思っていた以上に気持ちが張り詰めた。

「2014年2月の東京マラソンの前夜もこれほど緊張しませんでした。マラソンは根性で走り切ることができます。でも、筋肉の微妙な変化には努力が報われない領域がある。直前に水や炭水化物は摂るべきか避けるべきかなど考えたら、脳が覚醒してきてね」

そして完成したのがこの特別付録の表紙の肉体である。

「腹筋を6つに割って、『ゲーテ』の表紙になりたい!」

読売テレビの冠番組『情報ライブ ミヤネ屋』で、いつものように楽しげに宣言したのが4月25日。有言実行。約6カ月で見事な身体を作り上げた。ところが

「ミヤネ、病気か!?」

テレビに映るスーツ姿のあまりの変貌にインターネットでは病気説も浮上。しかし、実際は超多忙ななか、「腹筋を6つに割る」努力を重ねていたのだ。

約半年間、宮根は自分流ボディーメイクを貫いた。"ダイエット"ではなく"ボディーメイク"。そのほうが上のステージに進む自分をイメージできるからだ。フリーアナウンサー。不規則なので、決まった時間帯にトレーニングはできない。だから、早朝、深夜、仕事の合間......などに小刻みに身体をいじめた。

「どこでもできるように、椅子や本など、そこにあるモノをトレーニングに利用しました。それから、信号待ちやエレベーターの中でただフッハッフッハッと行う"高速腹式呼吸"は、効果をかなり実感しました。人のカラダは、常に動かしている部位には贅肉がつかない。だから、いつも腹筋を動かしていれば、お腹の脂肪がそげるんですよ」

仕事柄会食も多いので、撮影が近づくまでは何でも食べた。

「無理に食事制限せず自然に任せました。カラダが絞られてくると、おのずと食べなくなる。せっかく鍛えたカラダを暴飲暴食でダメにしたらもったいないでしょ。僕はそれを"もったいないスイッチ"と言っています」

ウェアには気を遣った。

「オッサンはカタチが大切。格闘家のようなグラブをはめて、EXILEのHIROさんからいただいたTシャツを着ました。オレはプロ仕様だぜ!という自己満足がやる気になります」

もっとも難しかったのが休むタイミングだったという。

「撮影が近づくと、トレーニングを休むのが怖くなります。でも、オッサンが無理するとカラダを壊します。けがをしたら本末転倒。だから、疲労を感じたら、まず軽く腕立てや腹筋をやってみる。それで気持ちが上がるなら精神的な疲労なので、いつもどおりのメニューをこなせば元気になります。でも、軽い運動でも疲れを感じたら肉体もまいっているので、トレーニングはお休み。休む勇気を持つ大切さをカラダに教えられました」

新しいボディーになり、心もターンオーバーした男は、新たなステージに進む。

「決断力の弱い僕でもカラダを絞れたので、誰でもやれると思いますよ」


苦行のようなトレーニングは不要
オッサン・ボディーメイク術 ミヤネ・メソッド公開

ウォーミングアップ
左右各2kgのダンベルをしっかりと握り、前後に20回まわす。肩甲骨周辺、上腕、大胸筋が鍛えられる。楽になっても負荷を大きくせず、回数を増やすことが大切。

渡り鳥になる
左右各2kgのダンベルを握り、水平に腕を伸ばす。胸の贅肉をとる"強烈なストレッチ"。「オレは空を飛ぶ渡り鳥だ」と脳に強く思いこませる。肩こりにも効果あり。

ダンベル運動
背筋を伸ばし、胸を張って立ち、上腕の力でダンベルを素早く上げる。左右各20回。大胸筋が持ち上がる。女性はバストアップになる。男性は2kg、女性は1kg

4点体重支え
うつぶせになって、両肘と両つま先の4点で体重を支える。腰はできるだけ上げて、その体勢を限界までキープする。腹筋、背筋、大胸筋の深くまで効く。

椅子で腕立て伏せ
安定した椅子を2脚使い、腕立て伏せ。身体を深く沈めることで大胸筋下部の"下おっぱい"を鍛える。できるだけ速く行い、限界まで行ったら、カラダを止めると効果的。

歌本つぶし
分厚い本を用意。足を肩幅に広げて、背筋を伸ばして立ち、肩の高さで本を力いっぱい挟む。大胸筋の中心に溝ができる。カラオケ本『昭和歌謡大全集』を使用。

バランスボール上げ
仰向けで、自分に合ったサイズのバランスボールを両脚で挟み持ち上げ、前後に動かす。大腿筋の内側が強くなり、腹筋の下部のインナーマッスルも鍛えられる。

バランスボール腹筋
腰の下にバランスボールを置き、その上で腹筋運動を素早く行う。脚は踏ん張れる幅に開く。バランスボールの位置を変えることで、鍛える腹筋の部位も変えられる。


ミヤネ・メソッド4カ条
1.トレーニングをしている、その筋肉と会話をするイメージ
2.食事制限なし
3.無理はしない
4.家事も筋トレにするイメージ

Seiji Miyane
1963年島根県出身。朝日放送アナウンサーを経て2004年からフリーに。『情報ライブ ミヤネ屋』(毎週月~金曜)、『Mr.サンデー』(毎週日曜)などでメインキャスターを務める。


Photograph=KEI OGATA、坂田貴広 Styling=渡辺康裕 Hair & Make-up=TOYO

*本記事の内容は14年12月取材のものに基づきます。価格、商品の有無などは時期により異なりますので予めご了承下さい。 14年4月以降の記事では原則、税抜き価格を掲載しています。(14年3月以前は原則、税込み価格