ユーグレナ出雲充社長「徹底した歯のケアが健康と仕事での成功を導く」【経営者の健康管理術②】

デキるビジネスパーソンほど自身の健康管理に余念がない。だからこそ、常に最高のパフォーマンスを発揮できるのだ!4人の経営者が実践する、コンディショニング術を大公開。


健全な判断や思考で仕事をするには、自身の健康が必須

栄養豊富な藻類であるユーグレナ(和名:ミドリムシ)に着目し、商品化を目指して、2005年8月に株式会社ユーグレナを創業した出雲充氏。同年12月には、世界初となるユーグレナの食用屋外大量培養に成功し、それを活用した研究開発、事業展開を幅広く行っている。

「当社の経営理念は、『人と地球を健康にする』です。そもそも、健全な判断や思考で仕事をするには、健康が欠かせません。なので、私自身、かなりの健康オタク。とくに、ここ数年重視しているのが歯の健康です」

出雲氏が、歯の健康に着目するようになったのは、今から5,6年ほど前のこと。歯の状態と身体の病気との因果関係を示す論文に出合ったのがきっかけだったという。

「多くの学者たちが、歯周病が脳卒中や心疾患、アルツハイマー型認知症の要因になるということを指摘していました。口は、全身の入り口。そこが歯周病菌に侵されると、菌の毒素が血液にのって全身を巡り、病気を引き起こすリスクがあるといわれています。そこからですね、私のマニアックな歯のケアが始まったのは(笑)」

朝夜20分のケア&年4回の歯科メンテナンスを継続

朝と夜で若干変わるものの、エタノール入り洗口液で口をすすいでから、電動歯ブラシで約10分磨き、歯間ブラシとフロスを使い、エタノール不使用の洗口液で仕上げるのが、基本の流れ。洗口液に電動歯ブラシ、フロスまで、さまざまなものを試した結果、今のアイテムにたどりついたという。

フロスは、歯の表面の汚れをとるための糸タイプと、歯の間を掃除するためのブラシタイプの2種類を併用。洗口液にしても、朝は爽快感を得られるミント系を使うなど、たしかに"マニアック"なラインナップだ。

「全工程終えるのに20分ほどかかりますが、新聞や雑誌などを見ながらなので、まったく苦じゃありません。もう習慣になっているので、ひとつでも欠かすと気持ちが悪いくらい」

もうひとつ、出雲氏が習慣にしているのが定期的な歯のメンテナンス。年3、4回は、行きつけの歯科クリニックで歯石や着色の除去を行っているそうだ。

「私は、重要なプレゼンや株主総会などの前は、必ずお寺に座禅に行き、精神を整えるのですが、それと同じく、歯のメンテナンスも行うようにしています。すると、自信をもって臨めるんですよね。『座禅もしたし、歯の状態も万全。やるべきことはすべてやった!』って(笑)。うまくいくためのルーティン、願掛けのようなものですね」

健康のための習慣が、同時に、ビジネスを後押しするカンフル剤にもなる。一石二鳥の健康術といえそうだ。


Mitsuru Izumo
1980年広島県生まれ。東京大学農学部卒業後、東京三菱銀行を経て、2005年ユーグレナを創業。「人と地球を健康にする」を経営理念に、食品やバイオ燃料などの事業を展開。


Text=村上早苗 Photograph=太田隆生