BEAMSが空間プロデュース! ITを駆使した次世代型スマートクリニックとは?

虎ノ門駅、霞ヶ関駅、内幸町駅から徒歩数分、オフィス街のド真ん中に、ITを活用したスマートクリニックが誕生した。それが、小橋大恵理事長率いる「チームメディカルクリニック」である。ビジネスパーソンの"ライフスタイルの一環"たることを目指すクリニックの全貌を紹介する。


問診はiPadで、検診結果や医用画像はスマホでチェックが可能

「チームメディカルクリニック」が位置するのは、日本を代表するオフィス街のひとつ、虎ノ門エリア。受診を想定したのは、忙しくも、健康に留意するビジネスパーソンだ。

「私たちがこだわったのは、スピーディーかつ的確で、ストレスのない診療。それには、ITの活用が必須でした」と語るのは、理事長であると同時に、整形外科のドクターとして診療にあたる小橋大恵さん。

「電子カルテやWEB予約は普及しつつあるとはいえ、医療機関のシステムはまだアナログが中心。初診の度に紙の問診票に手書きで記入しなければならなかったり、検査結果が後日紙で送付されたりと、何十年も変わっていません。それは、日頃ITに慣れ親しんでいる方々にとって違和感があるでしょうし、ライフスタイルからかけ離れた存在になってしまいます。そこで、可能な限りIT化しようと思ったのです」

理事長であると同時に、整形外科のドクターとして診療にあたる小橋大恵さん

人間ドックや健診の予約はWEBででき、問診票も事前にWEBで入力するスタイルに。外来を受け入れている整形外科と脳外科は予約不要だが、受付後に待ち時間が発生する場合は、順番が近づいたらメールで連絡が来るので、クリニックの外に出てもOK。問診票はiPadで入力するなど、ペーパーレスを目指している。とくに注目すべきは、救命・救急補助スマートフォンアプリ、「MySOS」と、医療関係者間コミュニケーションアプリ、「Join」との提携だ。

「当院では、外来に限らず、人間ドックや健診も、その日に検査結果をお伝えし、診断まで致します。『MySOS』の『マイカルテ』というツールを利用いただけば、そうした検査結果やMRI、レントゲンなどの医用画像、処方内容を、ご自分のスマホでチェックすることができます。検診結果が郵送されるのを待つこともなければ、医用画像をフィルムやCD-ROMで受け取る必要もありません。何より、スマホでデータを保管しておけば、他の医療機関を受診する際の情報提供もスムーズになります」

健康・医療情報を記録できるアプリ「MySOS」と連携し、受診結果やMRIなどの医用画像をスマホで見られる。「MySOS」は、株式会社アルムの登録商標。 (画像提供:株式会社アルム)

「Join」もまた、検査や診療の効率化、スピード化に役立っている。検査と診察の結果、さらに専門的な検査の必要があるとか、すぐに処置をした方がよいなどと判断すると、「Join」を通じ、提携先の東京慈恵会医科大学附属病院と検査結果や画像を共有。チャット機能を使い、受診者の状況や診察日時の相談を、その場で行うそうだ。

「脳ドックの結果は、『Join』を利用して、慈恵医大の脳神経外科専門医がリアルタイムで画像を共有しているのですが、治療の緊急性が高い場合は、その場で先方のスケジュールを確認し、当院から直接向かっていただくというケースもあります。そうすることで、受診者に、より効果的な医療を受けていただけると思います」

医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を活用。Joinは、株式会社アルムの登録商標。(画像提供:株式会社アルム)

3T MRIの導入により、従来の3/4程度の時間で精密な検査を

同クリニックは、最新医療機器も導入。代表格が、従来のMRIより高画質、高精密な3T MRIである。大規模な医療機関では増えつつあるが、クリニックで設置しているところはまだ少ない、稀少なものだ。

「一般的なMRIは1.5Tですから、その2倍の解像度ですね。画像が鮮明なので、MRIでは見えないような小さな病変が映し出され、病気の早期発見につながります。しかも、検査時間が従来の3/4程度と短くて済む上に、一度に全身をくまなく調べることも可能。当院に3T MRIがあることを知って、検査の予約を入れる方もいらっしゃるくらい、注目されている医療機器なんですよ」

3T MRIを用いた全身検査ができるのは、「人間ドックPREMIUM」(¥162,000)というコース。通常の人間ドックの検査項目にプラスし、全身DWIにて広範囲の骨や臓器のスクリーニングを行い、頭部はMRIとMRA、頸部はMRAで、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍、脳動脈瘤などのリスクをチェックするなど、短時間で、全身を調べることができる。これもまた、多忙を極めるビジネスパーソンにうれしいメニューと言えよう。

BEAMSがプロデュースした空間の医療機関=非日常を払拭

「受診される方々のライフスタイルに違和感がないように」と、度々口にする小橋さん。その想いは、空間プロデュースを、「BEAMS」に託したことからもうかがえる。

「BEAMSさんは、ブランドや立地、客層に合わせ、最適な空間づくりをしていらっしゃいます。医療機関をプロデュースされるのは初めてとのことでしたが、きっと素敵になると確信していて……、その通りになりました。色使いは白、グレー、紺というビジネスカラーで、このエリアにぴったりですよね。南雲浩二郎さん(ビームス創造研究所部長・クリエイティブディレクター)は、MRIを見て、スペースシャトルをイメージしたそうですが(笑)」

クリニック内は清潔感とシャープさが共存。診察室や検査室のドアには、ナンバリングがされているが、その字体もオリジナルで作成するなど、細部にまでBEAMSならではの美意識が息づく。また、ビジュアル面だけでなく、機能についても徹底的に追究。計測・採血の部屋は、受診者の往来が多いため基本計画から導線を変更し、扉そのものをなくして、人がスムーズに流れるように工夫した

「事前に南雲さんがスタッフに細かくヒアリングをし、現場が使いやすいように設計してくださいました。健診着やバブーシュはUniform Circus BEAMSのものですが、生地が上質で、女性用は胸の部分が重なるようにデザインされているなど、使い勝手もいいんです。BEAMSさんにお願いして、本当によかったと思っています」

「医療を非日常ではなく、ライフスタイルのひとつに」を理念に掲げ、新しいカタチのクリニックを目指す小橋さん。次回は、その人物像に迫る。

BEAMS監修のもと、白を基調としたスタイリッシュな健診着を制作。メッシュトートバッグやスリッパ、ハンカチ、クリアファイルなど院内で使用するグッズ
TEAM MEDICAL CLINIC
住所:東京都港区西新橋1-5-14 内幸町1ビル1・2階
TEL:03-6206-1020
受付時間:9:30~18:00
休診日:土曜・日曜・祝日
診療科目:整形外科、脳神経外科、自由診療、健康診断・人間ドック
アクセス:都営三田線 内幸町駅徒歩1分、東京メトロ銀座線 虎ノ門駅徒歩4分
https://www.team-medical.or.jp


Text=村上早苗 Photograph=鈴木泰之